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【国際親善試合 U-23日本代表 vs U-23チュニジア代表】プレビュー:アテネ五輪代表の座をかけた、選手それぞれの思いが込められた戦い。(04.07.14)

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☆7月14日(水) 国際親善試合 U-23日本代表 vs U-23チュニジア代表(19:20キックオフ/豊田ス)
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U-23日本代表選手にとってアテネオリンピック代表選考を前に最後のアピールのチャンスとなるU-23チュニジア戦。対戦を明日に控え、試合会場となる豊田スタジアムでは、石垣でのキャンプを共にした26人が夕方5時半から7時までのおよそ1時間半、最終調整を行った。

U-23チュニジアを相手に「彼らの身体能力の高さとゲーム運びのうまさ、技術的なことを含めていろいろ勉強できると思う。アフリカの選手の能力というのを肌で感じられるいい機会になります」と山本監督はこの試合の目的を話した。そして「ユーティリティーな選手について、どのポジションでどれくらい出きるかを見たい」とも明言。練習の様子から、特に中盤の選手についていろいろ試すことが予想される。

さらに山本監督は、明日の試合について「キャンプの結果を占う大事な一戦になると思います。この後でメンバー選考という大きな仕事がある中での一戦になりますので、最大の目的というのは最後の選手の見極めということになると思います。選手一人一人がこのゲームの重みというものを本当に感じて、1日1日ここまでを過ごしてきたと思いますので、非常に心のこもった試合がみなさんにお見せできるのではないかと思います。いずれにしても選手一人一人の気持ちのこもったプレーを出し切ってくれれば・・・」と話した。

オーバーエイジの小野選手、高原選手、曽ヶ端選手のアテネオリンピックメンバー入りがほぼ確実なものと予想される中、残された枠は15。このキャンプに参加した26人(曽ヶ端選手を含む)から10人がこの代表メンバーから去ることとなってしまうという非常に厳しい状況。「すべてが明日の試合で決まるわけではない。これまでの積み重ねだと思う」と話す選手が多く、「でも、明日は後悔のないようにしっかりやりたい」などの声が聞こえる。

練習を終えた選手たちはそれぞれアテネへの強い思いを胸に秘め、バスに乗り込み会場を後にした。

その一人、トルコ選抜との試合以来、故障で代表を離れていた石川直宏選手(F東京)。
「怪我明けで今回の石垣キャンプに行くことになったけれど、別に気負いもなかったですよ。リハビリ中は焦りもなかったし、いい状況でキャンプに臨めたと思う。怪我をしてから、特に治り始めてからは試合がしたくて仕方なかった。だから本当に明日は楽しみです」と笑顔を見せた。

故障する前の石川選手はJリーグでもチームの中心選手として試合に出続け、今シーズンのスタートはA代表、U-23代表と休む間もなく過ごしてきた。「体もボロボロだったし、今振り返ると怪我をしたことで体を休めることは出来たわけだし。今振り返ると・・・ですよ。それに何より間に合って本当に良かった」と慎重に言葉を選びながら話した。こんなことでもなければこの人が体を休めることはなかっただろう。これらはすべて、このタイミングで合流できているからこそ言える言葉。F東京の原監督は1stステージ終盤、石川選手がほぼ戻れる状況にあったにもかかわらず試合のメンバーに入れなかった。その理由の一つとして「今、石川をJリーグに出して、せっかく治ってきた足をまた痛めるかもしれない。アテネ五輪に行くためにも、それはさせたくない」と話していた。
「原監督がそう考えてくれたことには本当に感謝しています。明日は大事なアピールの場であるには違いないけど、これまでの積み重ねがああるし、やれることはやったという気持ちはありますから。明日は短い時間であってもその中でしっかりアピールをしたいし、何より結果にこだわりたい」と石川選手は引き締まった表情でスタジアムを後にした。

「悔いのないようにがんばるよ」とした阿部選手、「これで落ちたら人生終わる、くらいな気持ちでやる」と言う今野選手、「やるだけのことはやった。明日はチャレンジしてみたいことがある」と意気込みを見せてくれた坂田選手。それぞれの個性と思いが伝わってくる。
26人分のストーリーがここには存在し、それぞれの成長がみられたここまでの道のり。いよいよ3日後の16日にはメンバーが発表される。それを目前にしたU-23チュニジア戦、「後悔のないように」・・・それは選手一人一人の強い気持ちでもあり、山本監督の選手たちに対する愛情を込めた願いでもあるだろう。

本番まであと1ヶ月!
「選手一人一人にとっての、アテネにつながる道・・・」
それぞれの強い思いが込められた戦いを、しっかりとこの目に焼き付けたい。


以上

2004.7.12 Reported by 日々野真理
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