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【J1-2nd:第12節 F東京 vs 大分 レポート】勝ち点1、そしてそれに劣らぬものをつかんだF東京と大分(04.11.07)

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11月6日(土) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第12節
F東京 1 - 1 大分 (14:04/味スタ/18,812人)
得点者:'82 ルーカス(F東京)、'86 高松大樹(大分)
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 1-1の引き分けに終わったF東京と大分の一戦。ともに勝ちたかったというのが本音だろうが、両者とも現状で出せる力を出し切った結果の引き分けであり、その内容には見るべきものがあった。両チームにとって、勝ち点1以上の価値あるものを手に入れた試合だったからだ。

 F東京にとってはナビスコカップ決勝から中2日の厳しい試合。ジャーンの出場停止に加え、浦和と120分間戦い抜いた激闘の影響で茂庭、石川、ルーカスが先発から外れるなど、レギュラーの半数近くを入れ換え、「若い選手がどれくらいできるか」(原監督)試しにいった。リーグ優勝も残留争いもないため、この試合をさらなる上積みを求める上での試金石としたのだ。

 一方の大分はほぼ安全圏にいるとは言え、降格プレーオフがちらつくだけに、故障でチームを離れているパトリック以外はベストメンバー。前節の神戸戦で、目指すべき方向性が確かなことを証明した西山、マグノ・アウベス、吉田孝の3トップで臨んだ。

 試合は、F東京が4-2-3-1、大分が4-3-3、両翼にそれぞれ2枚ずつ配置しているだけに、サイドでは熱い攻防が繰り広げられた。そんな中、大分が徐々に優勢となっていくのだが、その立役者となったのは梅田。大分の基本コンセプトは前線に当てた落としのボールを、前を向いて受けた中盤の選手がサイドに展開するというもの。これに梅田の鋭い動き出しがピタリとはまり、ポスト役となったFWを追い越し、スペースへ来るパスに次々と反応して攻撃のリズムを作った。この流れは前節も見られたもので、目指すべき道が間違っていないことを改めて印象付けるものだった。ただ、フィニッシュまではなかなか持ち込めず、また新たな課題が浮かび上がってきたのだが、チームが階段をひとつ昇ったのは確かなことだ。

 さて、いまひとつ元気のないF東京も後半になって生き返る。こちらの立役者はルーカス。「ルーカスがいると、タメが作れて、中盤が前を向けるし、サイドも活きる」(今野)、「ルーカスが入ると周りも動くし、影響が多い」(サンドロ)、「ルーカスに代えてからボールが収まるようになった」(原監督)。敵味方問わず、その存在感の大きさを指摘したように、ルーカスがピッチに立ったことで劇的に流れが変わっていく。

 前半、F東京は前でボールが収まらず、そのため分厚い攻撃へと展開できなかったが、ルーカスがしっかりタメを作れることで、周りの選手の動き出しが活発になる。その当然の帰結として決定機も多く生まれ、82分にはサイドをねらった組み立てから最後は阿部のクロスをルーカスが決め、ついにゴールをこじ開ける。その後、大分がマグノ・アウベスのクロスから高松の見事なダイレクトボレーで同点として、そのまま試合は終わったが、後半を制していたのはF東京だった。

 この試合でルーカスが改めてクローズアップされたのは間違いない。ただ、F東京にとって、より心に留めておくべきことはほかにある。それは控え組の存在感。「ボールを追っては止まっていたりして。しっかりやらないといけない。そんなに簡単なものではない」と原監督に酷評された近藤だが、その常に前に行こうとする姿勢は得点の雰囲気を漂わせていた。確かに淡白なところも見受けられ、ルーカスが入ったことでチームが好転したことを考えれば、まだまだ課題は多いが、今後の成長を期待させる。

 同じく原監督から厳しい言葉をもらった宮沢も、積極的に前へ飛び出して攻撃に絡み、ミドルを放つなど必死のアピールを見せた。そして慣れない右サイドに入った鈴木(途中からから左へ移動)も、状況に応じた選択肢の少なさは見受けられたものの、1対1の場面では自慢の突破力が光った。戦術的にはかなりの完成度に近付きつつあるF東京にとっては、こういう下からの突き上げがチーム力のさらなる向上につながるだけに、この試合は来季以降、新たな布石を投じる上でも実のあるものだったのではないだろうか。

 一方の大分も、前半の好内容に手ごたえをつかんだのは前述の通り。そして後半の苦戦のなかでも今後につながる形を見せた。大分は4-3-3を採用する以上、どうしても中盤が薄くなる。後半は、F東京が前でボールをまわせるようになったことで機能不全に陥ったが、そこで適切な選手交代を行なったことで相手の勢いをせき止めることができた。特に松橋の投入は効果を発揮し、左サイドで大いに脅威となり、F東京のサイドアタックの勢いを弱めた。少々乱暴な方法だが、守りを固めるのではなく、鋭い武器をちらつかせることで相手の破壊力を削いだのだ。局面に応じて選ばなければならないオプションではあるが、ひとつの強みを得たことは確かだ。
 
以上

2004.11.06 Reported by スポマガ WORLD SOCCER
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