12月3日（土）J2 第44節 京都 vs 甲府（14:00KICK OFF/西京極）
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ラストゲームに最大のヤマ場を迎える形になったＪ２リーグ。最終節、３位決定をかけて仙台、甲府の試合がそれぞれ行われる。その甲府は西京極で京都との対戦だ。

優勝チームで第４クールに入っても鳥栖に負けただけ、ここ８試合負けなしという圧倒的な強さを見せている京都に、甲府は入れ替え戦の切符をかけてリーグラストゲーム、第４４節の舞台に立つ。

勝点差１で仙台に負けている甲府は当然、勝たなければならず、多少リスクを背負っても京都ゴールをこじ開けなければならない。しかし、得点源となるバレーの調子がいまひとつなのが気になるところか。選手の入れ替えも示唆した甲府・大木監督だが、バレーは得点王争いでも１点差でパウリーニョを追いかけているだけに、本人のモチベーションはこれ以上ないほど上がっているだろう。そして、バレーの背後からスペースを狙う長谷川と石原、この３トップで攻め込むが、中盤との距離感にも気をつけなければ、京都のボランチ斉藤、米田に中盤を支配されてゴールを狙うどころか試合を支配されかねない。サイド攻撃と、ミドルシュートの組み合わせなど守備の薄いところをついていかなくてはならないだろう。

甲府の最近の負けパターンとして、得点をあげられず零封されている形が目立つだけに、先取点、まず１点目をどちらが獲るかで勝負の行方は大きく左右されるはずだ。

後がない甲府を迎え撃つ京都は、前節と同じメンバーで試合に臨むと予想される。札幌戦の引き分けを挟んで７連勝と、「ホームゲームですし、連勝を切らさずに勝利で終わらせたい」と柱谷監督が語る通り、モチベーションも下がることなく甲府戦に入る。

第４クールに入ってからもチーム力を増した京都の心臓はボランチの斉藤と米田、高い守備意識は相手の攻撃の起点を素早く潰していく、そして、ボールポゼッションでも要の役割を果たし、サイドチェンジもフォワードへのくさびと、京都の攻撃の起点となる。
フォワードは田原とアレモンの先発が濃厚。チームへの貢献度は高いもののここ数試合結果を出していない田原、開幕戦でも決勝点を決め、最終戦でもゴールを決められるかどうか注目だ。

そして、得点王争いもこの最終戦で決着がつく。京都・パウリーニョが２２点、甲府・バレー２１点とその差１点。バレーが追いつくか、それともパウリーニョが得点王に輝くか、この試合で決まる。

入れ替え戦に向けて負けられない甲府、だが、相手は優勝チームの京都で舞台は京都のホーム西京極。甲府の意地と希望が京都相手にどんな結果を見せてくれるのか、最終戦に相応しい試合となるはずだ。

以上

2005.12.2 Reported by 武田賢宗

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【今節の予想スタメン】
●京都：システム/4−2−2
ＧＫ　西村
ＤＦ　大久保・リカルド・鈴木悟・鈴木和
ＭＦ　加藤・米田・斉藤・中払
ＦＷ　田原・アレモン

●甲府：システム/4−3−3
GK　阿部
DF　杉山・アライール・秋本・山本
MF　倉貫・奈須・藤田
FW　石原・バレー・長谷川