6月25日（土）J2 第18節 京都 vs 甲府（14:00KICK OFF/西京極）
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2位に浮上し勢いに乗る甲府が西京極に乗り込んで首位・京都に挑む。前回の西京極（6/11）では、当時2位の福岡が京都との差を縮めるべく果敢に挑むものの京都の牙城を揺るがすこと叶わなかった。今回の甲府はどうか、注目の一戦だ。

甲府との前回の対戦（第8節）ではミドルシュートからの得点を含む3得点で甲府を危なげなく退けた京都の優位はこの試合でも同じだろう。しかし、勝負を大きく左右する試合の流れをつかみ、得点チャンスを多く作れれば甲府の勝利の可能性は高くなるはずだ。その流れをつかむ時間帯には試合立ち上がり、後半の入り方、そして、選手交代があげられる。甲府は能力高い2トップの長谷川、バレーに当てて攻撃のリズムを序盤から作りたい。成長著しい長谷川は好調を維持しており、現在得点王のバレーとのコンビは破壊力抜群。立ち上がりからシュートチャンスを作れば甲府優位で試合が進む可能性は充分あるはずだ。
対する京都も田原、アレモンと好調を維持する2トップが甲府ディフェンスに襲いかかる。ボランチの米田、斉藤が速いサイドチェンジでリズムを作れれば頭でも足でも得点できる決定力のある2人で先取点の可能性は高くなる。

今年の京都の強さの要因のひとつに切り替えの速さと上手さがある。相手にペースを握られても後半の試合の入り方、選手交代のタイミングや、一つ裏に抜けるプレーで試合の流れを大きく戻すことができ、これは選手が抜群にまとまっているから実現できるチームプレーでもあるのだ。16節の福岡戦でも先取点を取られながら後半は攻撃に転じ、京都は早いうちに逆転した。
結束力のある京都を相手にする場合、12節で初めてこのチームに土をつけた鳥栖のように粘り強いディフェンスと高い集中力が必要になるが、甲府がそれを見せるのか、後半立ち上がりに相手にゲームを支配させない甲府の積極的な姿勢にも期待がかかる。

京都の交代選手の活躍は言わずもがなだが、特に加藤大志は相手に疲れの見える時間帯に投入されてはスピードあるドリブルで何度もチャンスを演出してきた。甲府も前節、須藤が途中出場してロスタイムに決勝ゴールを上げて控え選手のモチベーションと勢いを与えている。試合の流れを変える、途中で投入される選手の働きにも大いに注目したい。

混戦の2位争い、甲府にとってはこの争いから一歩抜け出すために負けられない戦いとなる。その強い気持ちで挑んでくる甲府を、京都は見事返り討ちにできるのか、見応えのある一戦に期待が高まる。


以上

2005.06.24 Reported by 武田賢宗