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【 日本代表:国際親善試合vsアメリカ代表プレビュー 】2006年初戦で3−6−1は機能するか?野球場で強豪・アメリカに挑む日本代表(06.02.10)

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●国際親善試合
2月11日(土)13:00(日本時間)/アメリカ・サンフランシスコ
日本代表 vs アメリカ代表
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 2006年ドイツワールドカップイヤーの幕開けを告げるアメリカ戦がいよいよ明日10日(日本時間11日)に迫った。宮崎・アメリカと2つの合宿を通して、日本代表はフィジカル強化に取り組みつつ、3−6−1の新システムにトライしている。「今やっている3−6−1は、将来を見据えたフォーメーションであり、今の22人が一番力を出せる布陣だ。バーレーン戦でもやっているから初めてではないし、将来的にもオプションとして絶対に役立つ」とジーコ監督も力を込める。今年に入ってからの国際親善試合でノルウェーに5−0で大勝するなど勢いのあるアメリカ相手に、この新布陣がどこまで通用するのか。また小野伸二(浦和)、久保竜彦(横浜)ら代表戦からしばらく遠ざかっていた選手たちがどんなプレーを見せるのか。明日は今後に向けて見逃せない一戦になりそうだ。

 5日にアメリカ入りして以来、カリフォルニアのハイテク基地「シリコンバレー」の一角にあるサンタクララで練習をしていた日本代表。8日夜に試合会場のサンフランシスコ入りし、9日は夕方18時からSBCパークで公式練習にのぞんだ。

 SBCパークは米メジャーリーグ、サンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地。サンフランシスコ湾をのぞむ巨大な野球場だ。が、日本代表選手にしてみれば、野球場での公式戦など未体験ゾーンに違いない。キャプテンの宮本恒靖(G大阪)は「甲子園球場で試合をしたことがある」と話すが、それも稀有な例でしかない。「照明が見づらい」(小野)「下が柔らかいしいいつもと違う感じ」(長谷部誠・浦和)と選手の反応はさまざまだった。しかし「どんな状況でも戦えるメンタリティとタフさを身に着けるのが合宿の目的」と川口能活(磐田)は強調する。ピッチ状態のよしあしに関わらず、自分たちらしいサッカーを見せるのが明日のテーマなのだ。

 1月29日に宮崎で始動して以来、日本代表は鵬翔高(3日)、米国日本人チームのJYSO(8日)と2つの練習試合を実施。どちらも勝利したが、攻撃の組み立てはいまひとつだった。3−6−1の新布陣に慣れていないせいか、1トップの久保になかなかボールが収まらなかったり、久保がくさびに入っても小野や小笠原満男(鹿島)ら2列目がタイミングよく飛び出せなかったりと、なかなか得点に結びつかなかった。

 守備陣もイージーミスが多く、本番だったら致命的だったプレーもいくつか見られた。それでも三都主アレサンドロ(浦和)が「練習試合はやや少し押さえ気味にやった」言うように、選手たちの中では「あくまで本番はアメリカ戦」という意識が先行していたのだろう。だが、真剣勝負を目前に控えた9日の前日練習は声も出て、チーム全体のピリピリ感も一層強まったところ。それを見ると、明日は気持ちのこもった戦いをしてくれそうだ。

 アメリカ戦の見どころは、まずワールドカップ出場国であり、つねにFIFAランキング10位以内に入る強豪相手に、この新布陣が機能するかという点。4−4−2を基本とするアメリカは個人個人が当たりの激しさと速さ、パワーと球際の強さを持っている。そういう相手に1トップを起点とした効果的な攻めができれば今後への手ごたえをつかめる。久保ができるだけ前線でタメを作り、2列目や遠藤保仁(G大阪)ら3列目が飛び出す回数を増やす、あるいは加地亮(G大阪)、三都主アレサンドロ(浦和)の両アウトサイドが積極的に攻撃参加することが、新システム成功のカギとなるはずだ。

 中田英寿(ボルトン)や中村俊輔(セルティック)ら欧州組が戻ってきてもポジションを譲りたくない小笠原や遠藤らの動きにも注目したい。小笠原はメディアの取材をあえて避けてバスに乗り込むほど集中力を高めている。遠藤にしても「数少ないアピールの場だからどんどん前に出たい」と意欲を見せる。チャンスを与えられた選手の中で誰が抜け出すかも興味深いところ。

 守備陣もミスパスや連携の乱れなど不用意なプレーをできる限り避けなければいけない。2002年日韓共催ワールドカップで母国アメリカをベスト8に導いたブルース・アリーナ監督は今回、日本同様に国内組だけでチームを作っているが、その実力を軽視したら大変なことになる。彼らは3週間前にキャンプを開始し、1月22日のカナダ戦で引き分け、29日のノルウェー戦を5−0でモノにしているのだ。しかもこのノルウェー戦ではFWトゥエルマンがハットトリックを達成。ゲームを組み立てる攻撃的MFドノバンも存在感を示した。そんな相手だけに、個人の力で持ち込まれてしまうだろう。強さやパワーでは相手が上と見られるだけに、日本は彼ららしい息の合った連携と組織力で応戦したい。

 とにかく明日のゲームは結果も重要だが、それ以上に内容が重視されるべきだ。「アメリカの情報を知ることも大事だけど、自分たちのパフォーマンスをしっかり出すことが先決。今後に向けて手ごたえのある戦いをしたい」と川口も言う。あくまで目標は22日のアジアカップ1次予選・インド戦(横浜国際)であり、その先にある2006年ドイツ大会だ。「実り多い試合にしたい」というジーコ監督が納得するような試合をぜひ見せてほしい。

以上

2006.2.10 Reported by 元川悦子
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