10月30日(日) 2005 J2リーグ戦 第38節
鳥栖 1 - 2 甲府 (14:05/鳥栖/7,552人)
得点者:'5 鈴木孝明(鳥栖)、'59 バレー(甲府)、'70 須藤大輔(甲府)
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勝利をつかむために『流れ』を読んで引き寄せる必要がある。
その『流れ』を今節の鳥栖と甲府の対戦で、両チームは互いに探り合い持てる力を発揮しようとしたのだが・・・
コイントスに勝ったシュナイダー潤之介は、風上のエリアを選択した。アウェー側からホーム側に攻撃する陣である。いつもなら後半に攻撃を行うエリアである。少しでも試合開始から優位に攻めたいと言う気持ちの現れである。この選択は風を味方につけるだけではなく、この時期の斜陽を背中に受けて攻撃する事が出来る。甲府にとっては、太陽を見ながらボールを追わないといけないハンディを背負う。ホームの優位をフルに生かした選択でもある。
鳥栖のGKシュナイダー潤之介は意識してハイボールを甲府陣地に蹴り続けた。この策は最初の『流れ』を鳥栖に呼び込んだ。開始5分にシュナイダー潤之介からのボールを甲府DFアライールが太陽を目に入れて、ヘディングボールを完全に捉えることが出来なかった。このこぼれたボールを鈴木が拾い、ドリブルで持ち込み、左足で甲府ゴールに突き刺した。
この先制点で鳥栖選手たちの動きは俄然良くなる。得意とする前線からのプレッシャーをかけ続け甲府のミスを誘う。奪ったボールは愚直なまでに前線に張る鈴木と氏原に送り続ける。風と斜陽を味方につけて『流れ』は完全に鳥栖のものだった。
甲府DF陣はこのボールを必死に跳ね返し続けた。特にアライールは、失点のミスを取り返すべく身体を張って跳ね返し続けた。この献身的なまでのプレーがやがて甲府に『流れ』を引き寄せる事になろうとは、誰も予測は出来なかったに違いない。ロングフィードされたボールは、甲府中盤での組み立てを省略し、前線の3トップに藤田・倉貫と言う中盤をも前掛かりにして行った。時にDF杉山までもが鳥栖の左サイドを駆け上がって行くシーンが見られた。
前半13分過ぎには、甲府が立て続けにCKを4本、FKを1本得る事になった。得点には至らなかったが、『流れ』を鳥栖から徐々に奪っていった。鳥栖は早いプレッシャーをかけ続けるが、セットプレーが続くと集中力が途切れやすくなると共に体力を確実に消耗して行った。35分過ぎにも5本続けてCKを甲府は得た。この頃には鳥栖よりも甲府がボールを支配する時間が増えていた。縦のボールは徐々に減り、藤田がボールを配給するシーンが多くなった。
後半に入ると風と斜陽のアドバンテージは甲府に移り、さらに『流れ』を引き寄せる事になる。14分にはこの日14本目のCKを得た甲府は、鳥栖のクリアミスを誘いバレーがヘディングで押し込んで同点とする。この同点弾は完全に『流れ』を甲府に引き寄せただけでなく、鳥栖の運動量を完全に封じ込めてしまった。その11分後には、交代直後の須藤がバレーからのセンタリングを右足で豪快に蹴りこんで突き放した。
鳥栖の松本監督は選手交代で『流れ』を変えようと試みたが、途中交代で入った下司が放ったシュート1本だけでは如何とも成し得ることが出来なかった。終わってみると鳥栖のシュート7本に対して甲府は13本を放ち、CKは3本に対して18本、FKは13本に対して20本と圧倒的な数値を残されてしまった。いかに豊富な運動量と早いプレッシャーを得意とする鳥栖でも、これだけのセットプレーを与えてしまえば、『流れ』をつかむことは難しいし、相手に渡してしまう事になる。
「ファンタスティックなゲームではなかった」と甲府大木監督は反省の弁を述べていたが、確実に勝点を積み上げるだけの攻撃力を甲府は有している。3トップの一角の長谷川がシュートを打つことなく須藤に交代させると、その須藤が決勝点を挙げている。3トップの破壊力が優れているように見えるが、この日のシュート数はMF藤田が一番多い。「3位ではなく2位を狙っている」(大木監督)だけの資格を持っていることを証明してくれた。
鳥栖は、天皇杯を挟んで次節もホームで徳島を迎える。今季は2分1敗といまだ未勝利。だが、昇格を争う可能性はまだ残っている。次節こそ、ホームの利を生かして『流れ』をつかんで快勝して欲しいとサポータは思っているに違いない。
この日の対戦だけを見ると、3位の可能性が目の前にあるチームと数字上残っているチームとの差が出たように感じる。そう見せないためにも鳥栖の一層の奮起を願いたい。
以上
2005.10.30 Reported by サカクラ ゲン
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第38節 鳥栖 vs 甲府 レポート】『流れ』を確実に引き寄せた甲府。自ら『流れ』を離してしまった鳥栖。昇格の可能性をより現実に近づけた甲府の力強さが出た一戦。(05.10.30)
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