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【J1:第9節 浦和 vs 名古屋 レポート】強い浦和が復活!3ゴールで今季ホーム初勝利。名古屋は連勝途切れるも2位を死守(05.05.01)

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5月1日(日) 2005 J1リーグ戦 第9節
浦和 3 - 0 名古屋 (14:05/埼玉/55,476人)
得点者:'35 田中達也(浦和)、'38 エメルソン(浦和)、'64 エメルソン(浦和)
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 2004年J1-2ndステージを制した時のような「強い浦和レッズ」が戻ってきた。田中達也の今季初得点にエメルソンの2ゴールと、ゴールを取るべき人が取り、守備陣も勢いに乗る名古屋の攻撃をキッチリと完封した。「今季はこれまでキレイなサッカーをやろうとしすぎていた。いろいろ見直して、自分たちにはもっとガムシャラさや泥臭い部分が必要なことを再認識した。今日はチーム全員が100%の力を出せたから結果がついてきた」と中盤のダイナモ・鈴木啓太も安堵感をのぞかせた。優勝候補筆頭に挙げられた浦和が、ついに反撃への第一歩を踏み出した。
 
 2005年J1第9節・浦和対名古屋のゲームが1日、14時から埼玉スタジアムで行われ、浦和が3-0で完勝。勝ち点を10に伸ばし、13位に順位を上げた。敗れた名古屋は勝ち点17のままだが、何とか2位を死守した。
 
 GWも本番。好天に見舞われ、気温も25度まで上がったこの日の埼玉スタジアムは55,476人の大観衆でギッシリと埋まった。「不甲斐ない戦いばかりしていたので、お客さんが来てくれないんじゃないか思ったくらい。このサポーターを見たら勝利への気持ちがすごく高まった」と長谷部誠が言うほど、赤一色のスタンドには迫力があった。

 浦和のスタメンはGK都築龍太、DF(右から)坪井慶介、田中マルクス闘莉王、内舘秀樹、右サイド・山田暢久、左サイド・三都主アレサンドロ、ボランチ・鈴木、長谷部、トップ下・永井雄一郎、FWエメルソン、田中達也という3-4-1-2だ。一方の名古屋はGK楢崎正剛、DF(右から)古賀正紘、秋田豊、角田誠、右サイド・山口慶、左サイド・中谷勇介、ボランチ・吉村圭司、クライトン、2列目・中村直志、本田圭佑、FW杉本恵太の3-4-2-1。いずれも前日の予想通りのメンバーだ。

 序盤は両者とも特徴を消し合うような展開となった。浦和はいつものように高い位置でボールを奪ってからエメルソン、田中達也に合わせてカウンターという形を狙った。が、名古屋の3バックも奮闘。FW2人と永井をペナルティエリア内に入れさせない。苛立ったエメルソンが放ったミドルシュートは枠を外し、田中達也の動きに重さが感じられるなど、いまひとつしっくりこなかった。対する名古屋も、出場停止のマルケスに代わって先発した杉本のスピードに頼る攻めが目立ち、なかなか決定機を作れなかった。

 迎えた20分、劣勢を強いられていた名古屋にこれ以上ないビッグチャンスが訪れる。中村直志のシュートが鈴木啓太に当たり、跳ね返ったボールを受けたクライトンがペナルティエリア内でフリーになってシュート。ゴールに吸い込まれたかと思われたが、残念ながら枠の外。これが入っていたら、試合結果は全く異なるものになっていただろう。
 
 このワンチャンスが試合の分かれ目になった。前半30分過ぎまでは浦和の攻撃をしのいでいた名古屋だが、ついに集中力が切れてしまう。35分だった。山田のスルーパスを受けた田中達也が体を傾けつつ右足シュート。前に出た楢崎も止められず、とうとう均衡が破れた。待望の今季初ゴールに日ごろは淡々としている田中も派手なガッツポーズを見せた。こうなると浦和の勢いは止められない。2分後には永井とのワンツーからエメルソンが強引に右足でゴール。瞬く間に2点目をゲットした。「浦和の前線3人をトップスピードに乗せたら止めるのは難しい」とベテラン・秋田も嘆くしかなかった。
 
 後半に入っても浦和の猛攻はとどまるところを知らなかった。52分、58分には永井が立て続けにフリーでシュートを放つなど、まさにイケイケムード。流れをさらに助長させたのが60分の角田の退場劇。前半から中村、本田、杉本という期待のトライアングルが不発で苦しんでいた名古屋にとって、数的不利を強いられるのはあまりに酷だった。
 
 ダメ押しとなったのが64分のエメルソンの3点目。三都主からパスを受けたエメルソンは古賀、秋田を高速ドリブルで立て続けに突破してゴールをゲット。完全に勝負を決めた。この後も田中達也が右足シュートがクロスバーに当てるなど、ゴールを量産できるチャンスはいくつもあった。「最後のフィニッシュはまだまだ」と鋭いスルーパスを出し続けた長谷部も厳しい表情を崩さなかった。
 
 とはいえ、3-0という結果は今の浦和にとって最大の収穫だろう。「手堅く守って攻撃陣が点を取る」という勝ちパターンで逃げ切ることができたのは、チーム全体の大きな自信につながる。それでも「F東京戦の後のように負けていてはダメ」と鈴木啓太は気を引き締める。この戦い方を続けて勝ちを重ねていくことが上位進出への絶対条件といえる。
 
 一方の名古屋は4連勝でストップ。この日は彼ららしいサッカーが全くできなかった。「長いリーグ戦は全部勝てるわけじゃない。切り替えていくしかない」と中村が言うように、この完敗を次への糧にするしかない。

以上

2005.05.01 Reported by 元川悦子
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