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【J2:第43節 水戸 vs 山形 レポート】水戸はホーム最終戦を飾れず。山形は10人になりながらも、前半の1点を守りきる。(05.11.26)

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11月26日(土) 2005 J2リーグ戦 第43節
水戸 0 - 1 山形 (13:04/笠松/3,178人)
得点者:'16 林晃平(山形)
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水戸サポ:「山形ディオ!山形ディオ!」
山形サポ:「FC水戸!FC水戸!」
水戸サポ:「来年よろしく!来年よろしく!」
山形サポ:「ベスパ(山形のホーム:べにばなスポーツパークのこと)で待ってる!ベスパで待ってる!」
水戸サポ:「市陸でやろうよ!市陸でやろうよ!」
山形サポ:「市陸でやらせろ!市陸でやらせろ!」
水戸サポ:「本当にいいのか!?本当にいいのか!?」
山形サポ:「芝生で走ろう!芝生で走ろう!」
水戸サポ:「走るの禁止!走るの禁止!」
山形サポ:「ホーリーホック!ホーリーホック!」(タイミングをはかり、上手に締めた)

このカード恒例ともなった微笑ましいばかりのコール合戦は、一部予想とは裏腹に穏やかに行われた。この表現が適切かどうかはともかくとして、昇格争いとはかけ離れた『ゆるみ』を感じた一瞬だった。リーグ戦も残り2戦。順位や勝敗だけでなく、十人十色の楽しみ方が、今日の笠松にはあったように思える。

さて、ゲームのほうだが、前半はお互いのミスもあってか、どうもリズムに乗り切れない展開。見ようによってはダラダラとしたゲームが進行していった。山形の意図するところは、ショートパスでの崩しに加えてロングフィードでの単純な攻撃。普段のパスサッカーでは中盤での些細なミスによりスピードを失い、水戸ゴール前に攻め寄るまでには至らない。ロングフィードにより全体を押し上げ、セカンドボールを拾っての2次攻撃。このスタイルが今日は奏功していた。
16分の林のゴールシーンも、その一見単純なロングフィードから。ディフェンスラインの裏側に出されたボールを、水戸・吉本が処理をミス。そこを逃さず根本が奪い中央へ、林がワントラップから右足のトゥキックでゴール左隅へ叩き込んだ。水戸のディフェンスも決して悪かったわけでなく、最終ラインでのミスらしいミスはこの1回。「失点は自分の責任なんで、みんなに迷惑をかけてしまった。今日は、もうそれだけ。(水戸・吉本)」という痛恨のミスが、そのまま結果となってしまった。
水戸の攻撃面では、ゴール前で細かくつなぐといった、いつもとは違った面が見られたことがプラス面。8分、12分、20分とチャンスを作ったが、関のシュートがポストに嫌われたりと、決めきれないのが痛かった。それ以外は、前回のホームゲームだった甲府戦(40節)と比べ、アクションのスピードが遅く、トップでボールがおさまらない苦しい展開に終始した。
「仙台戦(42節)もそうだったが、カットしてからトップに当ててもそれが有効にならない。そのあたりが課題になる。あそこでキープできれば、サイドからいい形ができたりするが、その部分が弱い(水戸・前田監督)」というように、その役回りにあたる1トップ・ファビオの出来が今ひとつ。ボールキープする際に余裕があれば『ファビオの時間』を作れるが、そうでないとまだ物足りないというのが正直な感想だ。

後半も、前半同様の内容で進行したが、18分に山形・臼井が2枚目のイエローカードで退場となったことにより変わっていった。数的優位の水戸はことごとくセカンドボールを拾い、攻勢に出る。一方の山形は、1トップに根本を残し水戸の攻撃に耐える。
しかし「1人少なくなって、逆に守る意識が高くなったことでやりやすくなった(山形・太田)」というように、逆境になることにより山形の集中は徐々に増していき、残りの30分弱を失点0で逃げ切った。逆に言えば、水戸はこの絶対的に優位な状況で得点できなかったことが課題というか、得点力不足という課題を1シーズン通して改善できぬまま、ホームでのゲームを終えることになった。抽象的な表現になってしまうが、選手個々の積極性というか、自分がシュートを打つという「姿勢」と「準備」が感じられないというか、見ていて歯がゆさが残るものだった。

最終節が残っているとはいえ、水戸はホームでの22ゲームが終了した。今季はホームで8勝。昨年(ホームで3勝)と比べれば飛躍的に多くの勝ち試合を見られたことになる。将来が楽しみな、注目を浴びるような選手も出てきた。プレースタイルが微笑ましい選手(誰とは言わないが)もいた。若い選手の活躍も目立った。皆さんの心に印象深く刻まれたゲームは? そして選手は…?
思いは、更なる飛躍を遂げるべく来春へと続く。「水戸というチームは、(特に中盤は)組織的にかなりのレベルにあるのではと感じる。これをベースとしてしっかりやれば、いいチームになるだろう。光が見えてきたというか、そういう印象だ(水戸・前田監督)」と指揮官が締めくくった言葉は、確信じみた説得力のあるものだった。それが現実となることを、そして来季はひとつ上の興奮を感じられるようになることを祈り、今季の水戸ホームゲーム・レポートを終わりにしたいと思う。


以上

2005.11.26 Reported by 堀 高介
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