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【J2:第25節 徳島 vs 湘南 レポート】大きな課題を克服した徳島の快勝。湘南はまたもフィニッシュの精度に泣く(05.08.07)

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8月6日(土) 2005 J2リーグ戦 第25節
徳島 3 - 1 湘南 (19:04/鳴門/7,621人)
得点者:'7 羽地登志晃(徳島)、'9 加藤望(湘南)、'44 大場啓(徳島)、'47 大場啓(徳島)
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 「徳島市民の日」として開催されたこの一戦に集まった観衆は7621人。ホーム開幕戦に次ぐ数字となった。そして、その観衆を飲み込んだ鳴門総合運動公園陸上競技場は、試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた瞬間、大きな歓喜に包まれた。徳島は第19節草津戦以来、実に6試合ぶりの勝ち星。それも、自らが抱えていた大きな課題を見事に克服しての勝利となった。

 この一戦、勝敗を分けるポイントは、試合の中のふたつのシーンではなかっただろうか。ひとつ目は、7分に徳島、直後の9分に湘南と互いに1点ずつを取り合って迎えた27分だった。中盤での激しいつぶし合いが続く拮抗した状態の中、同点に追い付きポゼッションを上げ攻勢をかけてきた湘南が、左からのアーリークロスと神出鬼没な湘南MF加藤の動きで決定機を掴む。しかし、放ったシュートは徳島GK高橋に阻まれ得点には至らなかった。確かに高橋のセーブは見事ではあったが、言い換えれば、湘南が抱えるフィニッシュの精度という課題がまたしても露呈されたシーンであったとも言えよう。結果的には、湘南はここで決められなかったことが敗戦への入り口に足を踏み入れる要因となってしまったのではないだろうか。

 逆に徳島にとっては、このピンチを脱した意味は大きかった。せっかく先制しながらあっという間に同点とされた良くない流れの中、このシーンで追加点を与えなかったことは、リードを許さなかったというだけでなく、この後チームに幸運を呼び込むことにもなる。そして、より大きなポイントとなったふたつ目のシーンがやってくる。それは、前半も終了間際の44分。左サイドのMF片岡が右サイドへ一本のサイドチェンジのボールが通し、これを受けたMF大場が迷うことなくシュートを選択して足を振り抜いた時のことだ。シュートは残念ながら湘南GK小林のほぼ正面・・・と思われた次の瞬間、小林がまさかのキャッチミスを犯し、ボールはゴールに向かってこぼれる。小林は慌ててそのボールをかき出したが、時すでに遅く、ゴールイン。運も味方につけた徳島が待望の追加点を奪って、再度湘南をリードした。

 このシーンをポイントに挙げた理由は、決して小林のキャッチミスがあったからではなく、このシーンが起きた時間が前半終了間際だったということからだ。徳島はこれまでの戦いにおいて、プレー開始直後と終了間際の注意すべき時間帯に失点することが多く、それがチームの課題となっていた。そして、いい内容の試合を展開していても、その時間帯にゴールを許すことでなかなか思うような結果を得られずにいた。しかし今節は湘南に得点を許すどころか、逆に自分たちが追加点を奪ったのだ。この得点には前記のような幸運があったものの、とにかく徳島としては大きな課題をまず一歩克服したシーンであったと言えよう。そして今節の勝利を手繰り寄せた最大のポイントともなった。

 さらに徳島は、後半開始早々の47分にも加点した。片岡のCKをゴール前でフリーとなった大場が今度はヘディングで決めたものだ。2点目同様、またしても注意すべき時間帯での自分たちの得点。「これまで慎重になり過ぎていたことが、危険な時間帯での失点につながっていた。今日はその時間帯に、役割を明確にしたシンプルなロングボールを多用し、相手陣内でプレーできるよう試みた。」とは徳島・谷池。これまで何度も味わった苦い経験を十分教訓として生かし課題に立ち向かったことが、ようやく今節結果として実を結んだと言えるだろう。

 「悪いタイミングで同点にされたが、いつもやられている時間帯にこちらが取れたのがよかった」と、田中監督も真っ先に勝敗を左右したこのポイントを挙げた。対して湘南・上田監督は、「フィニッシュの精度がとにかく低いので、それを高めないと・・・」と自らが抱える課題が望まない結果を招いたことを認め、早期に解決する必要性を改めて語った。確かに湘南としては上位へ食い込むためにも、今後これ以上同じミスを繰り返すことはできない。

 課題を克服し勝利した徳島は、次節から続く上位との戦いの中でも、今日と同じく高い集中力と鋭い動きで勢いを持続したい。消耗の激しいこの時期だが、ボールを走らせる得意のパスサッカーと、「全員攻撃、全員守備。控え選手も含めチーム一丸です。」という大場の言葉通りのチームプレーで、さらなる上位浮上をうかがいたいところだ。

 シーズンは折り返し地点を過ぎたばかり。両チームにとって、まだまだ厳しい戦いは続く。

以上

2005.08.07 Reported by 松下英樹
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