10月22日（土）J2 第37節 京都 vs 水戸（14:00KICK OFF/西京極）
-リアルタイム速報はこちら-
-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
----------

J2第37節、京都の天気は木曜日の予想で曇り後晴れ。この試合で京都が勝点を重ねれば2位以内が決まる。悲願のＪ１昇格※が目の前に迫った京都、その夢が今節の結果にかかってくる。

（※編集部注：J1昇格の決定は、Jリーグ理事会の承認を経て決まります）

長丁場のＪ２だが、勝点を積み重ねて昇格を決めるのはただ１試合、その試合がアウェーなのか、ホームなのかは運が決めることだが、その試合を京都はホームで迎えることができた。この勝負運を京都のサポーターは素直に喜ぶだろう。そして、当日の天気で雨が降ることもない模様で、今節のお膳立ては京都に向いていると言ってもいいだろう。

去年の涙を今年は歓喜に変えるべく戦ってきた京都のシーズンが報われる可能性を最大限に高めた３７節、是非、一人でも多くの京都のファンの方に観てもらいたい、そして、昇格を決めたあかつきには選手とファン、コーチ、監督、一つになって喜びを表してほしい。とにかく、足を運んでもらいたい、西京極に一人でも多くの方に来てもらいたい。切に願う限りだ。

その３７節、京都のメンバーは前節と同じ布陣で迎えるだろう。アレモンとパウリーニョは好調の一言。トレーニングの内容を見ても各選手のモチベーション、コンディションはすこぶる高い。今シーズン最高の試合を見せてくれるだろうという期待は高まる。

対する水戸は前節、前々節と連敗を喫している。前節の福岡戦では積極的に攻撃に出たところを、カウンターを決められて敗戦。ここ５試合をみても３得点しかあげておらず得点にもやや不安をのぞかせる。
しかし、ワントップのファビオに対してフォローを二人配する形で、中央でためを作ることができれば、京都が相手でも数多くチャンスを作るはずだ。サイドもディフェンスと中盤の２枚を配しており、京都に対して数的優位を作られることもなく、サイドで粘りを見せて京都の加藤を水戸の森田が、京都の右・三上を水戸の関が封じることができれば、京都の攻撃力は落ちるだろう。引いて守備的な流れを作り京都の攻撃をカウンターでいなす形が作れれば、ワンチャンスで水戸は勝利を引きずりこむ可能性は十分にある。

前回の京都のホームで金星を上げた鳥栖の松本監督は「過去、目の前で胴上げをされ、悔しい思いをした。今日は選手たちにその悔しい思いをさせたくなかった」と語った。鳥栖は意地を見せた、水戸はどうか。悔しい思いをしたくない、そのモチベーションが選手の粘りを引き出すことは十分ある、しかし、京都も宿願の昇格を前に、そして、今まで一緒に戦ってきたファンのためにも勝利を宿命付けられている。

どちらも負けられない、その勝敗の行方は今節、そして、今シーズン最大の注目だろう。

以上

2005.10.20 Reported by 武田賢宗