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【J1-2nd:第9節 新潟 vs 鹿島 レポート】新潟が粘り勝ちで4連勝。鹿島の一瞬の隙を突いてファビーニョが決勝ゴール(04.10.18)

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10月17日(日) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第9節
新潟 1 - 0 鹿島 (15:04/新潟ス/41,955人)
得点者:'85 ファビーニョ(新潟)
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 新潟が鹿島の猛攻をしのぎ、我慢比べの一戦をものにした。後半40分、左サイドからの鈴木慎吾のクロスにファビーニョが合わせて決勝点を奪った。新潟は序盤から鹿島の攻撃に押し込まれたが、堅いディフェンスで防ぎ、終盤のチャンスを得点につなげた。

 大歓声が沸くオレンジ色のスタンドに向かって、ファビーニョがひざまづいてガッツポーズをした。「得点を挙げられるのはサポーターのおかげ」。その言葉を示すようにサポーターの歓喜の声に祈りを捧げるようにして応えた。

 数少ないチャンスだった。左サイドで上野優作からボールをつないだ鈴木慎吾が、相手ディフェンスの隙間を縫うようにゴールライン際をマウスに向かって突破する。ひきつけたところでクロス。それを中央で待っていたファビーニョがピッタリのタイミングで押し込んだ。「ゴールが決まったときは感極まった」と言うファビーニョは「(鈴木)慎吾が素晴らしいボールを入れてくれた。チームメートとサポーターの後押しが僕に点を取らせてくれた」と、どこまでも周囲への感謝を忘れない。

 これでセカンドステージ5得点目。ゴールを決めた試合の成績は4勝1引き分け。ファーストステージで得点したのは第12節の大分戦で、このときも1対0で勝っている。得点した試合で負けはない。ゴールをアシストした鈴木慎も得点した試合は負けなし。『不敗神話』を持つ2人が絡んだ結果、つかんだ勝ち点3だった。ファビーニョは「上野さんが左サイドにいいタイミングでボールをつないでくれた。僕はペナルティーエリアでチャンスを狙った。慎吾がうまく中に入ってきたので、集中した」と大事な場面で神経を最高に研ぎ澄ませていた。

 ボールを持てば自陣からでもドリブルで駆け上がる。新潟のカウンターはファビーニョの突破が軸だ。もっとも、自分の好調の要因は「チームメートとの連係がうまく取れているから」と言う。セカンドステージ、前線の形はオゼアス、エジミウソンとの3トップ。2人とはアイコンタクトでボールの受け渡しができる。加えて鈴木慎との左サイドでのボールの受け渡しは試合ごとに精度を増している。「自分がチャンスをつくることで、ほかの選手の得点が増える。逆にチームメートがつくってくれたチャンスはしっかり決めなければならない」。常に心がけてきた全体をみながらのプレーが結果につながっている。

 一昨年の大分から始まり、日本で3シーズン目。新潟には昨年から在籍し、チームのブラジル人ではいちばん古株になった。普段の練習後、オゼアスらを誘って銭湯に通うなど雰囲気づくりも心がけている。「ファビーニョは日本人だから」。反町康治監督が言うように、フォア・ザ・チームの固まりのような心の持ち主が大事な場面で仕事をした。

 ワンチャンスをものにできたのも、守備陣が苦しい場面をしのぎ続けたから。反町監督は「守備陣の集中力が一瞬たりとも途切れなかったことが大きい」と勝因を話した。鹿島に浴びたシュートは21本。それを粘り強く防ぐ。前半は3バックだったが、サイドから押し込まれた。後半はそれを修正するために4バックに変更。システムチェンジによる戸惑いはなかった。「練習で積み重ねてきたことが出ていた。攻められても慌てずに対処できた」。DF丸山良明はピンチでも冷静だったことを強調した。

 鹿島は主導権を握りながら、最後の詰めを欠いた。中田、小笠原、本山らがボールをキープするが、要所では新潟の守備陣に囲まれる。いい形でのシュートが打てなかった。「主導権は握っていたが、決定力が不足していた」。トニーニョ・セレーゾ監督は厳しい表情で話した。

 新潟はこれで3位をキープ。2位のG大阪とは勝ち点では17で並んだ。勝ち点の年間合計は31。反町監督が掲げていた「J1で生き残る」というシーズン当初の目標はほぼ達成しつつある。首位浦和とは勝ち点差5に詰まった。それでもチームに浮かれた雰囲気はない。「僕らはチャレンジャー。勝ってサポーターの喜ぶ顔を見ることが最高の楽しみ」。ファビーニョの言葉が示すように、1試合ごとに全力を尽くすことで新潟は力をつけてきた。

以上

2004.10.17 Reported by 斎藤慎一郎



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