6月16日(水)J1 1stステージ第13節 浦和 1 - 1 柏(19:04KICKOFF/駒場)
入場者数18,029人
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優勝の可能性がわずかながらに残された浦和が、圧倒的な攻撃力でゲームを進めていくだろうと予想されたこの一戦。しかし蓋を開けてみると、Jリーグ屈指とも表現されるその攻撃陣は、身体を張った柏のDF陣に苦しめられ続ける展開となった。
試合直前、柏の池谷監督は「なりふりかまわず勝ちにいきます。極端な話、守って守って、最後に一泡ふかせてやりたい」と話しゲームに臨んだ。ところが試合の立ち上がり、積極的に相手ゴール前でチャンスを作っていったのはその柏。試合後の会見で浦和のブッフバルト監督が「前半、選手はナーバスになっていたようだ」と語ったとおり、浦和の選手達は動き出しが遅く、ハーフラインを超えてからの攻撃は個人技頼りに。怪我から復帰のエメルソンにボールを預けるもののフォローが少なく、決して本調子とはいえないエメルソンもキープし続けることができないというシーンが何度も見られた。
一方の柏は、前線の裏へと長いボールを懸命に入れ続け、前半のシュート数は浦和の3に対し柏は7。逆に攻められると選手は休むことなく自陣に駆け戻り、なかなか浦和に数的優位を作らせない。そして、ゲームが池谷監督のプラン通りに進む中、「一泡ふかせる」機会は前半ロスタイムにやってきた。ゴール向かって右側、ぺナルティエリアから少し離れた地点からの直接FKのチャンス。ボールを足元に並んで立ったのは平山と茂原。どうしても一点取っておきたい二人は、GKの間合いを外す作戦に出た。笛が鳴って、二人は左右から同時にボールに向かって走り出し、お見合い状態で一旦止まる。来る、と思っていたGK、DF陣が一瞬動き出しの準備を止めた後、すぐに平山が左足を振り抜いたボールは、「そうなると思ってました」と試合後笑顔を見せた平山の、まさに思惑通り、反応できない浦和GK都築の脇を通りぬけゴールに吸い込まれていった。
恐らく予想外の先制点を献上することになったブッフバルト監督は、後半開始から酒井に変えて長谷部を投入。これが功を奏し、サイドも使え、前線の動きも活発になるなど一気の攻撃のリズムが整い出す。すると後半開始3分、左サイドでエメルソンからボールを受けた三都主が中に走りこんでいた田中に絶妙の折り返し。後に「入れるだけでした」と振り返った田中はこれを落ち着いて決め、あっさり同点に。これで完全に目が覚めた浦和は、勝ち点3を求めて柏ゴールに向かって怒涛の攻撃を仕掛け出す。しかし、柏の18歳のルーキー小林が必死でエメルソンにくらいついていくなど、柏DFが最後の最後で身体を張り、なかなかゴールを割る事ができない。
時間をしきりに気にするブッフバルト監督を尻目に、時計の針は刻々と進み、4分のロスタイムに入った。当然闘莉王も上がり、ピッチ内の両チームの選手は殆ど柏ゴールの前に集まるというこの4分間を、試合後柏のDF永田は「覚えていない」と苦笑したが、エメルソンが右足で放った強烈なシュートを柏GK南が懸命にはじくなど、疲労の激しい中、気持ちで凌ぎきった。
結局、ゲームは1-1のドロー。これで浦和は完全に優勝の可能性が消えた。ブッフバルト監督は試合後「前半と後半、全く違うチームだった」とコメントしたが、全くその通りのゲーム内容で勝ち点2を逃すことに。しかしその後半のサッカーができれば、残り2試合については憂慮する必要はないとFW田中は前を向いた。
一方柏の選手達は「勝てる試合だった」と悔しがったが、勝ち点1では物足りない。そう思える程、チームは自信を取り戻しつつある。また復帰戦での平山のゴール、加えてリーグ戦デビューでいきなりエメルソンと対戦したDF小林も「デビュー戦とは思えない出来」と池谷監督を喜ばせ、新しい力の台頭という意味でも今後に繋がるゲームとなった。
以上
2004.06.17 Reported by 高木聖佳
J’s GOALニュース
一覧へ【J1-1st:第13節 浦和 vs 柏 レポート】エメルソンはゴールならず。勝ち点1を分け合い浦和の優勝は完全に消滅(04.06.17)
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