8月11日(水)18:00(日本時間11日24:00)キックオフ/ボロス パンテサリコ競技場
アテネ五輪 グループリーグEグループ第1戦
日本 1-0 スウェーデン
得点者:
24分 荒川恵理子(日本)
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いよいよこの日がやってきた。朝から空は晴れ渡りまぶしいくらいの太陽が降りそそぐボロス(ギリシャ)。いつものように海岸沿いを散歩した選手たちは青い海と空を眺め何を考えていたのだろう。
出発前のホテルで行われたミーティングでは、「モチベーションビデオ」を見た。「あれを見て、みんな一つになった。ホテルで一回ウルウルしてからスタジアムに来た」と川上選手。「今までのA代表や、うちらのW杯前のとかのあきらめない気持ちで戦う姿勢とか。北朝鮮の時大きかったのでもう一回思い出せと言われました」と宮本選手が話すように「みんなが一つになって戦う気持ち」…これが数々の目標を達成してきたなでしこジャパンの強さだ。
「負ける気がしない」これが試合前の彼女たちの気持ち…。
いよいよ強豪スウェーデンとの戦い、会場には早くから多くの日本サポーターが集まりはじめる。それぞれにユニフォーム姿、頭を日の丸にデザインした人、おじいちゃん、おばあちゃん、子供まで…。スタンドにはもちろん選手の家族応援団63名も勢ぞろいし試合前から「ニッポンコール」が会場に響き渡った。「なでしこジャパンTシャツ」を着て応援に駆けつけた私も地元TV局のインタビューを受ける。「なでしこジャパン」の意味と魅力を延々説明して「今日は勝ちますよ」と宣言。
午後6時キックオフのこのゲーム、太陽が当たる場所は日差しが強くて暑いが、陰になっているところは涼しく感じる。入場してきた選手たちの表情には翳り一つなく少しの緊張は見られるものの自信に満ち溢れている。「準備はしっかりやってきた」
日本は狙い通り自分たちの戦いをし、多くのチャンスを作り相手の良さを消す。ゴール前にくるとさすがにFWユングベリとFWスヴェンソンのスウェーデンツートップの強さを見せつけられるも、磯崎選手を中心に幾重ものDFでゴールを許さない。そして生まれた先制点!「がんちゃん」こと荒川選手が押し込み「勝利」の二文字がぐっと近づいた。試合中、ベンチ入りしているメンバーもアップをしながらピッチ内に大きな声を送り続け共に戦う。チームキャプテンの大部選手、そしてチーム最年長の小野寺選手、二人の大きな声はやむことがない。そして時折響く上田監督の怒鳴り声。
日本の惜しいシーンになるとスタンドからは一斉に「んぁー」と悔しい叫び声があがる。振り返るとその声は地元ギリシャ人だったりするから驚く。まわりを見回すとギリシャ人が日本の応援コールを一緒に叫んだり手拍子を一緒に打ったり旗を持ち応援を始める人まで出てくるほど…。「なでしこ」たちの戦いぶりはギリシャ人をも味方につけた。
ロスタイムの表示は3分。スウェーデンの猛攻撃をうけている日本にとっては長く感じる。スタンドからもロスタイムは何分か?!という声がところどころから聞こえてくる。しかし選手たちは冷静に対応し、集中をとぎらせることなく戦い抜く。
そして試合終了のホイッスルが鳴りひびいた。1-0の勝利、選手たちの顔は一斉に最高の笑顔になり互いに抱き合い飛びついた。スタンドも一斉に飛び上がり大喜び、泣き出す人までいる。応援していた家族のいるスタンド前にかけつけた選手たちはそれぞれの家族を探し手を振ってかわいらしい笑顔を見せた。
「とりあえず一勝、ほっとしました。1位でグループ通過してこのボロスに戻ってきて試合がしたいですね」と川上選手はピッチとは別人のような「ほんわか」した雰囲気で話す。最終目標のメダルにむけて、まず次の目標は「グループ1位」。「一人ではなくみんな一緒に戦ってる…だからかな?最高の仲間とともに戦う喜びと心強さがあります」と川上選手。それが彼女たちの宝物であり強さの秘訣でもあるのだろう。
2004年8月11日(水曜日)日本女子サッカーの歴史に「オリンピック初勝利」の文字が刻まれた。
彼女たちの戦いはまだ始まったばかり。一夜明けた今朝8時過ぎ、なでしこジャパンは次の戦いの地アテネへと出発した。
以上
2004.0.12 Reported by 日々野真理
J’s GOALニュース
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