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【AFCアジアカップ−中国2004 日本代表 vs バーレーン代表】レポート:日本、激闘制しファイナル進出!(04.08.04)

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8月3日(火) 18:00キックオフ(現地時間)/済南
AFCアジアカップ−中国2004 準決勝 日本代表 4 - 3 バーレーン代表
<得点者>
前半6分 A・フバイル(バーレーン)
後半3分 中田浩二(日本)
後半10分 玉田圭司(日本)
後半26分 A・フバイル(バーレーン)
後半40分 ナゼル(バーレーン)
後半45分 中澤佑二(日本)
延長前半3分 玉田圭司(日本)
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 120分間の激戦の末、日本はついに連覇にあとひとつと迫った。8月3日、日本代表は済南でバーレーンと対戦し、4vs3で接戦を制した。3vs3で迎えた延長前半3分、殊勲の決勝弾を決めたのは玉田だった。
 「結果が出せたから、試合で余裕が出てきた」。後半10分には中田浩のスルーパスを受けて左サイドを突破し、4月25日の代表初ゴール以来の得点を挙げていた玉田は、最後の得点シーンをそう振り返った。ロングフィードを受けたときはDFに囲まれていたが、「スピードでいける」と一気にかわすと、GKとの1対1。落ち着いてゴール左スミに流し込み、日本はあとの時間を守り切った。

 ともに準々決勝をPK戦の末に勝ち上がった日本とバーレーン。日本の先発メンバーはこれまで通り、3バックは田中、宮本、中澤で、右ウィングバックに加地、左には三都主が入った。中盤は遠藤、福西のダブルボランチにトップ下の中村。2トップには、鈴木とケガで出場が危ぶまれていた玉田が名を連ねた。一方のバーレーンは3−4−3と攻撃的なシステムで臨み、今大会3得点を挙げているアリ・フバイルは3トップの左に入った。

 先制点が生まれたのは、開始わずか6分、右サイドのユスフからのパスを受けたアリ・フバイルが反転シュートでネットを揺らした。いきなりビハインドを背負った日本は11分、田中、遠藤とつないだボールを玉田がねらうが、ポスト直撃。22分には三都主のパスから決定的なシーンを迎えるも、鈴木がこれに合わせることができず、リードしたことで自陣に引くバーレーンを崩せない。さらに40分には遠藤が相手選手へ暴力を振るったとして一発レッドカード。日本は窮地に追い込まれた。

 しかし後半開始早々、日本は得意のセットプレーで同点に追い付く。中村のCKから途中出場の中田浩がゴール左スミにヘッド。さらに後半10分には玉田の今大会初ゴールで逆転に成功する。逃げる展開から一転して追いかけることになったバーレーンだったが、後半26分に小笠原の不用意なバックパスからアリ・フバイルが同点弾をマークすると、終了5分前にはナセルが値千金の勝ち越し点。日本の連覇は潰えたかに思われた。

 この絶体絶命のピンチを救ったのは中澤だった。今大会を通じて攻守に渡って神がかった活躍を見せているDFは、後半45分にペナルティエリア内まで上がって三都主の折り返しをヘッドで押し込み、3vs3。日本はぎりぎりのところで踏み止まり、そして、延長戦の玉田の決勝弾へとつながっていった。

 2試合連続120分を戦い、連覇に王手をかけた日本。この試合では、得点的にも数的にも不利になった状態からチーム一丸となって最後は競り勝った。選手たちはみんなの心がひとつになった結果だと胸を張った。ジーコ監督が「技術、戦術よりも気持ちの問題」と言ったように、ひとり抜けた穴をほかの選手たちが埋めようとする一致団結した前向きな気持ちが、最後には勝利の女神の心を動かした。残すところあとひとつ、日本は7日に開催国の中国と優勝を争う。

2004.8.3 Reported by スポマガ WORLD SOCCER

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8月7日(土) 20:00キックオフ(日本時間21:00)/北京
AFCアジアカップ−中国2004 決勝 日本 vs 中国

以上
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