【FCBARCELONA ON TOUR JAPAN 2004】
8月1日（日）19:00キックオフ/国立　鹿島 vs FCバルセロナ
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8月1日（日）鹿島がスペインの名門ＦＣバルセロナとのプレシーズンマッチを行う。試合会場は前回12年前にバルサが来日した92年のトヨタカップと同じ、国立競技場だ。

ＦＣバルセロナはリーガ・エスパニョ‐ラ優勝16回、そのうち91年からは4連覇。スペイン国王杯優勝24回、欧州チャンピオンズリーグ優勝1回など、クラブ創設の1899年から数々のタイトルを手にしてきた名門強豪チーム。そのクラブの12年ぶりの来日とあり既にチケットはいち早く完売、日本にも数多くいるファンの期待の高さを象徴する。99年のリーグ優勝以来優勝から遠ざかっているバルサ（ＦＣバルセロナ）にとって、今シーズンのタイトル奪還のためには、このアジアツアーでのチーム作りにも期待が高まる。

今回はＦＷのサビオラ選手を除き、ベストメンバーでこのアジアツアーに臨んでいるＦＣバルセロナ。就任2年目のフランク・ライカールト監督は今シーズンタイトル奪還のため、欧州チャンピオンズリーグ、欧州選手権で活躍したデコ選手、そしてＦＷのラーション選手、ジュリー選手などを補強。昨シーズン加入のロナウジーニョ選手に加え、更に今シーズン攻撃力を増すことが期待される。

ＦＣバルセロナはアジアツアーの最初の訪問地、韓国での試合を終え30日に来日。韓国では水原三星との対戦に0-1で敗れ、日本では1日に日本最多タイトル数9冠、初の3冠を獲得した鹿島、4日にはＪリーグ初の完全優勝を果たした磐田、日本が誇る屈指の強豪2チームとの対戦が予定されている。

キャプテンのＤＦプジョールは「バルサの誇る攻撃力。果敢に攻めていく姿を100％楽しんでもらいたい」と日本での好試合を宣言。同じ日に行われる東京Ｖ vs レアルマドリード（味スタ）、新潟 vs バレンシア（新潟ス）など、他のスペインのライバルチームの試合よりも見る価値があると自信を見せた。

一方の鹿島は試合を翌日に控え、いつもと変わらない様子で練習を終えた。「他の試合と変わらず、いつもの試合のように臨めばいい。単なる親善試合ではなく、勝ちに行く」とトニーニョ・セレーゾ監督からも指示が出ている。自身の現役時代3回の対戦をしたバルサとは、1勝2敗の結果。ライカールト監督とも現役時代に対戦した経験があり、トニーニョ・セレーゾ監督は、今回は監督としてバルサに勝利することを楽しみにしている様子。
日本代表メンバー5人を欠いた鹿島は、スタメンはＧＫ小沢、ＤＦ名良橋、金古、大岩、新井場、フェルナンドと本田のダブルボランチ、増田と野沢の2列目にＦＷ深井、平瀬が予想される。代表メンバーがいない中、チーム1のテクニックを誇る野沢選手が強豪バルサを相手にどうゲームを組み立てるのか、に注目したい。
サビオラ選手が好きなＦＷの深井選手は「サビオラがこないのはすごく残念。だけど、相手がバルサでも負けたくない。狙っていきます」と得点宣言。
ロナウジーニョ選手とマッチアップする名良橋選手は「楽しみだね。ただ相手は世界のトッププレーヤーではあるけど、ＤＦだけやっていたら僕本来のプレーが出せないので、どんどん前に上がっていきますよ。それで空いたスペースは本田さんや金古がケアをしてくれると思う。Ｊリーグでやっているようなプレーを一人一人がやれればいいと思う」といつもと同じ戦いをすることの大切さを話した。そして「ただ、僕の好きなのは昨シーズンでいなくなってしまったルイス・エンリケで、彼がいないのだけは残念だね」と笑って付け加えた。
大岩選手はバルサの「スピードのある前線の選手にどう対処をしていくか」というポイントをあげ、代表組がいない中、出る選手がいい経験をつめるように。そして2ndステージにつながる戦いにすることが大切だと強調した。
「日本でやる以上はしっかりした戦いがしたいし、相手がどこであれ、譲れないです」と名良橋選手は締めくくり、「鹿島のプライドと伝統を守るために勝つ」としたトニーニョ・セレーゾ監督。
鹿島にとってはもうすぐ始まる2ndステージ優勝のため、バルサにとっては今シーズンのタイトル奪還のため、それぞれにとってその先にある「優勝」への弾みとなる内容の試合を期待したい。

8月1日、夜7時。どんなゲームが始まるのか、待ちきれない！

以上

2004.07.31 Reported by 日々野真理