6月25日（土）J2 第18節 横浜FC vs 札幌（14:00KICK OFF/日産ス）
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6月最後の開催日となる25日（土）、11位の横浜FCが、今シーズンでは初めて日産スタジアムをホームに、6位のコンサドーレ札幌を迎える。午後2時のキックオフということもあり、晴れたらかなりの暑さも予想される。現在のところ気象庁が発表した天気予報によれば30度近い気温になりそうで、選手たちにとっては暑さとの戦いも強いられそうだ。

ホームの横浜FCは前節、現在5位の山形と1-1の引き分け、貴重な勝ち点1を手にした。「アウェイに来て、上位のチームとここまで守備が頑張って勝ち取った勝ち点1。私たちにとっては非常に意味のある勝ち点1だったと思います」と足達監督も語り、依然として第5節の勝利以来、12試合勝ち点3から遠のいているという事実はあるものの「チームは、ひとつひとつ進歩している。あとはいかに練習でやっていることをピッチで体で表現できるかというポイントですね」と語った。ここで勝ち点3を手にして、その進歩に更なる勢いをつけたいところだ。今節はシルビオ選手が警告累積により出場停止だが、そこには内田選手が入る模様。
DFのトゥイード選手は、現在のチーム状況の中で「当然、今我々に必要なのは勝利。その勝ち点3が大きく流れを変えると思う。ただ若い選手の中には、勝たなければいけないことに対して、プレッシャーを感じすぎて硬くなりすぎている選手もいる。そういう精神面でも若い選手たちを助けていきたい」とし、練習中も彼の声がやむことはない。そして札幌との試合に向けて「より高い集中力で、先制点を奪うこと」をひとつのポイントにあげ、更に「札幌の攻撃陣の好調さを警戒し、中でも中山元気選手の名前をあげ、その動きをしっかりケアすることを強調した。

そして横浜FCで注目したいのが、ここ2試合連続でスタメン出場の北村選手。今回も2トップの一角を担ってスタメンでの出場が予想されるが、「札幌の3バックの裏にはスペースが出来ると思う。うまく裏に抜けて起点を作って攻撃していければチャンスが作れると思う」と意気込みを話した。彼の特徴である裏への飛び出しの良さが発揮されるかどうかが、ひとつのポイントとなってくるだろう。「自分自身もまだ得点がないので、得点をもちろん狙いたいし、自分もチームも勢いに乗っていけるような一戦にしたい。また見たいと思ってもらえる試合にしたいです」と話した。

一方の札幌は前節、現在3位の福岡を3-0で破り、大きな勝ち点3と自信を手にした。第2クールに入り、4勝1分1敗と好調で、現在2位の甲府と勝ち点差はわずかに3…。2位争いというポイントも選手にとってモチベーションの高さにつながることだろう。前節を終えて「勝ちたいんだという気持ちが出たゲーム」と評価した一方で、「1つ勝つのは誰でも出来る。それを2つ、3つ続けることが大事だし、難しい」と、連勝にむけて気持ちを引き締めさせた柳下監督。
「1戦1戦、勝負に勝つ」という言葉が選手たちの口からも聞かれるように、チーム全体の勝利に対する集中力の高さが伝わってくる。チームキャプテンの和波選手は「勝負強くなってきたし、点が入ったりすると、負ける気がしなくなる…勝てるという自信が沸いてくる」と話した。そしてこの第2クールの好調を「言われたことだけじゃなく、ピッチの中でそれぞれが考えて自分たちのアイデアでプレーすることも出来るようになってきた。それは、去年からやりつづけているベースがあるからこそでしょうけどね」と説明する。（しかし、その和波選手…足の付け根を痛めており、練習には復帰したものの、残念ながら前節に続きベンチ入りは見送られそうだ）。右サイドの岡田選手、攻撃の起点となる砂川選手、そして前節ゴールを決めている相川選手など…好調な攻撃陣の動きにも注目だ。

さて、夏を目前にしたJ2リーグ戦、13試合ぶりの勝ち点3を手にしたい横浜FCか、好調を維持して昇格争いに大きくはずみをつけたい札幌か。どちらの笑顔が試合後に輝くのか！　気温の高さからの「暑さ」ではなく、試合の「熱さ」が印象に残るゲームを期待したい。


以上

2005.06.24 Reported by 日々野真理