1995年のJリーグ昇格以来、今年で10シーズン目――セレッソ大阪にとって記念すべき年の開幕戦は、ホーム・長居スタジアムに名古屋グランパスエイトを迎えて行われる。J1に復帰した昨シーズンは、1stステージこそ5位と健闘したものの、2ndステージで失速。失点の多さが目立ち、勝負弱さも露呈してしまった。
元旦の天皇杯決勝で磐田に敗れて涙を呑み、未だ「無冠」のチームにとって、「今年こそタイトルを」との思いは強い。クラブは、大幅なチーム改革を断行して開幕に備えた。ボスニア・ヘルツェゴビナからムズロビッチ監督を招聘したのも、チームとしての戦い方を確立したいという狙いがあったから。「90分間、集中を切らすことなく走り、力強いプレーを続けなければならない」(監督)というチームコンセプトのもと、2度のキャンプを通じて、かつてないほどの厳しいフィジカルトレーニングが行われた。「想像以上にきつかった。でも、そのおかげでものすごく走れるようになった」と、MF布部陽功は言う。苦しい練習の成果は、きっと実戦の中で生きてくるはずだ。
課題である守備陣のテコ入れも大胆になされている。広島から上村健一を獲得し、カブラル、ラデリッチと2人のクロアチア人DFも加わった。開幕戦のスタメンは、この新加入選手たちによる3バックになる見込みで、昨シーズンから顔ぶれがガラリと変わった。「自分の持つ経験を新しいチームのために生かしたい」。そう話す上村が、どうディフェンスラインを統率するのかがポイントになる。
とはいえ、C大阪といえば注目されるのはやはり攻撃陣だ。五輪予選日本ラウンドのメンバーに選出された大久保嘉人の欠場は確かに痛いが、新加入の苔口卓也がキャンプ中から積極的なプレーを続けている。「テクニックがあり、左右両方で蹴れるし、何より彼にはすばらしいスピードがある」と、ムズロビッチ監督の評価は高い。「最初は緊張したが、ずいぶん慣れてきた。もし試合に出られたら、遠慮せず声を出したい」(苔口)。交代出場の可能性が高いが、西澤明訓や森島寛晃ら経験豊富な選手の中で、ルーキーがどこまで力を発揮できるか、非常に楽しみだ。
対する名古屋は、昨シーズンこそ年間7位と不本意な成績に終わったが、オフには攻守にわたる大型補強に成功している。元日本代表の秋田豊や岩本輝雄、さらに若手では角田誠らを獲得、チーム力を一層増強して開幕戦に臨む。リーグ制覇が絶対的な目標であるチームにとって、初戦は絶対に落とせない。
特に精神的リーダーとなる秋田が加わった守備陣は、リーグでも屈指のレベル。ゴールマウスには日本代表でも好調を維持するGK楢崎正剛が構えており、その壁を破るのはたやすくないだろう。課題があるとすればチーム全体の連係だろうが、そこは名将・ネルシーニョ監督の腕のみせどころ。豊富なタレントをうまく機能させ、仕上げてくるはずだ。
両チームともに3-5-2のシステムを採用するため、サイドでの攻防も見どころのひとつだし、「屈強な名古屋DF対C大阪の速い攻撃」と「新生C大阪DF対名古屋のブラジル人2トップ」というマッチアップも興味深い。それぞれの「闘い」で勝利を収めるのは果たしてどちらになるか。目の離せない一戦になりそうだ。
以上
Reported by 横井素子
J’s GOALニュース
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