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【J2:第16節 甲府 vs 湘南 レポート】追いついても勝ちきれない甲府と、追いつかれても光明を見出した湘南。(05.06.11)

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6月11日(土) 2005 J2リーグ戦 第16節
甲府 2 - 2 湘南 (18:34/小瀬/6,199人)
得点者:'22 梅田直哉(湘南)、'34 加藤望(湘南)、'60 長谷川太郎(甲府)、'76 藤田健(甲府)
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ディフェンスの要であるバリシッチを先発から外した湘南。「パフォーマンスのいい選手を使う」という上田監督が先発させたのは、鈴木、戸田、田村、村山の4人。このディフェンスラインはトルシエジャパンのフラットスリー同様に、甲府のボール保持の体勢に合わせて積極的にラインを上げ下げしてくる。そして、中盤の選手はガムシャラにボールにプレッシャーをかけていく。湘南は3連敗中のチームとは感じさせない印象を与えた。

一方、前日のトレーニングではサブ組みに入っていた藤田を先発で使ってきた甲府。立ち上がりから湘南に比べて余裕のあるプレーを見せた。ガムシャラさが目立って連係が感じられないシーンもあった湘南と違い、前線でパスコースを限定して後ろの選手が詰めるという連係も発揮されていた。攻撃面では精度の低いクロスが多かったが、立ち上がりの相対的な印象では甲府が主導権を握ると思われた。
湘南にチャンスがあるとすれば、フィジカルの強い柿本、梅田の2枚のFWを自由にさせたときだ。また、右サイドの加藤から甲府のディフェンスラインの裏を狙う効果的なパスが出たときも得点の匂いが強くなる。
甲府のGK・鶴田は、裏を狙ったパスに対応して19分までに2回飛び出したが、2回とも判断ミスといわれてもしょうがないプレーだった。ディフェンダーとの連係ミスとも言えるのだが、飛び出した以上確実にボールに触って局面を変えなければならない。そして、22分に鶴田が3回目に飛び出したときは、ディフェンスの津田もマークしきれずに梅田のゴールを許した。34分には加藤に技ありのFKを決められて0−2。甲府は悪くないものの2点のリードを許したまま前半を終えた。

2点をリードして後半に入った湘南。しかし、次の1点次第で流れはどのようにもなる最も怖い得点差でもある。当然、甲府がアグレッシブになり、序盤の流れをつかむ。そして、60分に甲府の成長頭・長谷川が、須藤→津田と繋いだボールを左足で決めて1−2とする。
1点差になったことで、湘南の選手のプレーには焦りが感じられるようになった。それまで元気のなかった小瀬スポーツ公園陸上競技場のスタンドは、長谷川のゴールで一気にヒートアップ。その応援が甲府の選手の背中を押していることは、その後のプレーを見れば明らかだった。76分には須藤が放ったシュートが湘南ディフェンスに当たってこぼれた。そして、そのボールに藤田がワンタッチで左足を振り抜いた。シュートは湘南のGK・小林の脇をすり抜けてゴールネットを揺らす。
この時点で、湘南は2枚の交代カードを切っていたが、甲府の勢いを止めることはできなかった。ディフェンダーのバリシッチをFWに入れて高さで有利に立つことを狙っていたのだが、効果はほとんどなかった。奇策は奇策に終わり、甲府も同点からチャンスがあったものの決めきれずに2−2のドローとなった。

2点をリードされながらも追いつかれた湘南は、前半だけを見れば今後に繋がるプレーのイメージをつかめたはずだ。長い間、勝ち星に恵まれていないチームとは思えないプレーだった。また、チーム最年長の加藤の切れのいいプレーと経験があれば湘南は近いうちに上昇気流に乗ることはできるはずだ。
甲府に関しては悪くない流れできている中で、徐々に変化しているように感じる。明確に見えるものではないが、日本人選手の成長によりバレーの使い方、バレーに求めるものが変化してきた。そのことをバレーが納得してプレーに発揮してくれれば得点力が上がることになるだろう。しかし、バレーの位置づけがあやふやなままでは、甲府が勝ちきれないチームから脱却するのは難しいのかもしれない。


以上

2005.06.11 Reported by 松尾潤
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