8月11日(水)J2 27節 山形 vs 仙台(19:00KICK OFF/山形)
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20,062と4,517。これは何の数字か、お分かりだろうか?
山形のサポーターであれば、最初の数字を見れば「ああ、あれね」とピンとくるはず。正解は、最初の数字は、第1クールに山形ホームで開催された山形−仙台の観客動員数。2番目の数字は、第1クールのそれ以外の4試合(山形ホーム)の平均観客動員数。ちなみに、20,062人という数字は、今季J2の観客動員数最高記録だ。5月5日のゴールデンウィーク真っ最中に行なわれたこと、天気が良かったことを差し引いてもこれは驚異的な数字。文字通り、桁違いなのだから。
この山形と仙台の対戦を、人々は「みちのくダービー」と呼ぶ。
みちのくダービーがこれほど熱くなるのには、やはり理由がある。一つは、山形−仙台間が、車で約1時間という近距離にあること。前回、山形で行なわれた対戦では、バックスタンドがモンテ・ブルーとベガルタ・ゴールドで真っ二つ。それはそれは見事なコントラストだった。
もう一つは、両者の浅からぬ因縁だ。3シーズン前、仙台がJ1に昇格を果たしたが、最終節の直前までは山形が昇格圏内の2位につけていた。勝てば昇格決定の山形は引き分け、最終節で勝った仙台が大逆転。東北初のJ1チームとして歴史に名が刻まれた。
J2が誕生する前のJFLでも、両チームはしのぎを削っている。先にJFL入りを果たしたのは山形。その2年後に参戦してきた仙台は、豊富な資金力で戦力をそろえていたが思うように結果が伴わず、山形の後塵を拝することが多かった。仙台の山形に対するライバル意識が培養されていったのは、おそらくこの時だろう。
こんなサポーターの熱さが両チームの選手にも伝わるため、今季の過去2試合の直接対決は、それこそ「死闘」という言葉がふさわしい、本当に激しいゲームが展開された。
最初の直接対決は0-0。前線から厳しくプレスを掛けてくる仙台に対して、山形は長いボールも使いながら凌いでいた。後半20分に仙台・萬代が2度目の警告で退場。山形が有利な状況を迎えたが、仙台が守備を重視しながら時折り繰り出す鋭いカウンターに攻めきれなかった。第2戦も中盤での激しい潰し合いが続いたが、前半、山形の左サイドに空いたスペースを俊足の財前が見逃さず、縦に突破。大柴のヘッドにつなげて先制。しかし山形も後半の選手交代から攻勢をかけ、ついにはフリーキックから同点に追いつき、1-1のドローとなった。
さて、第3ラウンド。仙台はセドロスキーとファビオヌネス、山形は宮沢が加入してから初の対戦となる。さらに仙台は前節の川崎F戦で、これまで続けてきた3-4-3から、トップ下に財前を置く3-5-2にシステムを変更した。後半ロスタイムから2点差を追いつくという奇跡的な同点劇は、DFセドロスキーが前線に張りパワープレーを仕掛けた時間帯だったが、それでも3-5-2にシステム的にはそれほど問題がないため、山形戦でも基本的には変更はないだろう。また、仙台のサポーターにとっては、前節に途中で退いた森川の状態が心配の種だ。
山形はCBレオナルドの出場停止が解けるが、今度はSB内山が累積で出場停止。仙台との第1戦では3バックを敷いたこともあるが、前節から中2日という事情を考えると、4バックは変わらないだろう。ここ数試合、ゴール前での対応がやや不安定なことから、パスの出どころである財前と中盤のワイドの選手をケアして、ゴール前の負担を軽減したいところ。
おそらく過去2回と同じように、攻撃の芽を潰し合うような、得点の少ない展開になるだろうが、どちらかというと仙台が攻め込む回数が多くなるのではないか。また、セットプレーの成否も大きな比重を占めそうだ。
当日はイベントも盛りだくさん。山形の秋の味「芋煮」を先着で400食プレゼント。また、モンテディオプレスが先着5,000名に、モンテディオうちわが先着2,000名に配布される。その他、県内5つの市と村が物産市も開催。会場付近は車の渋滞などが予想されるため、平日だができる限り早く足を運び、試合以外の楽しみも味わって欲しい。
現在の両チームの順位は山形が6位、仙台が7位。2位争いのだんごレースの中では、下位の2チームということになる。敗戦はもちろん、ドローでさえ、昇格レースからの一歩後退を意味する、まさに正念場の対決だ。勝利への執念がぶつかり合う東北最大の夏祭りは、午後7時キックオフだ。
以上
2004.8.10 Reported by 佐藤円
J’s GOALニュース
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