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【J2:第30節 湘南 vs 横浜FC レポート】数的優位に立った横浜FCが、粘り強く雨中の決戦を制す。湘南はホームで手痛い足踏み。(05.09.05)

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9月4日(日) 2005 J2リーグ戦 第30節
湘南 1 - 2 横浜FC (19:00/平塚/14,203人)
得点者:'47 城彰二(横浜FC)、'55 柿本倫明(湘南)、'64 河野淳吾(横浜FC)
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前半30分を過ぎたあたりから降り始めた雨は時折り激しく、時に緩やかにその速度を変えながら、平塚競技場を包んでいた。立ち上がりからボールが落ち着かず、互いに蹴り合う展開を見せていた試合の行方を暗示するかのように予断を許さず、いつ去ってくれるのかさえ判らない。果して試合も、思わぬ経過を1万4千を超える観客に見せることとなった。

44分、湘南の中町公祐にレッドカードが示される。これまで各年代の代表に選ばれてきた実績をもつゴーランの加入により、おなじボランチとして期するところもあったのだろう。序盤から中町は横浜FCのパスを通さず攻撃の芽を摘み、またカシアーノや坂本紘司と絡みながら積極的に攻撃参加していた。レッドカードも、相手からボールを奪いドリブルに入った直後のことだった。おそらくはボールを失いたくない一心でのプレーだったろう。だがいずれにせよ、10人となった湘南は後半のプラン変更を迫られた。雨はまだピッチを濡らし続けている。

数的優位に立った横浜FCは、後半開始早々から湘南ゴールへと押し寄せる。先制点はその流れのなかから生まれたものだ。47分、城彰二が中島崇典からのクロスを相手ゴール前で受け、飛び出してきたGK小林弘記をかわし冷静にシュートをねじ込んだ。「よく憶えていない」と小林も首を捻る、一瞬の虚を突いた攻撃が生んだゴールだった。

 対する湘南は、後半開始からカシアーノに代えてゴーランを投入し、柿本倫明をひとり、前線に残した。この日初出場のゴーランは積極的に上がり、シュートも狙うなど反撃を目論む。また前半は大学時代の先輩となる山口素弘の執拗なマークに手を焼いた加藤望も、ポジションレスに動き回りチャンスを窺った。55分の同点弾は、この2人がお膳立てしたゴールである。右サイドを駆け上がった鈴木良和からのパスを、中央のゴーランが加藤に一旦預ける。加藤はそのままドリブルで持ち込み、ふたたびゴール前のゴーランへ送り、流したボールに反応した柿本がペナルティエリアで相手のファウルを誘った。柿本は自らこのPKを沈め、10人で戦う湘南が試合を振り出しに戻した。

「数的不利の状況で追いついた点はよかった。一番の問題はその後の失点。セットプレーに対する注意をつねに言い続けているにもかかわらず、繰り返してしまう自分たちに腹が立つ」試合後、苛立ちを隠さぬまま湘南の吉野智行が振り返った場面は、64分に訪れる。同点とし、集まった多くのサポーターから後押しを受けながら、湘南DF陣はロングボールから押し上げる横浜FCの攻撃を体を張って耐えていた。だがコーナーキックから、「気持ちで押し込んだ」河野淳吾のヘディングシュートによる決勝点を献上したのだった。

ふたたびリードした横浜FCはシステムを3バックに変更し、中盤を厚くする。「相手の前線への配給を切りたかった」という足達監督の狙いに対し、湘南は加藤の運動量やフリーキック、また途中出場の梅田直哉がシュートを放つなど反撃に出るが、最後までゴールには届かない。ロスタイムに入り激しさを増した空はそのまま、湘南の涙雨となった。

「内容云々ではなく、いまの我々に一番大事なのは勝ち点3。非常にうれしい」足達監督は試合後、ようやく手にした結果に頬を緩めた。一方の上田監督は、「ミスが失点に繋がったが、内容的には悪くなかったと思う。最後まで諦めずに攻めたことを前向きに捉え、次に繋げたい」と、口惜しさを飲みこみ、顔を上げる。勝ち点「3」と「0」という結果は、紛れもなく刻まれた。横浜FCは白星を弾みに、湘南は黒星をバネに、次節に臨む。積み重ねる先に、晴れ間は訪れる。

以上

2005.09.05 Reported by 隈元大吾
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