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【2005クラブ別戦力分析レポ:名古屋編】「赤鯱魂」のスローガンの下、よりアグレッシブなサッカーでリーグ上位を目指す(05.02.27)

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【2005シーズンの見どころ】

昨年・一昨年のリーグ戦では年間順位7位に終わり、ここ数年中位から抜け出せない名古屋。毎年シーズン前には「即戦力を補強し」「このメンバーから見て」という前書き付きで優勝候補の一角に上げられるも、シーズン終了後にはリーグ戦のみならずヤマザキナビスコカップ・天皇杯のタイトルからも見放されてきた。
その名古屋、今年は「赤鯱魂」というスローガンの下、よりアグレッシブなサッカーにチャレンジしようとしている。ネルシーニョ監督も「リーグ上位」という目標を口にしており、安定しつつある年間順位をさらに上方修正していくこと目指す。

「よりアグレッシブなサッカー」を見せるため、ネルシーニョ監督がこだわったのが4-4-2の新システム採用である。
昨年も何度か4-4-2を試みたが、連係面で上手くいかず結局3バックに戻すこととなった。だが、昨年の課題だった「攻撃に絡む時の人数の少なさ」を解消するため、ネルシーニョ監督はまた今年も4バックに取り組んでいる。
名古屋といえばウェズレイ・マルケスの強力FWコンビが注目を集める。しかし強力なブラジル人コンビが織り成す攻撃も、空いたスペースに飛び出す第3・第4の選手がいなければ、得点まで結びつけることはできない。昨年の試合後に監督が残したコメントを振り返っても「中谷・海本(幸)にもっとサイドからの攻撃参加をするよう指示した」「クライトンと直志(中村)にもっと前に顔を出すように指示した」など、攻撃に絡む選手の枚数が少ないことを指摘するコメントが多く聞かれ、そこが名古屋にとって勝ちきれない要因の一つでもあった。
4バックにすることで、中盤の選手に加えて両サイドバックの攻撃参加も期待でき、さらに厚みのある攻撃を仕掛けることが出来る。また今年は、センターバックの増川選手を獲得したことにより、昨年必要としていたDFラインの最後の1ピースが埋まったことも、4バックへの再挑戦に至った大きな理由といえる。
監督は増川選手のスピードと高さに大きな期待を寄せているが、増川選手自身も鹿児島県指宿市でのキャンプ中から他の選手の動きの特徴を理解するために必死で取り組んでいる。練習後も4バックを組む角田・古賀・渡邊選手たちと残って、お互いの動きを確認し合う姿が目に付いた。

2/20(日)に行われた大連実徳(中国)とのプレシーズンマッチにも4バックで挑んだが、試合後のネルシーニョ監督は「今までいろいろ見てきたが、この4バックのシステムで非常に安定してきた」と自信を見せた。
ウェズレイ・マルケスが他の選手と連動する、よりアグレッシブなサッカーで、中位安定の座からステップアップしたい名古屋。ネルシーニョ監督がこだわった4バックが導き出す「結果」に、注目したい。


【新戦力・注目のキープレーヤー】

名古屋をタイトルに導くキーパーソンは、中村直志選手をおいて他にはいないだろう。ネルシーニョ監督も「チームの背骨」と表現するほど、彼には絶大な信頼を寄せる。昨年はトップ下に定着し、ウェズレイ、マルケスとともに形成するトライアングルで、何度となくゴールに迫った。
その中村が今年任されたのは、右サイドハーフ。今まで右サイド・守備的ボランチ・トップ下とこなし、柔軟な適応能力でその都度結果を残してきた。「去年と違うので戸惑いはあったが、攻撃的なポジションに変わりない。去年どおり裏に抜けたり、FWと上手くやりながらチャンスをしっかり決めきりたい」と中村選手。
場所は変わっても、やることははっきりしているので問題ないと自信をもって答えてくれた。現在の課題は守備。「DF面の動きが違うので、周りとコミュニケーションをとって、お互いの動きを確認しながらやっていきたい」と周囲との連係を含めたディフェンスの取り方を細かく修正中だ。今年は攻守ともに「チームの背骨」として彼のプレーには期待したい。

そして、もう一人注目すべきは、期待の大型ルーキー本田圭佑だ。既に特別指定選手として昨年から名古屋の練習に参加し、ヤマザキナビスコカップでは公式戦デビューを果たしている。また、正月の全国高校選手権で星稜のエースとしてチームをベスト4に導いた。続いて行われたU−20日本代表のカタール遠征でも主力メンバーとしてプレー、すでに国際舞台での経験も積んでいる。
それだけに「レギュラーを貪欲にとりたい」とプロ1年目にして、堂々たる発言。監督も「オフェンスでは好きにやれ」とルーキーながら寄せる期待は大きい。
広い視野を持ちパスセンスに優れ、また左足から繰り出される豪快なシュートも見もの。しかし彼のすごさはプレーだけではない。「物怖じしないところがいいところ」と本人も言うように、どんな相手にもはっきりと自分の意見を伝えることが出来る。先のプレシーズンマッチ・大連実徳(中国)戦でも、「ウェズレイからもっと前に行けと言われていたけれど、周囲との連係があるから話し合った」とクライトンや渡邊圭二選手相手に、自分の意見をぶつける場面が見られた。おとなしいといわれる名古屋の中で、彼の存在がカンフル剤となるかもしれない。
今年は右の中村・左の本田と、名古屋の両サイドに注目だ。


【開幕時の布陣予想】

プレシーズンマッチで4バックの手ごたえをつかんだネルシーニョ監督は、開幕も4-4-2で臨んでくるに違いない。攻撃の枚数が増えることで、さらにバリエーション豊かな展開が見られそうだ。特に注目なのはサイドからの展開。
トップ下から右サイドに移った中村選手は「DFラインの裏は常に狙っていく」と積極的に前に仕掛けてくるだろう。そして左サイドでは本田選手が絶妙なパスセンスで攻撃を組み立て、ウェズレイ、マルケスがラストを預かり個人技で持ち込む。今まではどうしても片方のサイドに偏りがちだった攻撃だが、今年は両サイドを使ったワイドな展開が期待できそうだ。

しかも、今年はそれだけでは終わらない。両サイドバックの存在がさらに攻撃に厚みをもたせる。現在スタメン濃厚なのは、右サイドバックに角田誠、左サイドバックに渡邊圭二だ。渡邊選手は持ち前のスピードを生かしたドリブルでサイドを豪快に駆け上がり、絶妙なタイミングで前線に顔を出す。プレシーズンマッチでは得点を決めるなど、ネルシーニョ監督にその存在を強く印象付けている。
角田選手は昨年2ndステージ第13節の浦和戦で見せた気迫のゴールが象徴するように、DFながらゴールへの執着心は強く、ここぞという場面で決める勝負強さを持つ。
その他、昨年左サイドでレギュラーに定着していた中谷選手・ボランチの吉村選手・右サイドやセンターバックもこなせる井川選手など、昨年チームを牽引したメンバーが再びレギュラー奪取に向け、現在猛アピール中。ポジション争いは今後さらに激しくなりそうだ。

ネルシーニョ監督が抱き続けた4バックの希望が、今年やっと形になった。「チームとしてはまだまだ補強が足りない」と監督は話すが、現存のメンバーの仕上がりは順調。「前回の4バックの時よりも、全員の意識が一致しているので、うまくいっている」と中村選手も手ごたえを感じている。今季はサポーターがワクワクするようなアグレッシブな攻撃が見られるだろう。今年の名古屋は一味違う。

Reported by 柴田愛子


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