11月26日(土) 2005 J1リーグ戦 第33節
浦和 1 - 0 磐田 (15:03/埼玉/54,883人)
得点者:'79 オウンゴ−ル(浦和)
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ほとんど空席が残っていない埼玉スタジアム2002は、それだけで戦いの舞台として最高の雰囲気を醸し出す。しかしサポーターは、それで安心することはなかった。
この試合を前にして浦和レッズにできることは、とにかく勝つこと。勝ち点3を手にすることだった。もちろんそれができたとしても、上位陣が勝利してしまえば優勝の目はなくなる。ただ、最終節に向けてわずかに残された可能性をつなぎ止めるために、チームは勝利を目指し、サポーターは全力を尽くした。
カラーボードを利用して、チームカラーに染め上げられたスタンドが、ピッチに姿を現した選手たちを迎える。否が応でも気持ちを鼓舞される選手たち。ただ、そのサポーターの思いに反して試合自体は低調な展開となる。と書くと、まるで浦和がペースを掴めない試合だったと思われるかもしれないが、そうではない。うまくジュビロ磐田に対応されて最後の一線を超えられなかった、という試合だった。
浦和サポーター的にはフラストレーションのたまる展開。逆に言えば、磐田は試合をうまく壊そうとして成功したとも言える。ただ、それは磐田の見た目から「強さ」をそぎ落とし、のらりくらりと浦和をかわすような印象を与える結果となった。そんな試合内容をもって磐田が悪いというわけではない。そうした展開であったとしても、磐田は1本の決定的なパスが出せればそれでよかった。しかしボールを集められた成岡翔は、パスを無難にさばくだけで浦和を恐怖に陥れる決定的な場面は作れず。強いて言うならば、左右の村井慎二、太田吉彰が中央にクロスを入れて気を吐くプレーが可能性を感じさせる程度だった。
磐田にうまく守られた中で浦和の攻撃に面白いバリエーションがあった。たとえば2列目に並んだポンテと山田暢久が入れ替わり、さらには岡野雅行が中央にポジションを移した、そのスペースに堀之内聖が飛び込む場面だ。この意欲的なポジションチェンジついて堀之内は「前節くらいからぼくの所でフリーになることがあった。岡野さんとも話して、ポジションチェンジしていこう、と話した」と説明する。この試合では決定的な場面を演出するには至らなかったが、それでも今後の熟成如何では、浦和にとって面白い攻撃オプションとなるのは間違いない。
前半を終えて0−0で折り返した試合は、72分の磐田・福西崇史の退場で動き始める。山本昌邦監督が振り返る。
「1人少なくなって押し込まれた。ボックスの中に押し込まれた場面が増えた。浦和の気持ちが上回っていた」
その意見に同調するかのように、ブッフバルト監督が「試合は福西の退場で決まった。あの後、プレスをかけるようにできた」と述べる。この退場の結果、山本監督は「(退場したのが)福西だったので、成岡を下げてカレンを引き気味にして、中山の1トップという形にした。前に行く力が出せなくなるので、カウンター主体の戦術に変更した」が、それは浦和の前への圧力を強める結果となる。試合を通じて守りのリズムを作っていた磐田は、ここでペースを崩した。
79分。浦和は右サイドで組み立てて山田が左足で早いクロスを入れた。
「うちの選手も何人かいたので、走り込んでもらいたいと思って出しました」と、その場面を説明する山田のボールは金珍圭のところへ。攻め続けられる試合展開の中、単純にクリアするのではなくボールをつなぎたいという意図もあったのではないか。つまり視線は前を向いていたのだろう。そしてそれが仇となる。
「足の上に当たったが、ボールが強くて外にけり出せなかった」(金珍圭)
左足の上に当たったボールはコースを変えて川口能活の頭上を越えた。あれだけ苦しんだ浦和にとって、あまりにもラッキーな先制点。しかしその根源をさかのぼれば、浦和の前への圧力に行き着くのは間違いなく、つまりは前半からペースを握った浦和の攻撃が、オウンゴールという形ではあるが、功を奏したと言えるだろう。
磐田はロスタイムに村井が決定的な形を迎えるが、ゴールを決めきれず。試合は1−0で終わり、浦和が勝ち点3を加えた。できる限り最大限の結果を残し、浦和が最終節での逆転優勝の可能性をつなぎ止めた。苦しみながら勝てるチームは強い。その強さを最終節に発揮できるか。浦和はJ1は史上希に見る大混戦の中、アウェイでの最終節を迎える。
以上
2005.11.26 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第33節 浦和 vs 磐田 レポート】浦和、魂の勝利。最終節に逆転優勝の可能性を残す。(05.11.26)
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