G大阪のキーマン その3
■シジクレイ(SIDICLEI) DF 1972年5月13日 187cm 86kg
日本でのプレーは9年目を迎えている。その間、渡り歩いたクラブは、山形に始まり、京都、大分、神戸、そしてG大阪と5つ。うち、日本での優勝経験が一度もない彼が、「大好きだった愛着のあるチーム」と振り返る神戸を離れてG大阪に加入したのは昨年のこと。つまり「タイトルをとれるチームということに照準を絞って選んだ」G大阪でのシーズンは2年目。だからこそ、その思いが叶った今「決勝まで進めたことは、言葉にはできないほどの喜びがある」とシジクレイ。もちろん「ただ、最後を勝ってタイトルをとらなければ、意味がない」と語気を強めながら。今季は西野監督の意向によりキャプテンに任命された。外国籍選手ながら、ある程度日本語でのコミュニケーションをはかれること、また代表でクラブを離れる選手が多いチーム状況にあって年間を通してコンスタントに出場できる選手であることなどが、その理由。もちろん、安定したパフォーマンスをコンスタントに出し続けられるのも強味。昨年同様、DF宮本との『リベロ』争いの中、今季は彼がボランチ、そして現在の右ストッパーに落ち着いたが、そこでも1対1への強さなどを示す中で安定した3バックの一角を担ってきた。決勝の舞台では宮本のケガもあり再びリベロを預かる可能性は高いが、もちろん、高い能力を抱く彼のこと。落ち着いたパフォーマンスで守備を牽引してくれるだろう。
振り返れば、このファイナルに進めるか否かを決める準決勝第2戦。延長戦でも決着がつかずPK戦にまでもつれこむ激戦となったが、そのPK戦を前に全員で円陣を組んだ際、彼はこんな言葉を口にした。「みんなを信じよう。そして自分を信じよう」。結果、全員がその言葉を胸にPK戦の戦いに立ち、相手キッカーがGK藤ケ谷のファインセーブに止められ、かつシュートを外す中、G大阪はキッカー全員がゴールを決めて勝利をものにした。そうして掴んだチーム初の決勝への切符。「サッカーをやること、その中で我々が出来ることは決まっている。それをどこまで出せるか。強い気持ちを持ってピッチに立ちたい。そしてガンバを支える全ての人と、タイトル奪取を成し遂げたい」とシジクレイ。もちろん、「みんなを信じ、自分を信じて」その舞台に立つ。
G大阪のキーマン その2
■山口智(Yamaguchi Satoshi) DF 1978月4月17日 178cm 73kg
プロになってからは1度だけ。ファイナリストとしてピッチに立ったことがある。それは今回の相手、古巣であるジェフ市原時代の98年。今回と同じくナビスコカップ決勝の舞台だ。とはいえ、その時は「戦ったというよりただ、立ったっていうくらいのもの」だと本人。フル出場は果たしてたものの、磐田に4-0と圧勝された結果を見ての通り、決していい思い出ではない。あの当時とは「ジェフも、そしてガンバも違う」と言う。「当時は勢いだけで決勝にいった感じがあったけど、今のジェフは年間を通していい戦いをしてきた中で残ってきたと思うし、それはガンバも同じ。つまりお互い力があるもの同士が決勝の舞台に立つという意味ではすごくやりがいを感じるし、本当にいい試合ができるという手応えもある」だけに、勢いではない力と力のぶつかりあいを楽しみにもしている。ただ、「何があっても、絶対に負けたくはない」という思いは強いが。
もともと守備的なポジションならどこでもこなせるユーティリティな選手だ。リベロ、ストッパー、サイドバック、ボランチ。ガンバにきてからも、全てのポジションを経験。どこをやらせても遜色のない安定したパフォーマンスを示せる高い能力を持っている。現在、定位置になっている左ストッパーのポジションも、DF宮本とDFシジクレイの配置に頭を悩ませていた西野監督が「最終的なオプション」として『リベロDF宮本、右ストッパーDFシジクレイ』を決断した中で、生まれたもの。すなわち、西野監督にとっては苦肉の策ではあったが、本人は「もともと右でも左でも問題ないし、どちらかと言えば左の方が対応の仕方という部分でやりやすかったので、全く違和感はなかった」と話している通り、これまで以上に落ち着いた対応を見せている。とはいえ、ここにきて3バックの1枚、DF宮本がケガ。出場ができないとなれば、再び守備の構成を変えて決勝に挑むことになるが、それについては「ツネさんがいないのは、それはそれで辛い部分はある。だけど、うちには他にも経験のある選手がいますから。予選リーグはそういう選手で戦って結果も残してきたので、何ら不安はない」ときっぱり。
「とにかくここまできたら自分たちを信用するだけ。僕たちは結果を出してきたから、ここにいる、そのことに自信を持って戦うだけです」。
G大阪のキーマン その1
■橋本英郎(Hashimoto Hideo) MF 1979年5月21日 173cm 68kg
今季、西野監督から絶大な信頼を受け、ボランチの位置に定着。守備的にバランスをとりながら、かつ安定したパフォーマンスで攻守の要として存在。西野監督に『クロコ的で目立たないが、今季のMVPの1人」だと言わしめたMF橋本。特にナビスコカップ予選リーグでは代表3選手が不在の中、出場停止の1試合を除く5試合にフルタイム出場。経験の浅い若手選手をうまく操縦しながら、かつ「いつも頼っている代表3人が不在でしたからね。頼る人がいない状況の中で、今度は逆に自分が若手から頼られる存在にならなければ、という思いもあったし、若手の力をうまく引き出せるようになることが、自分のステップアップにも繋がると思っていたというか。そういう意味で予選リーグは特に、自分の成長を促してくれる試合になった」と本人。つまりは、個人的な収穫をチームの結果に結び付ける中で、存在感を示してきた。それでも自身に対する評価は「まだまだ足りないなって思うことばっかり」。「謙遜して言ってるわけではなく、足を引っ張ってるな〜と思うことも多い」らしく、話す合間、合間に「もっとうまくなりたいんですよ」という言葉が何度も飛び出す。もちろん、その一方で「経験という部分では、チームメイトの顔色は見れるようになったというか。今日はこの選手が調子が悪いなと思えば、それにあわせて自分の動きを変えたりカバーやフォローを徹底したりっていうことが出来るようになった」という手応えも感じているようだが。
ユースから昇格した際は、同期のMF稲本潤一やMF新井場徹(鹿島)の影にあってなかなか目立つことはなかった。プロと並行して挑戦した大阪市立大学進学も「練習生のスタートだったし、クビになる可能性が高かったから、保険をかけた(笑)」のだと当時を振り返り、笑い声をあげる。それでも「1つだけでいいから、誰にも負けたくないものを身に付けたかった」、その1つに選んだ『サッカー』へのこだわりはずっと変わってはいない。だからこそ、彼は着実に前進を続け、かつ、これからも、たった1つへのこだわりを追究し続けるのだろう。子供の頃から胸に抱いてきた「努力を怠らなければ、絶対に見てくれる人がいる」という思いを信じながら。
2005.11.3 Reported by 高村美砂
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