昨日につづき、9日午後8時から行われた練習。今日の会場は、昨日の街中のスタジアムから少し郊外に離れた海に近い場所に位置する。周辺にはアパートメントが立ち並び、スタジアムを取り囲む外壁にはニューヨークを思わせるようなど派手な落書きが描かれ、地元の生活観が漂うスタジアムで行われた。
練習が始まる前から雲行きが怪しくなり、選手が到着した頃には遠くで雷の音が聞こえ始める。周辺はどんどん暗くなり始め、いきなり土砂降りの雨が降り出した。
選手はすでにセキュリティチェックを済ませてスタジアム内に入っていたものの、報道関係者はずぶぬれ状態でセキュリティチェックを待つ。やっとの思いでスタジアム内に入った途端、物凄い音をたてて雷が鳴り響いた。
最初は雷雨の中で練習を行っていた選手だが、あまりのひどさに一旦スタジアムの中に引き上げることとなった。その途端、いきなりスタジアムの照明がとび、一時スタジアム内は停電状態。「このままでは練習はどうなってしまうのだろう…」と思われたが、なんとか雨も止み、稲妻は光るものの音は遠くで鳴り響くようになる。練習は再開された。
昨日とは違い、より実戦を意識した練習。まずビブスあり組とビブスなし組に分かれて、パス練習。ハーフウェーラインを挟んでちょうどピッチの中央の位置を使い、お互いの組が入り乱れてのパス交換。他チームの選手が止めに入ることはなく、人が錯綜する中でスムーズにパスをつなぐ練習。その後、実戦形式でお互いの選手がディフェンスをし合い、相手チームにボールを取らせずにいかに回すかというパス交換の練習に移った。昨日はなかなか見られなかった真剣な表情で取り組む選手たち。大声で「もっとこっちに」「もっと体を入れろ」と檄を飛ばし合う姿が見られる。
その後ビブスを外し、ゴール前のフォーメーション練習。サイドを起点とし、様々な形でシュートに持ち込む練習が行われた。雨のせいでピッチがスリッピーになり、どうしてもシュートが上向きになりがちだが、そんな中で、茂庭選手が豪快に何本もヘディングシュートを決める場面が見られ、コンディションのよさを見せつけた。
最後は個人練習。いつものように、闘莉王選手はFWに混じってシュート練習を行っていた。反対側のゴール前では、小野・森崎・阿部選手でFKの練習。ゴール前に壁を作り、直接シュートを狙う。なかなかゴールすることが出来なかった小野選手は、練習後に「FKは全然だめだった」と苦笑いを見せたが、「本番では2つ、3つ策はある。練習ではやっていないけれど、相手の壁の作り方・キーパーの位置を判断して、本番はやりたい」と意味ありげな発言。記者から「どんなFKか?」との質問が出たが、「それは秘密。それをやる時は3人だけじゃないよ。ほら含みを持たせたでしょ」とにやりと笑ってバスに乗り込んだ。山本監督も「ホテルの中庭で秘密の練習をしたい」と小野選手と同様に、含みを持たせたまま練習会場を後にした。
小野選手の言っていた「秘密のFK」の存在がとても気になる。
本番では、必ずそれをやってくれるに違いない。どんなFKが見られるかに注目!!
2004.8.9 Reported by 柴田愛子
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【アテネ五輪U-23代表 現地レポート】8月9日:「秘密のFK」の存在が明らかに! 初戦は小野選手のFKに注目。(04.08.10)
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