11月10日(水) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第11節
新潟 1 - 3 柏 (19:03/国立/11,150人)
得点者:'5 波戸康広(柏)、'37 永田充(柏)、'57 玉田圭司(柏)、'72 ファビーニョ(新潟)
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ホーム側ゴール裏に陣取った新潟サポーターの反応は複雑だった。無表情であいさつする選手に向けて、ブーイングと拍手が交じり合う。
新潟県中越地震の影響で延期されての開催。試合会場も見慣れた新潟スタジアムではなく、国立競技場。それでも新潟からは6台の応援バスが運行された。関東近郊のサポーターも集まった。その数や約5000人。その思いにチームは応えられなかった。
「J2時代から100試合以上このチームで戦ってきたが、いちばん悪い試合だった」。反町康治監督はいつも通りの歯切れのよい口調の中に、苛立ちをにじませた。前半5分、ディフェンスの足が止まったところでボールを奪われ、波戸に先制ゴールを許した。37分には左サイドのセットプレーから永田にヘディングを決められた。第10節の磐田戦、前節のG大阪戦、そしてこの試合といずれも立ち上がりの10分以内に失点を許している。そのまま流れをつかみ切れない展開。後半12分には玉田に中央を破られ3点目を献上。4連勝の後の3連敗。勢いはピタリと止まった。
失点はいずれもミスから。先制点はDF同士がお見合いをした瞬間にボールを回された。2点目はゴール前のマークがずれたところを決められた。3点目はゴール中央の最も注意しなければならない位置でボールをカットされた。意識していたはずの守備でのボールの受け渡しに隙が出た。身上のボールを奪ってからの攻めも、最後の1本がつながらない。この試合、新潟に出されたイエローカードは5枚。そのうち4枚が前半だった。焦ってファウルを繰り返しては攻め込まれる。悪循環から抜け出すことができなかった。
震災の影響は否めない。前節のG大阪戦は約2週間ぶりの実戦だった。安全確保のために仕方のないこととはいえ、そこから中3日で実質的にはアウエーともいえる国立競技場での連戦。13日の天皇杯・湘南戦が平塚競技場で開催されるため、チームは9日から首都圏に5連泊する。後半27分に唯一の得点を挙げたファビーニョが「モチベーションを意識して高くしなければ」と言うように、精神的なコンディション調整は難しくなっていた。
震災後、明るい話題として新潟の勝利を願う声は多い。連敗を脱出したいという思い。反町監督が「セカンドステージは3位以内を狙う」と明言したように、上位に食い込もうという意識。現在のチームを取り巻く環境が、自らにプレッシャーをかけてしまった。「動きが硬すぎる」。山口素弘の言葉の中に、すべてが集約されていた。
その中で奮闘したのがファビーニョだった。G大阪戦の2得点に続いて、この日も最後まで勝負を捨てなかった。相手ディフェンスを引き連れながらも突破を繰り返す。4バックにシステム変更した後半は得意のカウンターを要所で披露。放ったシュート3本もすべて後半だった。震災の被害者のために毎日祈りを欠かさないというほど、試合にかける気持ちは強い。「新潟のために戦う。それが僕たちにできること」。この気持ちが次につながる。
柏はこれで年間通算の勝ち点で24。最下位のC大阪と5差として、J1残留に大きく前進した。後半12分にダメ押しのゴールを決めた玉田はあえて言った。「残留がどうこうとは意識していない。1戦1戦全力で戦うだけです」。先制点、3点目とペナルティーエリア付近の速く正確な球回しで、得点につなげた。球際での強さ、セカンドボールに対する執着心。メンタル面での強さがそのまま結果に反映された。
もっとも、新潟もひたむきさを忘れたわけではない。すでに残留は決まっているが「チームの中でそういう話題が出たことはない」と山口。J1の1年生として、ひたむきな姿勢で戦っていることに変わりない。10日の未明にも震度5の余震が起きるなど、不安な日々は続いている。20日のF東京戦が、無事に新潟スタジアムで開催されることを多くの人が望んでいる。山口は言った。「僕らも思い切ってやらなればならないんです」。気持ちの戦いはこれからも続く。
以上
2004.11.10 Reported by 斎藤慎一郎
J’s GOALニュース
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