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【J2:第44節 福岡 vs 仙台 仙台プレビュー】2003年ビッグアイ以来、久々のビッグマッチを迎えた仙台。最低限のタスクをクリアし『次のステージ』へ!(05.12.02)

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12月3日(土)J2 第44節 福岡 vs 仙台(14:00KICK OFF/博多球)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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 都並監督はこの試合について「なるべく平常心、あくまで44分の1のつもりで」と語っていた・・・のだが、今日、福岡に向けてクラブハウスを出発する前には「福岡に4000人(が行く)だとか、いろんなこと聞いちゃったら、なんかこっちが緊張してきちゃうよ」と苦笑いを浮かべながら話していた。

 昇格という目的がこの一戦で結実するわけでは決してなく、確かに戦う選手、監督が変に気負う必要はない。だが甲府の結果にもよるが、最低限のタスクをクリアしないことには『次のステージ』への道が閉ざされるのも事実だし、この試合に集まる注目が、今シーズン一番のものであることには疑いの余地がない。

 前置きはこの辺にして、この一戦についての分析に入るが、今シーズン仙台は、とかく福岡に対して分が悪い。ここまで唯一、勝ち星を挙げていない相手がこの福岡である。唯一引き分けに持ち込んだ第3クールの戦いはまだしも、第1、第2クールの敗戦は、共に今シーズンワーストと表現してもおかしくないくらい、歯車の狂った試合運びに終始してしまっていた。

 この2試合で共通してことは、とにかくゲームの入り方が悪すぎたこと。立ち上がりから全く主導権をつかめないまま、ずるずるとDFラインが下がっていき、結果失点に繋がってしまうという悪循環があった。

 こうしたいきさつを踏まえても、仙台がこの一戦、新しい事を試すより、慣れてきた自分たちのやり方で臨む道を選んだのは自然なことだ。前節の敗戦だって、失点後のドタバタは気になるが、その前の戦いぶりは評価できるものだったわけだから。というわけでスタメンに変更はなし。

 そんな中で試合を分けるとすれば、アレックス、古賀という攻撃に特徴を持った左サイドにどう対処するか。都並監督は対面する右サイドだけでこの問題を解決しようとするのではなく、チーム全体での戦略によって、相手のサイドを無力化しようと考えている。「福岡は相手のプレッシャーを受けたら、まずしっかり引いて中を固めるというチーム。それが松田監督が3年かけて作ってきた組織だが、それによってサイドがどうしても空く。そこをボディーブローのようにしつこく使っていきたい」と監督。確かにこの一週間、チームは再確認の意味も込め、サイドで形成したトライアングルを使って丁寧にサイドを崩していく動きを、繰り返し練習に織り交ぜていた。

 この一戦を前にメンバーに滑り込んだ財前が、その状況と同じように、選手の中では最後にバスに乗り込んだ。11時47分、バスは元市長を含め多く詰め掛けた、様々な顔ぶれのサポーターの声援に見送られながら、クラブハウスを出発、福岡に向かって旅立って行った。さながらそれは、映画『アルマゲドン』で、地球の運命を託されたブルース・ウィリスが宇宙に旅立つのを、地球上の市民が祈りながら見送る光景に似ていた。何、大袈裟すぎやしないかって?そんなことはない、柏への見送りの時は、もっと凄い光景になるだけだ。

 今シーズンをこれで終わらせるつもりは微塵もないが、「誰か一人でも、次(入れ替え戦や柏のこと)を考えていたら、絶対に(福岡に)勝てないと思う」と村上が言うように、この一戦自体、節目となる重要な一戦であることは確か。2001年の西京極、2003年のビッグアイ以来、仙台にとっては久々のビッグマッチである。

以上

2005.12.02 Reported by 佐々木 聡


【今節の予想スタメン】
※右から順に表記しています。
●福岡:システム/4−4−2
GK 水谷
DF 山形辰徳・長野・千代反田・アレックス
MF 宮崎・中村・松下・古賀  
FW 田中・岡山

※中村・松下がボランチ

●仙台:システム/4−4−2
GK 高桑
DF 中田・木谷・根引・村上
MF 大柴・シルビーニョ・千葉・梁
FW シュウェンク・バロン

※シルビーニョ・千葉がボランチ
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