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【J2:第24節 横浜FC vs 京都レポート】熱戦は1-1のドロー。この日の“三ツ沢サプライズ”は内田の頭脳的プレー!(04.07.28)

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7月27日(火) 2004 J2リーグ戦 第24節
横浜FC 1 - 1 京都 (19:05/三ツ沢/3,408人)
'36 崔龍洙(京都)、'76 トゥイード(横浜FC)
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横浜FCの前回のホームゲーム(7/10)、第22節鳥栖戦ではGK菅野が88メートルの距離からシュートを決めるというサプライズを起こしたが、この日の三ツ沢では同じく若手の成長株である内田がスタンドを唖然とさせるプレーを見せた。それは後半31分、横浜FCのコーナーキック。キッカーの内田がコーナーへ、ゆっくりボールをセットすると誰もが思った瞬間、ニアポストにいる眞中と目が合った内田はすぐにボールを蹴り出す。そのパスを受け取った眞中はすぐにヒールでゴール前へ流すと、ゴール正面で誰もマークが付いていないトゥイードがやすやすとゴールへボールを流し込む。水を飲んだり味方選手とマークを確認する途中だった京都の選手たちはこの素早いリスタートにまったく気付かず、ゴールに沸きかえる横浜FCの選手を茫然と見送るのみ。内田の機転を利かせたプレーが三ツ沢にまたもサプライズを生んだ。

中2日での試合、アウェーの京都は前節(福岡戦)でプロ初ゴールを決めたルーキーの中山をスタメンで起用。それに代わって前節ではトップ下の位置で活躍をみせた黒部がサブに回り、勝負どころへ備えた。対するホームの横浜FCは前節(札幌戦)から3人スタメンを入れ替えて試合に臨む。特にバックラインにはトゥイード、早川が復帰し、京都の攻めに対応するベストの布陣をリトバルスキー監督はチョイスし後半最初のホームゲームへ臨んだ。

前半、まずペースを掴んだのは横浜FC。積極的な中盤のボール奪取から眞中、城のFW陣がボールへ絡み、果敢に飛び出す臼井へ合わす展開で何度かチャンスを作り出す。しかし、ゴール前までボールは運べるもののフィニッシュにかかる段階で横浜FCの選手たちはシンプルさを失い、敢えて難しい崩しを試みることでチャンスを潰していく。横浜FCが攻めあぐねていると、試合のペースは徐々に京都へ傾く。こちらも2列目から、中払、美尾などが積極的にゴール前で決定的な仕事をしようと飛び出しをみせ始める。

試合が動いたのは前半36分、右サイドからのスローインを受けた中払がペナルティエリア付近まで積極的にドリブルで仕掛けセンタリング、そこにピタリと合わせたチェ・ヨンスが豪快に右足を振りぬき先制点を挙げる。チャンスの数こそ同じだが、ゴール前でシンプルに仕掛ける京都に対し、敢えて難しいプレーを選択する横浜FCの差がまずは先制点という形で現れる。京都はこの先制点以外でも何度か決定的なシーンを作り出すのだが、横浜FCの粘り強いディフェンスから追加点を奪えずに前半を終了する。

後半に入ると流れが一変。横浜FCが中盤の内田、後半から入ったマシューのボランチコンビの効果的な動きでボールを支配すると徐々に京都のディフェンスラインが引き始める。試合の流れを大きく変えたのが、後半20分の京都・中払の退場。疲れが見え始めた京都に大きな打撃を与えたこのアクシデントによって横浜FCはさらに攻勢に。その攻勢の中で生まれたのが冒頭の内田の頭脳的プレー。あの一瞬だけを見ると、京都のミスに見えるが京都の選手がボールから目を離してしまうほどの疲弊をさせた、横浜FCの激しい攻めも忘れてはいけないだろう。そして1-1のまま、試合は終了。

後半攻勢の横浜FCにとっては勝てる試合だったといえるかもしれない。もちろん京都にとっても残り15分を守りきれなかった悔しさが残る試合となった。しかし両チームとも、最後まで足を止めることなく激しく玉際でファイトした選手がほとんどで試合としては非常に引き締まった好ゲームといえるであろう。昨年までのイメージで言えば、J1で戦っていた京都と、下位を低迷していた横浜FCの対戦となれば京都の方が選手層も厚く強いのではとも思えるが、このカードはこれで今年は3戦ともドロー。

横浜FCの選手たちが少なからず自信を持ち始めているようにも試合後のミックスゾーンでは感じた。さぁ次節からは8月。京都はこれ以上、上位と引き離されたくないところである。対する横浜FCもJ2昇格後の3年間、8月の成績は3勝12敗2分と散々な成績で過ごしてきた。

8月は7試合(一部チームは6試合)を消化するJ2。9月を気持ち良く迎えることが出来れば秋の大目標がいよいよ現実味を帯びてくる。

以上

2004.07.28 Reported by 小島耕
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