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【J2:第40節 福岡 vs 札幌 レポート】見せた。J1昇格への強い気持ち。気迫に勝る福岡が札幌に完勝!(05.11.14)

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11月13日(日) 2005 J2リーグ戦 第40節
福岡 3 - 0 札幌 (19:04/博多球/9,269人)
得点者:'34 千代反田充(福岡)、'84 長野聡(福岡)、'89 グラウシオ(福岡)
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73分、ホベルトが中山を吹き飛ばし、さらには曽田と身体をぶつけ合って競り合ったボールはルーズになってゴールラインを切るかと思われた。しかし、そこへホベルトが猛然と突っ込んで、倒れこみながらゴールに向かって右足を振り抜く。結局、わずかに間に合わずゴールキックになったのだが、闘志あふれるプレーにスタンドから大きな拍手が起こった。この気迫こそ、この日の福岡を象徴するプレー。そして、この気迫こそがJ1昇格へ近づく大きな勝点3を積み重ねた要因だった。

互いに勝つしかない1戦は静かに幕を開けた。前がかりにならず、引きすぎず。しかし、局面では互いに激しくぶつかり合う。最初のシュートは5分。山形の直接FKがゴールを襲う。札幌のファーストシュートは、その直後。山形のシュートを受けたGK林のパントキックが前線で待つ砂川へ。そして砂川が右足を振り抜いた。互いに研ぎ澄まされた集中力で相手の攻撃を防ぎ、そしてわずかな隙を見つけてゴールへ向かう。

そんな緊張感溢れる試合の主導権を握ったのは福岡だった。流れを引き寄せたのは札幌を上回る福岡のアグレッシブな姿勢と全員の高い守備意識。前線からの泥臭い守備で札幌の攻撃の芽を潰し、ルーズボールはことごとく先に触り、球際では激しくぶつかってボールを渡さない。やがて札幌が自陣に引き始めると、ボールを支配して攻め上がった。流れを変えたい札幌は、前線に向かって長いボールを蹴り込むが、千代反田と長野がゴール前の制空権を制してチャンスを与えない。

札幌の最終ラインの頑張りもあって福岡はゴールが奪えない時間帯が続いたが、それでも慌てずに自分たちのサッカーを繰り返す。両サイドへボールを配り、グラウシオが楔を受け、田中がスペースへと走り込む。中盤では宮崎と山形がポジションチェンジを繰り返し、ホベルトが攻守の要となり、中村が積極的に攻撃に絡めば、最終ラインは集中力を切らさずにゴールを死守。やがて来るゴールの瞬間を待ち続ける。そして34分、アレックスのFKに千代反田が頭で合わせて先制点をゲット。前半を1-0で折り返した。

後半の立ち上がりは札幌の時間帯。そして、51分には柳下監督は田畑に代えて鈴木を投入。金子をボランチからトップ下に上げて、さらに前からの圧力を高める。対する松田監督は田中を下げて岡山をピッチへ。前線にターゲットを置くことで前へ出る力を与える。59分、札幌が岡田の代わりに中山を投入してFWを3人に増やして攻めに出れば、そうはさせじと福岡は宮本を投入して山形辰徳をベンチへ。ともに負けられない両チームは丁々発止の駆け引きを繰り返す。

やがて、福岡が再び主導権を奪い返すことに成功した。前に出てくる札幌を捕まえると、ルーズボールを拾って岡山へ。そして後方から押し上げてカウンターを仕掛ける。流れは福岡の狙い通り。札幌は福岡陣内へボールを運び込むものの、シュートを打たせてもらえず閉塞感ばかりが高まっていく。77分にはデルリスを投入したが、その効果も現れなかった。ここでも両チームの勢いを分けたのはルーズボールに対する姿勢と守備の意識。前線からの守備を徹底させる福岡は決定的な形を作らせず、そして、ルーズボールをことごとく拾って相手に流れを与えなかった。

福岡の待望の追加点は84分。左サイドで得たFKのチャンスから生まれたゴールだった。ボールを蹴るのはアレックス。そして長野が頭で合わせてゴールネットを揺らした。「ファールも光平君(宮崎)が頑張ってくれて、アレックスがいいボールを上げてくれて、自分は押し込むだけでした。みんなのおかげです」。ルーキーの初ゴールが福岡に大きく勝利を手繰り寄せた。さらに89分にはグラウシオが駄目押しゴール。互いに勝つしかなかった試合で勝点を積み重ねたのは福岡。そして福岡は条件付ながらJ1昇格へ王手をかけた。

強い勝利への欲求と高い守備意識を見せた福岡は、2連敗中とは全く別のチーム。嫌なムードを払拭して、再び勢いを取り戻した。しかし、選手たちの表情に必要以上の喜びはない。「目の前の相手を倒すということだけを考えて、今日みたいに1戦、1戦、集中して勝ちに行くだけ」(長野)。福岡はいつもの姿勢でJ1昇格を目指す。

一方、敗れた札幌は、これで2位以内が消滅。入れ替え戦の権利を得る3位も難しくなってきた。結果はもちろんだが、勝たなければいけなかった試合で、気持ちで負けたことが悔やまれる。しかしリーグ戦は残っている。可能性があろうとなかろうと、全力を尽くして最後まで戦うことでしかチームの力は上がらない。どれだけ戦えるか。それが問われる4試合になる。

以上

2005.11.14 Reported by 中倉一志
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