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【2004開幕直前全28クラブ分析】鹿島アントラーズ、無冠の屈辱をバネに、目指すは“王座奪回”(04.03.12)

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【2004シーズンの見どころ】
 昨シーズン、無冠に終わった鹿島。今季の目標は言うまでもなく、“王座奪回”。トニーニョ・セレーゾ政権はチーム史上初(Jリーグ発足以降)の5シーズン目を迎える。いまさら大きな変更はなく、これまで築き上げてきたベースをさらに磨き上げ、ファーストステージのタイトルをねらっていくことになるが、それには昨年の苦しい経験が必ず活きてくるはずだ。

 昨年、鹿島は“鹿島”ではなかった。セカンドステージ最終戦、鹿島は優勝をほぼ手中に収めていたが、終了間際に集中の切れた一瞬の隙を突かれ土壇場で浦和と引き分け、栄光が指の間からすり抜けていった。それは傲慢なまでの勝負強さでJの覇権を握った鹿島の姿ではなかった。そしてこのシーズンの鹿島には、このような勝ち切れない試合が多くあった。無論、柳沢の海外挑戦、中田、熊谷、本山など主力の相次ぐ故障にも原因はある。だが、長年トップに君臨してきたことからの慢心と言えば言葉に過ぎる感もあるが、これまでの嫌らしさが消えていた試合は少なくなかった。選手たちは昨年の屈辱からそれを身に染みて理解しただろうし、まして鹿島のユニフォーム、鹿島の歴史を背負っているものが二の轍を踏むようなまねは絶対に許されない。優位な時は暴君のように振る舞い、逆に劣勢時には這いずり回ってでも喰らいつく。今季はそんな鹿島が見られるだろう。

 そして、昨季不調の一因となった度重なる主力の戦線離脱は、ある意味で鹿島にとって好機となった。世代交代の遅れていた鹿島にあって、次代を担う選手たちが多くの出場機会を得て貴重な経験を積めた。特に著しい飛躍を見せたのが深井で、入団1年目にして31試合(カップ戦含む)に出場し4得点。当初は鹿島のサッカーに戸惑いを見せていたが、すぐさま適応してレギュラーの座をつかんだ。「リーグ戦、ナビスコカップの優勝争いを経験できたのはよかった」というように、重圧のなかでプレーしたその経験は大きな財産として今後に活かされるだろう。ほかにも中島、石川、青木なども実戦のなかで急成長した。選手層に厚みが増したことはリーグ戦を戦う上で、そして、鹿島の将来にとっても大きい。

 一方で不安材料と言えば、やはり守備が挙げられるだろう。長年に渡り最終ラインを統率してきた秋田が抜けたことは軽視できない。ディフェンスリーダーに成長した大岩、秋田の抜けたポジションを争う金古とルーキー・岩政の能力に疑いはないが、これまで最終ラインは秋田のリズムで動いていただけに、選手間のちょっとしたズレから危機を招く可能性がある。これをどれだけ早く修正できるかに守備の安定はかかっている。また、セットプレーでの秋田の頭は有効なオプションだっただけに、武器のひとつを失ったという点でも痛い。

 秋田、相馬が去り、鹿島は小笠原、本山の世代がチームを引っ張っていくことになる。しかし陣容に多少の変化があっても鹿島のやるべきことは変わらない。伝統の4-4-2を基本にすばやいボール奪取からダイレクトでゴールを目指す。そして常に求められ続ける勝利へのプレッシャーを背に受け、01シーズン以来となるリーグ制覇をねらう。



【新戦力・注目のキープレーヤー】

 新戦力のなかで一番の注目は、やはりファビオ・ジュニオールだろう。ブラジル代表にも選ばれたことがあり、その実力は折り紙付き。エウレルの抜けた穴を補って余りある強力ストライカーで、スピード、パワーとも一級品。鈴木、柳沢と日本代表クラスが相次いで海を渡り、後継者育成が不十分だったため、決定力不足に悩み続けている鹿島にとっては頼もしい助っ人だ。

 また、186cm、83kgと巨躯でポスト役をこなせることも大きい。鹿島には平瀬、深井、中島などスピードやドリブルでの突破を得意とする反面、前線での体を張ったプレーを不得手にしている選手が多いので、その存在は貴重だ。今季の鹿島では、前線のファビオ・ジュニオールにボールを当てて、その落しを周りの選手がねらうという攻撃パターンも見られるだろう。もちろん、ファビオ・ジュニオール本人も高い決定力を備えているので、自身の得点にも期待大。早く鹿島のサッカーに慣れ、大事なところで故障さえしなければ、多くの貢献が見込める。

 もうひとりの注目株はG大阪から獲得した左サイドのスペシャリスト、新井場。守備面での不安は残るが、日本代表への呼び声も高いその攻撃力は魅力だ。名良橋がいる右サイドに比べ、やや大人しかった鹿島の左がこれで活性化することは間違いない。頭でもゴールがねらえるファビオ・ジュニオールが前線に控えていることもあり、左右両サイドが起点になっての得点が多く期待できそうだ。だた、レギュラーに入ることはほぼ確実と見られているが、昨季から力をつけてきた石川がその座を虎視眈々とねらっている。気の抜けたプレーをすれば石川との入れ替えも考えられるだけに、新井場にとっては勝負の一年になる。

 そして最後にもうひとつ名を挙げるとすれば、彼。即戦力と期待される逸材、岩政だ。高校時代こそ目立つ実績はなかったが、東京学芸大で才能が開花。昨年8月に韓国・大邱で行なわれた第22回ユニバーシアードでは日本代表のキャプテンを務め、2大会連続の金メダル獲得に貢献した。強靭なフィジカルと長身を活かした空中戦の強さに評判があり、特にヘッドの強さはプロのレベルにある。目標とする秋田のたどった道、開幕スタメンデビューの可能性は十分にあるだけに楽しみな選手だ。


【開幕時の布陣予想】伝統の4-4-2は今年も健在





 フォーメーションは長年慣れ親しんだ4-4-2。ゴールマウスを守るのは、代表にも名を連ねる不動の守護神・曽ヶ端。最終ラインは右の名良橋、左の新井場、センターの大岩はほぼ確定で、秋田のポジションを入団6年目の金古と新人岩政が争うことになる。本来なら、その潜在能力からポスト秋田と言われて久しい金古がその穴を埋めるのが順当だが、鹿島加入以来ケガに悩まされている。守備陣はデリケートな意思疎通が必要で、選手の固定化が望まれるだけに、ルーキーながら岩政がレギュラーの一角を占める可能性は少なくない。

 そして中盤。鹿島のみならず代表でも存在感を示している新キャプテンの小笠原が攻撃のタクトを振るい、ドリブラー本山が彩を添えるのは昨季と変わらない。Jでも屈指の人材を誇るボランチのポジションには、1年目から大活躍のチームアシスト王・フェルナンド、昨季はサイドもこなすなどユーティリティなプレーでチームを救った青木。このふたりが入ると予想されるが、大ケガで昨シーズンを棒に振った“バランサー”熊谷、“スッポンマーク”が健在の本田も控えている。ここに、長期戦線離脱中の中田が帰ってくれば、もはや鹿島の中盤に隙はない。

 最前線には、攻撃の起点として期待されるファビオ・ジュニオール、そして、ルーキーイヤーで早くも輝きを見せ、背番号11を継承した深井が起用されるとみられる。このデコボココンビの連携がうまくいけば、鹿島の攻撃は凄みを増すことだろう。あとは、伸び悩みを見せている平瀬がどれだけ意地を見せられるかに注目したい。


2004.3.12 Reported by スポマガサッカー

以上

鹿島、宮崎キャンプレポート

2004シーズン 開幕直前・クラブ別戦力分析レポート



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