DREAM MATCH 2004
8月8日(日)18:30キックオフ/味スタ
F東京 0-0 ASローマ
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味の素スタジアムで行われたF東京 vs ASローマの一戦は0-0のスコアレスドローで幕を閉じた。
試合前にF東京・原監督が立てた「たとえASローマが相手でも2点は取りたい」という目標は、結果からいえば達成できなかった。しかし試合を振り返ると、その目標以上のスコアをF東京が叩き出す可能性は充分にあった内容だった。公式記録によるとASローマのシュート数4本に対し、F東京は実に17本。いかに果敢にASローマのゴールに向かっていったかがわかる数字だ。サッカーに「もしもあの時」といった言葉は意味のないものではあるが、それにしてもF東京サポーターが溜息を漏らすシーンは多かった。
前半38分、MF戸田が右足のアウトにかけて放ったシュートがクロスバーに弾かれたのを始め、後半にはルーカスのヘディング、近藤のFKなど、バーやポストに阻まれたシュートは3本。ゴール前ぎりぎりのところまで持ち込んでも、今度はASローマDF・メクセスに阻まれ、更にGKゾッティの死守に遭った。
ASローマが1トップに布陣を変えてきた後半からは、F東京の攻撃に拍車がかかり、5分に1回のペースでチャンスを作り続けたが、結局は無得点。これをF東京の「決定力不足」と片付けることは簡単だ。しかし、DF金沢が「ASローマのゴール前を守ろうという意識の高さはすごかった」と話すように、DF陣はちょっとした動きでF東京のシュートコースを消していき、たとえ枠内で打たせても、22歳のDFメクセスを中心に最後はクリアに持ち込むうまさがあった。「ゴール前の危ないエリアを消してくるのは、さすがだなと思った」と原監督。「点が取りたかった」と話す試合後の原監督と同様に、選手も一様に「1点でも取れていれば…」と悔しがった。しかし、それと同時に「攻撃の形はできてきた」と口を揃えた選手たち。「スペイン遠征、そしてこのASローマ戦を通じて、特に若い選手は自信をつけることができた。選手層が厚くなったと感じる」とDFジャーンが話した。
プレシーズンマッチ2試合(ローマ戦と、アウェイでの8月1日デポルティボ戦=2-1で勝利)で代表組の「代役」と呼ばれていた選手たちが、その立場をポジションを争う「ライバル」に変えた。得点はできなかったものの、1週間後に始まる2ndステージに向け、原監督は改めて大きな手応えを感じたはずだ。
一方のASローマは、やはりコンディションが万全とは言えなかった。また普段とは違うポジションを務める選手や、試合経験の少ない選手も多く、コンビネーションも今ひとつ。右膝に違和感があるということで、FWモンテッラもベンチを温め続けた。しかしそれでも、FWデルベッキオのシュートシーンにスタジアムは沸き、選手個々もボールのキープ力、身体の使い方、強さなど、さすがという場面は随所に見せてくれた。また「1本のパスが怖かった」とDF藤山が言うように、1本のパスが一気に試合展開を変えそうな怖さもあった。「チャンスを作ることはできなかったが、結果については心配していない。来シーズンに向けて課題も見つかったし、しっかり準備をしていく」とプランデッリ監督。MFダクールも「F東京は素晴らしいチームだった。楽しめたよ」と笑顔で話し、「来シーズンの目標? もちろんスクデットをとること」と力強い言葉を残しスタジアムを後にした。
以上
2004.08.09 Reported by 高木聖佳
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