11月27日(日) 2005 J1リーグ戦 第33節
名古屋 0 - 1 新潟 (15:04/瑞穂陸/10,088人)
得点者:'49 アンデルソンリマ(新潟)
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「前節で残留を決めたことで、どう戦うかが課題だった。それは名古屋も同じだった」と、新潟・反町監督が語ったように、両チームとも降格争いの危機を脱した直後の一戦。その言葉通り、名古屋も新潟も、守備重視の堅いゲーム運びで、攻め手を欠くものだった。「こういう試合はセットプレーが重要になると思っていたけれど、その通り、セットプレーでやられてしまった」(安選手)というように、「不用意な」(中田監督)ファールから、アンデルソン リマにFKを決められた名古屋が、新潟に逃げ切られ、勝点3を逃した。
今日は、両チームとも「サプライズ」なメンバーが名を連ねた。名古屋は守護神・楢崎に代わって、先発GKは次世代の守護神と期待される川島。そして新潟は、前橋育英高校に在籍中のMF田中亜土夢が初スタメン。さらに、ミスターグランパスと言われながら、今シーズン新潟に移籍した岡山選手がリザーブに入っていた。それだけではない。両チームとも古巣対決となる選手がスタメン、名古屋・安選手と新潟・海本慶選手もいた。試合前、メンバーを見てワクワクしたサポーターも多かったに違いない。サポーターにとっては「サプライズ」だったが、両監督はもちろん、そこまでハッキリ「サプライズ」とは口にしなかった。反町監督が「緊張感を持たせるために、今日はあえて若い選手を入れて臨んだという風に捉えてもらっていいかと思います」と言えば、中田監督は「川島選手は、トレーニングでもいいパフォーマンスをしていました。彼にもチャンスを与えなくてはいけないという部分があったのは確かです。
そして、楢崎選手が今後、代表で抜けることが多くなると予想され、今だけの問題ではなく、少し幅広い見方をして彼を先発に起用しました」と、あくまでもチームの動向をベースに考えていることを示唆したが、残留が決まったことで、若手にも実戦経験を積ませようという狙いがあったのも明らかだろう。彼等は期待に応え、自分の役割をしっかり果たした。ただ、ヒーローになることはなかったのは残念だったし、監督の考えからすれば、もっと楽しいゲームになったはずだと考えると、何とも消化不良のゲームだったことは否めない。
前半からの名古屋のゲーム運びから見て、結果は読めていたと言っていい。「新潟は引いて守ってくることが分かっていた」と、名古屋の選手・監督、誰もが分かっていた相手との試合。それならば、G大阪戦のとき以上に積極的な攻撃が必要だったはず。しかし、苦手意識がそうさせるのか?前節・東京V戦同様、引いて守る相手に対し、ボールを回している時間帯が多くなり、中盤でプレッシャーをかけられるとバックパス、そしてなかなかフィニッシュに持ち込めない。シュートとなったのは、多くがセットプレーからのもの。前半、流れの中でシュート場面が作れなかった、そしてセットプレーでも決めきれなかったことが、後半に影響する。
0-0で迎えた後半。立ち上がりに危険な位置でファールを与えてしまい、FKを直接決められてしまう。「新潟は3トップが一番の武器。そこを抑えるのは大方できたが、FK1発でやられてしまった」と秋田選手が言っていた通り、試合を通して新潟の3トップ、ファビーニョ、エジミウソン、アンデルソン リマの個人技を何とか抑えていただけに、この1発は痛かった。その後も、右の藤田とトップ下の右に位置していた本田をポジションチェンジし本田を少しワイドに使って打開を図ったが、決定的な安のシュートや秋田のヘディングも決まらず、攻め手を欠いた名古屋。最後はDF増川を投入してパワープレーに出るも、活かせず、ゴールを割ることができなかった。
ゴールをモノにできなかった理由としては、G大阪戦のときのようにゴールに向かう気持ちが少なかったことに尽きる。中田監督もそれを指摘している。それでも崩されての失点でなかったのは、今後のチーム再建に大きな光となったのは確かだ。中村選手も「結果は満足できませんが、悪い頃の負け方ではなかったと思います」と語っていた。これは、今の名古屋にとって大きな意味を持つ。中田監督が「この場限りだけでなく、この先のチームづくりのために」と、監督交代劇からここまで8試合、チームの土台づくりに尽くしてきた成果が出てきたと言えるだろう。
そして新潟もそれは同じだ。3トップの個人技を抑えられ、流れの中で点が取れなかった内容は、決していいものではなかったはずだ。しかし「こういうゲームで勝てたことはうれしい」と反町監督が口にした喜びは、本心だろう。両チームとも、結果と内容そして、サポーターにとって面白いゲームになったかどうかという問題は抜きにして、降格の危機に直面したチームにとって、来シーズンへの布石となる光を見いだせたのは、よいことだったのではないか。そう思わせるゲームだった。それをサポーターも感じ取ったのだろうか、試合終了後には、両チームのサポーターとも、選手たちを温かい声援で迎えていたのが印象的だった。特に名古屋サポーター。選手たちが口々に感謝の気持ちを表したように、ホーム最終戦を白星で飾れなかった選手たちに対し、温かいムードで迎え入れていた。これを「もっともっと頑張れということだと受け取った」という安選手。このサポーターの気持ちを無にしないように、最終戦、そして来シーズン、今度こそ本当に「優勝」が見える戦いをしていってほしいと願う。
以上
2005.11.27 Reported by 茂木美佐子
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