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【J1:第29節 神戸 vs 新潟 レポート】10人になった神戸が、ロスタイムに執念の同点弾。(05.10.29)

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10月29日(土) 2005 J1リーグ戦 第29節
神戸 1 - 1 新潟 (15:36/神戸ウイ/10,152人)
得点者:'72 ファビーニョ(新潟)、'89 栗原圭介(神戸)
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 最下位の神戸はもちろん、未だ残留争いから完全に抜け切れたとは言えない新潟にとっても、今節で勝点をいくつ積み上げられるかは、残り少なくなったリーグ戦を戦う上で重要な意味を持っていた。結果、90分の戦いの末に出た答えは1-1のドロー。つまり、共に勝点『1』ずつを積み上げたこととなったが、終了間際の劇的なMF栗原のゴールで同点に追い付いた神戸にとっては『拾った勝点1』。神戸MF遠藤の退場で数的優位に立ち、先制しながらも逃げ切れなかった新潟にとっては『落とした勝点2』になったという見方ができるだろう。

 前半はペースの上がらない戦いだった。共に『残留争い』の渦中にある両者にとっては『負けられない一戦』であることは明らかだったが、その思いが今ひとつピッチに見られない。というより、立ち上がりから中盤での競り合いこそみられるものの、ともにフィニッシュで終わる回数も少なくゴールの可能性を感じられない戦いが続く。数字的には、神戸のシュート数『2』に比べると、『7』本のシュートを放った新潟の方が上回ったという見方もできるが、実際、相手にとって『脅威』となるようなシュートはなかったと考えれば、前半は、イーブンの内容だったと言えるだろう。

 それに対し、『ゴール』という結果を求めた戦いになった分、後半はリズムを感じられる内容に。皮肉にも、54分、MF遠藤がこの日2枚目のイエローカードをもらって退場。数的不利になった神戸がFW平瀬に代えて、FW播戸を投入してからは特に、だ。

 本来なら、新潟に形勢が傾くところを、神戸がFW播戸を中心にシュートで終わる攻撃を仕掛けるようになったことでリズムを見い出す。60分にはDFマルティンが、63分にはFWイヴォが立て続けにシュートを放つも、ゴールには繋がらない。70分にFW播戸が放ったシュートも、ポスト左へと逸れて行く。それでも明らかに、気持ちの感じられる戦いを続ける神戸。だが不運にも、72分に神戸DFのミスから好機を得た新潟が、エジミウソン→ファビーニョと繋いでゴール。先制点を奪われてしまう。

 とはいえ、追い上げムードに水をさすようなこの新潟のゴールにも、この日の神戸がひるむことはなく。いや『このままで終わる訳にはいかない』という気持ちを体現するように手を叩いてチームを鼓舞するFW播戸に引っ張られ、ピッチに立つ全員が諦めずにゴールに向かい続ける姿を示す。

 その気持ちが乗り移ったのだろう。4分と表示されたロスタイムが終わりに近づいた頃、「高さのある和多田が真ん中にいたので、ああいうクロスが有効だと思った」FW播戸が、左サイドからクロスボールを中へ。それをFW和多田と競りながら相手DFがクリアしたボールを、「時間がないと分かっていたから、とりあえず、ボールが来たらシュートを打とうと思っていた」途中出場のMF栗原が、言葉のままに右足を振り抜いて同点弾。10人での戦いを強いられながらも諦めずに戦い抜いた神戸が、土壇場で試合を振り出しに戻し、第25節の東京V戦以来、4試合ぶりに勝点を積み上げた。

以上

2005.10.29 Reported by 高村美砂
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