10月29日(土) 2005 J2リーグ戦 第38節
湘南 2 - 0 山形 (13:34/平塚/4,011人)
得点者:'24 オウンゴ−ル(湘南)、'59 柿本倫明(湘南)
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試合開始直前、湘南サポーター席を『ベルマーレビッグフラッグ』が彩る。サポーター有志の募金によって製作され、今日初めて平塚競技場の一画を広く包んだこのフラッグに90分後、果たしてチームは応えることになった。
立ち上がりから湘南ペースで試合は進む。早々に山形陣内に押し込んだ攻撃も効いたのだろう、「ラインが下がりすぎてセカンドボールを拾えずにペースを握れなかった」と鈴木監督も振り返っているとおり、山形は中盤と最終ラインが間延びし、コンパクトに保てない。またマイボールにするとパスを回しながらビルドアップを図るが、監督以下、選手も口を揃えたように、ボールをもらう動きに欠け、必然的にパスコースも限られてしまう。なかなかフィニッシュまで至らない沈滞ムードが山形に漂った。
ただ彼らが攻め倦む背景に、湘南の組織的守備があったことも忘れてはならない。城定信次を中心としたDF陣がラインをつねに高く保つことで成就するコンパクトな守備は、山形のそれとは好対照だった。無論、最終ラインだけではない。各局面におけるプレッシャーは前線から素早く、危険なエリア、あるいは佐々木勇人といった相手のキープレイヤーにボールが入ると鋭く寄せ、つぎのパスの送り先でボールを奪う、といったコンセンサスの統一が成し得た賜物といえよう。
やや停滞した互いの攻防が速度を上げるのは、20分を過ぎたころだった。攻撃への切り替えから素早く前へとパスを繋いだ湘南は、加藤望が右サイドからクロスを送り、相手センターバックのあいだに走り込んだ柿本倫明がヘディングシュートを放つ。GK桜井繁がこれを阻むと、今度は逆に山形がカウンターに転じ、湘南ゴールまで持ち込んだ。バックパスと桜井の息が合わずに山形がオウンゴールを喫してしまうのは、互いのGKが牙城を守り抜いたこの直後のことだった。
先制点の後突如として降り始めた雨は、後半に入ってもピッチを濡らしていた。DFラインの押し上げとサイド攻撃の活性を期する山形は、立ち上がりから佐々木が積極的にドリブルを仕掛けていく。これを契機に右サイドに起点を見出すと、本橋卓巳のフリーキックから小原章吾がヘディングシュートを放つなど、相手ゴールに押し寄せた。一方の湘南も加藤や冨山達行が右サイドを突き、また左サイドを坂本紘司らが突破し、両サイドからの攻略を図る。
一進一退の攻防の中ゴールに結んだのは、湘南の方だった。59分、右に位置する佐藤悠介が左サイドのスペースを逃さない。このサイドチェンジのボールに梅田直哉が反応し、中央に送ったグラウンダーのパスを走り込んだ柿本が右足で捻じ込んだ。
ボールを受けながらも前半から思いどおりにシュートまで持ち込めなかったストライカーの待望のゴールに、湘南の律動はさらに熱を帯びる。対する山形は外池大亮と小林久晃を投入し、トップ下に佐々木を据える3バックにシステムを変え前線に人数をかけるが、決して集中を切らさない湘南の守備網にフィニッシュまでなかなか至らず、無得点のまま試合終了のホイッスルを聴いた。
3位争いの渦中にあるチームにとって痛過ぎる足踏みに、「自信をなくしミスを恐れるせいか、ひとの動きが足りなかった」と、鈴木監督は嘆いた。メンタルに端を発するこの課題を取り除き、堅守をベースとする繋ぐサッカーの建て直しを早急に図りたい。一方の湘南は4試合連続無失点というクラブ史上に刻まれる記録とともに、生みの苦しみを脱し、勝利を手にした。ミスを補うチームプレーに裏打ちされた崩れない守備は、コンセンサスの共有と後手を踏むリアクションからの脱却、そして組織力の豊穣を意味する。「まだまだ、ひとつでも上に」上田監督の言葉にも力が篭る。残り6試合に懸けるおもいは、山形をはじめ上位チームと寸分とも違わない。試合中に降り出した雨はいつしか上がっていた。
以上
2005.10.29 Reported by 隈元大吾
J’s GOALニュース
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