7月13日(水) 2005 J2リーグ戦 第21節
湘南 2 - 1 山形 (19:04/平塚/5,738人)
得点者:'23 原竜太(山形)、'37 柿本倫明(湘南)、'77 柿本倫明(湘南)
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湘南は今節、平塚に帰り、山形を迎えた。勝って負けてと、出入りの激しい試合を続けてはいるが、課題を見出して克服し、つぎの課題に向かうということを繰り返しながら、次第に逞しさを増している。一方の山形も、ここ5試合にかぎればアウェイで勝点3を重ね、またホームで勝てないという苦しみを味わいながらも負けないサッカーを展開し、着実に勝点を稼いできた。苦しい時期に負けないのは地力の裏づけともいえる。混戦のリーグ戦の渦中にある両者の戦いは、果して序盤から激しい主導権争いを演じた。
ともにボールを奪い合い相手ゴールに迫る序盤、湘南は素早いプレスで山形にポゼッションを許さない。球際の争いも勝っている。そして攻撃に転じると梅田直哉にボールを収め、サイドへの展開を図った。「相手のプレスが速く、うまくボールを回せなかった」と佐々木勇人が語ったように、山形は両サイドの佐々木と秋葉勝が高い位置に張り、後列からのロングボールを多用する。また局面では時折りワンツーや個人技を織り交ぜ、サイドの打開を狙った。
山形の先制点は、そのサイドの個人技がきっかけとなり生まれたものだ。秋葉がドリブルでマークをかわしペナルティーエリア内にひとりで持ち込み、シュートを放つ。湘南GK小林弘記は体を張って弾くが、ボールはゴールラインを割る。そして佐々木が蹴ったコーナーキックを原竜太が頭で合わせ、先制点を奪った。前半23分のことである。
このとき秋葉のドリブル突破を許したのが、右サイドバックの鈴木良和だった。もともと寡黙で、感情を表に出すタイプではない。だがポーカーフェイスの奥には、人一倍負けず嫌いの性格が潜んでいる。秋葉に1対1で負けたこともきっと口惜しかったのだろう、それ以前から攻撃参加はしていたが、失点してさらに鋭さを増した。右サイドでボールを受けると、秋葉を含め3人を抜いてクロスを入れる場面もあった。一進一退の攻防が続くなか、つぎにゴールをこじ開けたのは湘南だった。前半37分、山形の緩いパス回しを逃さず梅田が奪うと、右サイドの加藤望に素早くはたく。加藤が送ったクロスに反応した柿本倫明がペナルティーエリア内でファウルを誘い、自らPKを沈めた。
後半に入ると、互いにボールは回すものの決定機をつくることができない。山形は佐々木のドリブルシュートや途中出場の林晃平との連携などで攻撃のリズムを上げるが、バリシッチの堅守をはじめとする湘南の身を挺した守りによりゴールには届かなかった。そして後半32分、湘南の決勝点は、鈴木の粘り強い守備が導くことになる。
自陣のPA付近でボールを奪った鈴木は中央の佐藤悠介にパスを送り、そのまま右サイドを駆け上がった。佐藤が折り返すと、鈴木はすかさず中央にクロスを入れる。ボールは「いいパスをくれるのを信じて」走りこんだ柿本の頭にピンポイントで合い、滞空時間が長く打点の高いヘディングシュートがゴールネットを揺らした。逆転された山形は根本亮助、川崎健太郎を相次いで投入し相手ゴール前にロングボールを供給するが、最後までゴールを割ることはできなかった。
「今日は内容が悪かった。ボールを繋ぐ意識について、あらためて取り組みたい」試合後、山形の鈴木監督は、自分たちのサッカーを取り戻す必要性を語った。ロングボールの多用は、繋げないことに起因する指揮官の苦肉の策だった。一方の上田監督は、「先制されながらも逆転勝ちできた。進歩の兆しが見える」と、コンパクトな守備から転じるサイド攻撃、すなわち自分たちのサッカーの遂行に、チームの成長を見る。タフなリーグ戦の渦中にあって、結果はなによりのカンフル剤だ。そのなかで、試合のたびに現れる壁をひとつひとつ、壊していけばいい。
山形は勝点30で3位グループ、湘南は勝点28で4位グループと、リーグ戦はますます混沌としてきた。季節に共振するかのような熱い戦いが、まだまだ続く。
以上
2005.07.14 Reported by 隈元大吾
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第21節 湘南 vs 山形 レポート】「自分たちのサッカー」を貫いた勝利。湘南が山形の足を止め、上位争いに食い込む。(05.07.14)
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