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【J2:第25節 福岡 vs 水戸 レポート】福岡、強さの証明。水戸を3-0で一蹴(05.08.07)

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8月6日(土) 2005 J2リーグ戦 第25節
福岡 3 - 0 水戸 (19:00/博多球/9,025人)
得点者:'12 グラウシオ(福岡)、'20 田中佑昌(福岡)、'46 グラウシオ(福岡)
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 「水戸という相手は常に難しい相手のひとつ」(松田浩監督・福岡)。実際、第2クールの対戦では、福岡はボールを支配しながらも相手の術中にはまって引き分けるのが精一杯だった。4−1−4−1の布陣の水戸は、福岡が前に出てくるところにプレッシャーをかけ、福岡のパス回しが乱れたところでボールを奪って素早くカウンターを仕掛けてくるのがパターン。デルリスがチームを離れたとはいえ、組織化されたカウンターサッカーは福岡にとって嫌な相手だ。しかし、この日、福岡は同じ轍を踏まなかった。そして水戸に福岡の強さを見せ付けた。

 いつものように前に出る福岡にプレッシャーをかける水戸。しかし、それこそが福岡の狙い目だった。「前回は4バックにプレッシャーをかけたときに福岡から崩れてくれたが、今回は無理して繋ぐことをしないで簡単に入れてきた」(森田真吾・水戸)。水戸の2列目の後ろのスペースを守るのは永井俊太1人。このスペースへ福岡はシンプルにボールを入れる。そしてボールを受けるのはグラウシオ。さらに宮崎、古賀がスピードに乗って走り込む。この動きに水戸は翻弄された。

 圧巻だったのはグラウシオ。「前線にいれば、相手のゴールにいちばん近いところで危険な存在」(松田監督)。守備の負担から開放されたプレーはストライカーそのもの。自らの突破に、ポストプレーに、そしてラストパスにと、その実力を余すところなく発揮。好き放題に前線でボールを操った。そして12分、長野のクリアボールの処理を水戸DFがミスしたところを見逃さずにボールを奪ってゴール前へ。冷静にゴールマウスへ流し込んだ。

 福岡の2点目はグラウシオのアシストから。ホベルトのスルーパスを受けると鋭いドリブルでペナルティエリアへ突進。最後は中央へ走りこんできた田中佑昌にプレゼントパスを送ってゴールを演出した。そして後半開始早々の46分、喜名からのラストパスを受けると身体を寄せるDF2人をかわして右足を一閃。水戸のゴールネットを再び揺らして試合を終わらせてしまった。「最初のころとは全然違っていた。切れとか、スピードとか、あの辺で好きにやられてしまうと、どうしようもない」。森田真吾(水戸)もグラウシオのプレーには、ただ脱帽するだけだった。

 さて、真夏の3連戦を2勝1分と無敗で切り抜けた福岡だが、アレックスと松下を怪我で欠き、前節では宮本が、この試合では千代反田が出場停止と、決して万全の体制で臨めたわけではない。しかし、山形辰徳、柳楽智和、長野聡らが穴を感じさせないプレーを見せ、才能を開花させつつある田中と、重く、速く、鋭い古賀のプレーが攻撃を支えた。また一時は不振にあえいだ山形恭平がボランチの位置で新たな可能性を示す等、全員の力で勝ち点を積み重ねてきた。チームはいい方向へ進んでいる。

 もちろん福岡には課題もある。前節の仙台戦に続いて、この日も主導権を握りながら不用意なプレーでピンチを迎える場面が散見されたことだ。「そこのところはバランスの問題」と松田監督は振り返る。リスクのないところにゴールは生まれず、しかし、ミスから失点するのがサッカー。そこのところのバランスを、どのあたりで折り合いをつけるのか。それが、福岡が更なる進歩を遂げる鍵になるのだろう。

 一方、「全く何もさせてもらえなかった。水戸のいいところが何もなかったというゲーム」とは前田秀樹監督。暑い中での3連戦で疲労も溜まっていたのだろうが、あれだけグラウシオを自由にさせてしまっては、この内容もやむを得なかった。しかし、思うように勝てない時期を過ごした後、第18節以降は内容も、結果も伴うようになってきたのも事実。それを本当の力に変えるためにも、次節の草津との仕切りなおしの一戦に必勝体制で臨む。

以上

2005.08.07 Reported by 中倉一志
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