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【WORLD CHALLENGE MATCH 2004:新潟 vs ボカ レポート】新潟の今季ホーム初勝利は名門ボカを相手の金星。神田勝夫の引退試合に最高の華(04.07.28)

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7月27日(火)WORLD CHALLENGE MATCH 2004 新潟 2 - 1 ボカ(19:00KICK OFF/新潟ス)
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 神田はゆっくりと出番を待っていた。後半37分、反町康治監督に交代を告げられるとベンチのスタッフ、選手全員とハイタッチ。その後、ピッチサイドにたたずんだ。目の前ではチームメートが必死にボカの猛攻をしのいでいる。それを凝視しながら入念に利き足の左足をほぐす。「みんな一生懸命だった。みているうちに、試合に出る気持ちが高まってきた」。待つこと2分、39分に鈴木健太郎と交代し、ピッチに入る。大声援を受けながら、慣れ親しんだ左サイドにポジショニングする。

 1点ビハインドのボカはなりふり構わず攻めてきた。途中出場のFWパレルモが強引にボールに絡む。MFカーニャも果敢に攻め上がる。そんな中、神田は冷静に相手にプレッシャーをかけ、チームメートと連係。42分、ようやくファーストタッチ。ハーフウエー付近左サイドのフリーキック。「ホベルトに合わせようと思った」と左足で蹴る。これが現役生活15年の最後のボールタッチになった。

 ロスタイムを合わせて出場時間は10分。「あまりボールに触れなかったですね。でも、触ったときのための準備はしていた。それでもボールがこないときもある。サッカーとはそういうものですよ」。95年、C大阪でJリーガーに。同じ年に新潟県出身者初の日本代表に選ばれ、1試合に出場。このときすでに29歳だった。昨年、新潟がJ1に昇格したのを見届けるように37歳で引退。10分間のプレーは、遅咲きながら最後に仕事をした選手生活を表している流れだった。

 試合出場は昨年10月19日のサテライトの名古屋戦以来、9カ月ぶり。この一戦のためにファーストステージ後のキャンプに参加し、ボカ戦前日までチームメートと練習してきた。「やるからにはきっちりやりたいですから」。今季から強化部長として補強を進めている。仕事にもプレーと同じ堅実な人間性が出ている。DF松尾直人、元ブラジル代表FWのオゼアスと、さっそく即戦力を獲得した。

 そんな神田の最後の舞台だからこそ、チームメートは真剣だった。前半29分、ファビーニョが鈴木の左からのクロスに合わせて先制点。後半29分には右CKからつないだをボールを船越優蔵が決めて勝ち越し。いずれも新潟らしい粘って素早い攻撃を仕掛けるパターンだった。「神田さんに勝利をささげたかった」(ファビーニョ)、「ゴールしたら神田さんのところに走るつもりだった」(船越)。チームの気持ちは大ベテランのフィナーレを飾ることで1つになっていた。

 新潟の気迫に対し、コンディションが万全でないとはいえ、ボカも力をみせた。FWカレーニョらの鋭い攻め、前半40分、右CKからヘディングを決めたDFゴンザレスの反応の早さ。高い個人技で新潟を押し込んだ。その流れを食いとどめての勝利。公式戦ではないが、これが今季の新潟のホーム初勝利になった。「勝てたのは運がよかったから」と言う反町監督は、「ああいう個々の能力が高い相手に対してきっちりと対処できた。収穫だった」と、セカンドステージへの手応えも口にした。ボカのブリンデイッシ監督は「新潟の組織プレーが素晴らしかった」と認めざるを得なかった。

 最後の試合でチームの底力を感じた神田の次の仕事は、さらにチーム力を強化すること。試合後、「ボカのような名門との試合で引退できるなんて幸せです」と話した後、サポーターにメッセージを送った。「僕に送ってくれた声援以上の声援を、今後はチームに送ってください」。期待に応えるチームの土台作り。ボカを相手に挙げた白星が第2の人生に弾みをつける。
 
以上
 
2004.07.28 Reported by 斎藤慎一郎

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