12月12日(日)第84回天皇杯全日本サッカー選手権 5回戦 大宮 vs F東京 (13:00KICK OFF/鴨池)
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日本リーグ時代からの戦友であり、共に旧JFL、J2とステップアップした両チーム。F東京が1年でJ1に昇格したことから、そのライバル関係も休止状態となり、99年J2以来の顔合わせとなった。振り返れば、大宮のホームで迎えたその第4クールは、J1昇格のプレッシャーがかかるF東京に対して、大宮が劇的なVゴール勝ちを収めている。当時のF東京としては「やられた」試合の一つだ。
さあ、5年ぶりの対戦。昔の両者は互いにリアクションサッカーだったが、F東京はこの数年でその形を変え、「攻撃サッカー」を標榜し、大宮は持ち味であるポゼッションサッカーを、見事に昇華させた。単純に見れば、攻めるF東京、守る大宮という戦いになるのではないだろうか。
だが、大宮はFWバレー、DFトニーニョが帰国し、FWトゥットも鼻の手術のため、3人ともこの試合に出場しない。頼みはFW森田。長身の森田と組むのが、スピードスターの横山か高橋と予想される。多くはないだろうチャンスをいかにモノにできるか。だが守備に関しては、トニーニョの代役は平岡が務め、大きな穴にはならないだろう。
F東京も、コンディションが十分だとは言えない。DF茂庭が再離脱し、FW戸田もメンバー入りが難しい状態だ。さらにJ1昇格以降チームを支えてくれたMFケリーの退団が決定した。だが逆にチームを「ケリーとともに二つ目のタイトルを」と盛り上げている。もともと、リーグ終盤から意識は自然と天皇杯に向いていたのも確か。意気込みは高い。また、ナビスコカップでは優勝したものの、リーグ戦で結果を出せなかったもどかしさを、天皇杯優勝で晴らし、再び歓喜を味わいたいと選手全員が願っているところだ。
試合としては、序盤から積極的に攻め込むだろうF東京に対して、大宮がしっかり防ぐという形になるだろう。問題は、その序盤、F東京が点を取れるかどうか。そこで取りのがしてしまうと、大宮のポゼッションサッカーにはまることは十分に予想できる。大胆になりながらも精度の高いプレーができるかどうか。ケリー、FWルーカスの個人技で大宮DFを翻弄して、両サイドを起点にして得点を奪いたい。少なくとも前半に先制したいものだ。後半に勝負が持ち込まれても、焦らない余裕がほしい。
大宮としては、リーグ戦同様、後半勝負。最初から激しい攻め合いに参加するとは思えない。というのは、カウンターを狙いたいが、バレー、トゥット不在で「一人でも任せられる」選手がいないからだ。それだけに90分すべてを考えたゲームプランの中で対応することになるだろう。どこでMF斉藤、MF島田というカードを切るのか。試合の流れをつかみ続けることが勝利の大前提。得点への期待は、島田−森田のセットプレーに注目が集まる。また右サイド安藤のクロス、左サイドの久永の運動量も勝負を分けるポイントとなるだろう。当然ながら、来季への手ごたえをつかんでおきたいところでもある。
両チームとも、遠路はるばるサポーターがやってくると聞く。勝利を土産に笑顔で羽田に着けるのはどちらのサポーターだろうか。
以上
2004.12.11 Reported by 荒川裕治
J’s GOALニュース
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