今日の試合速報

JリーグGW招待キャンペーン
JリーグGW招待キャンペーン

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第41節 福岡 vs 川崎F レポート】熱狂に沸いた博多の森。逆転J1昇格へ向けて、福岡が大きな一歩を踏み出す(04.11.06)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
11月6日(土) 2004 J2リーグ戦 第41節
福岡 2 - 1 川崎F (14:03/博多球/9,293人)
得点者:'24 エジウソン(福岡)、'25 我那覇和樹(川崎F)、'73 太田恵介(福岡)
----------
 試合前日の雁の巣レクリェーションセンターでトレーニングを終えた福岡の選手たちの表情は、大事な一戦を控えているとは思えないほど落ち着いたものだった。絶対に負けられない戦いを勝ち続けている自信と、J1昇格という目標に対する強い気持ち。それが選手たちから気負いやプレッシャーを取り除いていた。「いい試合が出来ると思う。みんなにとっても、自分にとっても。それを何とかモノにしたい。いい状態で、この試合を迎えられてよかった」(松田浩監督・福岡)。その言葉通り、福岡は自分たちの力を余すところなく発揮。サポーターの後押しも受けて川崎Fを粉砕した。

「全体的にはプラン通り」。ハーフタイムに松田監督が振り返ったように、前半は福岡が主導権を握って攻め続けた。むき出しの闘志で中盤のボールを奪うホベルト。両サイドのスペースに巧みに顔を出す有光。その有光をマークするために新たに出来たスペースへ、山形、宮崎、アレックス、さらには宮本までもが飛び出していく。ボールをもらうために下がるジュニーニョには千代反田が徹底的についていき、中盤の選手と挟み込んで自由を与えない。全てが福岡の狙い通り。川崎Fは自陣から抜け出せない時間が続く。

 中盤に開いた大きなスペースを利用してボールをキープするエジウソンを中心に、少ないタッチで素早いパスを回して川崎Fを翻弄する福岡。そして24分、待望の先制点を叩き出す。山形、宮崎とつないだボールが左サイドをオーバーラップしてきたアレックスに。深い位置までえぐってからのクロスボールに飛び込んできたのはエジウソン。DFともつれながらも左足でゴールマウスに流し込んだ。完璧なまでのサイドアタック。博多の森に大歓声が巻き起こる。

 だが、その1分後、川崎Fは一瞬の隙をついて同点ゴールを奪い返した。中村が右サイドを駆け上がった飛弾にロングフィード。そして飛弾からのクロスボールに後方から走りこんだ我那覇がダイレクトボレーで福岡のゴールネットを揺らす。キックオフから一度もボールを渡さずに挙げたゴール。博多の森の熱狂は一瞬にして静まり返った。しかし、福岡イレブンに動揺はない。再び積極的に前に出て決定機の山を築き上げた。ゴールを奪うことは出来なかったが、「福岡強し」の印象を残したまま前半を折り返した。

 しかし、川崎Fが黙っているはずはなかった。「狙いは相手の最終ラインの4枚がボールをセットアップしているときに、一度引いて、そこからボールを奪って裏のスペースにジュニーニョたちを走らせるというもの」(久野智昭・川崎F)。激しく動き回っていた福岡の運動量に陰りが見えたこともあって、川崎Fがジワジワと福岡を追い詰め始めた。ジュニーニョにボールが渡るようになり、川崎Fの攻撃にリズムが生まれはじめたのだ。

 一方の福岡は、千代反田、増川を中心にジュニーニョを囲い込み、前にかかる川崎Fの裏を突いてカウンターを繰り出す。恐らく決勝点になるであろう次の1点を巡って息もつかせぬ攻防が続く。流れは、やや川崎Fか。そんな中、先に動いたのは松田監督。66分、エジウソンに代えて太田を送り出す。「1-1の場面だったので、ここが見せ場だと思って絶対に決めてやろうと思っていました」(太田)。そして、太田はその思いを実現する。

 時間は73分、太田がつないだボールを拾ってアレックスが左サイドを突破、クロスボールを送り込む。すると、2人のDFの前に割り込むようにして入ってきた太田がジャンプ一番。頭で合わせたボールがゴールネットを揺らす。これで勝敗が決した。この後は福岡が落ち着き払ってゲームをコントロール。ロングボールを放り込む川崎Fに対して、低く構えて守備を固め、隙を見てはカウンターを仕掛けて、高い位置でボールをキープして時間を消化した。そして3分間のロスタイムの終わりを告げるホイッスルが鳴ると、博多の森は熱狂に渦に包まれた。

「戦っているかどうか、そして、そういう選手が何人いるかというところの差」。松田監督は勝因を語る。川崎Fも意地を見せたが、闘将アウグストをはじめ、レギュラー陣の多くを怪我で欠いた戦力ダウンは否めなかった。この試合では、福岡の戦う気持ちを上回ることが出来なかった。

 福岡はこれで5連勝。3位の山形が湘南と引き分けたことで、その差を勝ち点3にまで詰めた。最終節に山形との直接対決を残しているため、逆転J1昇格に向けて大きな、大きな一歩を踏み出した。しかし、チームに浮かれた様子はない。「今日の試合は今日で終わったわけで、決して、ここで浮かれてはいけない」とは松田監督。「ここで満足して今日以上の戦いをしなかったら、最後の最後でいい結果は生まれない。常に向上心を持って一戦、一戦、戦うこと」とホベルトも気を引き締める。残り試合は3。福岡は強い気持ちで残り試合全勝を目指す。

以上

2004.11.06 Reported by 中倉一志
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2026/04/06(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田Jリーグ百年構想リーグ 全ゴールまとめ【0404-0405】