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【J2:第44節 福岡 vs 仙台 福岡プレビュー】J1昇格内定のを勝ち取ったプライドと、J1昇格への強い思いのぶつかり合い。勝敗を分けるのは立ち上がりの攻防(05.12.02)

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12月3日(土)J2 第44節 福岡 vs 仙台(14:00KICK OFF/博多球)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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 苦しいときも、辛いときも、みんなで戦ってきた4年間。その4年間の終わりを告げる試合がやってくる。同時に、それは福岡の新たなスタートを告げる試合。その試合で最高の結果を手に入れるべく、チームもサポーターも万全の準備で臨む。そして仙台にとっては入れ替え戦への出場権をかけた大事な一戦。念願のJ1復帰を果たすためには破らなければいけない最初の壁だ。全員の力で突破するために、チームと大勢のサポーターが博多の森に乗り込んでくる。最終節、博多の森はいつも以上の熱狂に包まれる。

 雁の巣レクレーションセンター内にある福岡の練習場には落ち着いた空気が流れる。長く、苦しいJ1昇格争いのプレッシャーから解き放たれたからだろう。しかし、それ以上に強く感じられるのは、選手たちが依然として高い集中力と緊張感を保っていることだ。それはJ1戦士になったという自覚とプライド、そして、新たな挑戦に対する強い意欲の表われだ。昇格内定は通過点。選手たちの気持ちは新たな戦いの準備に既に切り替わっている。

 そんな姿勢が形になって表われたのが前節の甲府戦。グラウシオ、ホベルトの2人を欠きながらも、いつもの福岡と全く変わらないプレーを披露した。「自分たちはJ1に上がったというプライドもあるし、これからもっとレベルの高いところで戦うのにJ2では負けられないという気持ちがある。昇格が決まってからの目標は5試合連続無失点。最終戦の博多の森は最高の舞台。苦しいこともあったけれど、最後はいい形で終わらせたい」(水谷雄一)。福岡にとっての最終戦は、自覚とプライドを見せる試合になる。

 しかし、好調を維持する仙台との間には大きな力の差はない。まして、多くのものを背負ってぶつかってくる相手との試合は難しいもの。福岡にとっては簡単な試合ではないだろう。注意すべきは、バロン、シュウェンク、シルビーニョの3人。特にバロンに起点を作らせないことが重要になる。前節にバレーを完璧に封じ込んだ守備陣が、この3人が織り成す攻撃をどう抑えるか。それが最大のポイントになりそうだ。

 一方の仙台にとってはJ1昇格への気持ちが試される試合。前節の京都戦を踏まえて修正すべき点はあるだろうが、ここまでくれば勝敗を分けるのは気持ちの部分。長い戦いの中で福岡が手に入れた自覚とプライドを、自分たちのJ1昇格に対する思いが上回れるかどうかが最大のポイントだろう。多くのものを背負って戦わなければならない仙台のプレッシャーは大きい。しかし、それは大きな力にもなりえる。プレッシャーをはねのけて、全てのものを力に変えることでJ1昇格への道が開かれる。

 今シーズンの福岡との対戦は1分2敗。いずれの試合も、前半は福岡に圧倒されて、後半に追いかけるという展開。福岡の高い位置からのプレッシャーと素早いパス回しに後手を踏んだ結果だった。勝利を手にするためには、まずは序盤戦の主導権争いで後手を踏まないこと。立ち上がりの攻防で主導権を握れるかどうかに全てがかかっている。相手の結果次第では他力でも3位が決定する仙台だが、何が何でも自分たちで決めるという気持ちを出したいところだ。

 J1昇格内定を勝ち取ったプライドと、J1昇格への強い思いのぶつかり合い。博多の森での試合は、今シーズンの締めくくりを飾るにふさわしい激しい戦いになることは間違いない。

以上

2005.12.02 Reported by 中倉一志

【予想フォーメーション】
※右から順に表記しています。


【今節の予想スタメン】
●福岡:システム/4−4−2
GK 水谷
DF 山形辰徳 長野 千代反田 アレックス
MF 宮崎 中村 松下 古賀  
FW 田中 岡山

※中村、松下がボランチ

●仙台:システム/4−4−2
GK 高桑
DF 中田・木谷・根引・村上
MF 大柴・シルビーニョ・千葉・梁
FW シュウェンク・バロン

※シルビーニョ・千葉がボランチ
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