11月23日(火) 2004 J2リーグ戦 第43節
横浜FC 3 - 2 湘南 (13:00/三ツ沢/6,287人)
得点者:'22 坂本紘司(湘南)、'39 高田保則(湘南)、'57 臼井幸平(横浜FC)、'80 臼井幸平(横浜FC)、'89 城彰二(横浜FC)
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ホイッスルが鳴り響いた直後、うなだれ、ピッチに立ち尽くしたのは、前半に2点をあげたアウェイの湘南のほうだった。三ツ沢公園球技場に集まった水色のサポーターは、ホームチームの後半の逆転劇に大きく湧いた。第22節の鳥栖戦以来、じつに約4ヶ月半ぶりとなるホームグラウンドでの勝利だった。
「前半は最悪だった」と、城は振り返る。それでも立ち上がりはホームである横浜FCが主導権を握っていた。左サイドに入った大友が、高い位置にポジションをとるボランチの小野、あるいは前線の城と連動し、再三ドリブルで駆け上がりクロスを放り込む。10分前後、湘南はゴール前に押し寄せる相手の攻撃をクリアするのに精一杯だった。
しかしその後、徐々に横浜FCの歯車が狂いだす。「意思の疎通にズレがあった」(小野)というパスミスから、次第にラインが下がっていく。右サイドから内に切れ込む高田、その空いたスペースに縦に走りこんでくる加藤の動きも厄介だった。いつもは大胆に攻撃参加を繰り返す左サイドバックの中島も、守備に専念せざるを得ない。掴んでいたはずの流れが、いつの間にか相手の手へと渡っていた。
流れを先に得点に結びつけたのは湘南である。22分、中盤からのボールを受け、内に切れ込んだ高田から、ゴール正面で待つ柿本にパスが渡る。柿本のシュートはGK菅野が弾くが、詰めていた坂本がこぼれ球を押し込んだ。その後も湘南は、中央の吉野を経由して左右に展開、あるいは縦にスルーパスを送り、攻撃の手綱を緩めない。横浜FCにボールを奪われても、勘の鋭い中町のディフェンスなどにより敵のプレーを切る。39分には、佐野のFKに合わせた高田が追加点を奪い、湘南の2点リードで前半を終えた。
「選手の意識が変わったんだと思う」(横浜FC・中島)。後半に入り、横浜FCは再びアグレッシブに転じた。またシンプルにパスをはたくことで、立ち上がりのようなリズムを取り戻す。そして後半12分、中央の小野が出したパスから左に張っていた北村がクロスを送り、ゴール前で臼井が右足を振り抜いた。
1点差となり、リードしている湘南に変化が見え始める。守備の意識がよぎったのか、サイドバックの攻め上がりが減り、前半は塞いでいたはずのスペースに横浜FCが侵入するようになる。横浜FCのラインは上がり、また大友に代わって入った吉武のスピーディーなドリブルもジャブとなった。「攻めるのか守るのか、ハッキリすべきだった」(湘南・高田)。湘南とは異なり点を取るしかない横浜FCは35分、早川のドリブルから受けたパスを、臼井が今度は狭い角度からねじ込み、ついに同点とした。
横浜FCにとって歓喜、湘南にとって悲劇の瞬間は、その9分後に訪れる。右の臼井からマシュー、そしてマシューからゴール前の城へとクロスが送られる。滞空時間の長いジャンプからヒットした城のヘディングシュートは、GK鈴木が跳び込んだ手の先、ゴール右隅へと突き刺さった。
前節、福岡にロスタイムで得点を与えている湘南にとっては、2試合連続となる悪夢である。「勝ち馴れてない」高田と佐野は口を揃えた。これまでと同様、内容は悪くない。むしろ試合を重ねるごとに選手間のコンセンサスは磨かれている。ただ、結果だけが遠い。胸を締め上げるような後味の悪さも、いまはすべてを糧として蓄積し、目指す先を見据えるしかないだろう。
一方、城が決めたゴールによって、横浜FCはホーム最終戦を白星で飾った。天皇杯とあわせ、目下3連勝中である。「去年なら引き分けで終っていた」と手ごたえを感じながらも、「内容はけっしてよくない」と、城は口元を引き締める。もちろん課題は多い。だが難しい展開を選手自身がピッチで克服し、最後には結果を掴んだ。劣勢を覆す精神面の逞しさは着実に備わってきている。今季ホーム最終戦を締めくくったキャプテンの逆転ゴールはそのまま、残すリーグ最終戦、天皇杯、そして来季に向けた狼煙となった。
以上
2004.11.23 Reported by 隈元大吾
J’s GOALニュース
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