●国際親善試合
2月11日(土)(13:06/SBCpark/37365人)
日本代表 2−3 アメリカ代表
得点:24'ポープ(アメリカ)、39' デンプシー(アメリカ)、50' トウェルマン(アメリカ)、60' 巻誠一郎(日本)、89' 中澤佑二(日本)
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Q:この試合の印象は?
「序盤の10分〜15分は自分たちのサッカーがすごくできていた。堅いマークがしっかりとできていたし、奪ったところから効果的な攻撃が出て、実際に惜しい場面もあった。しかし、それが終わると動きがパタッと止まって相手のリズムになってしまった。相手のリズムになっている時間帯が長かった。
前半に2点取られたが、2点取られたのは久しぶりだ。それで後半こちらが点を取り返し攻勢に転じるというのがよくあるパターンだが、それが3点目を取られてしまうという今までにない展開になった。あまりにも足が止まっていたので、グラウンドを大きく使ってダイナミックにサッカーができるように、いくつかの交代をした。それで後半の20〜25分くらいからは本来の日本のサッカーができた。全員が慌てずに相手のよさを消してボールを保持し、シュートまでいくというよさが出たのはその時間だったと思う。ただ、勝負としてアメリカが日本よりも多くの点を取って、勝った。サッカーの厳しさを思い知らされたがそれは今後につながると思う」
Q:チームの問題点は?
「一番の問題は自分たちのベストチームを組めないことだ。欧州組と国内組とどうしても2チームができてしまう。日本は9〜10人の選手が海外でプレーしているわけで本来なら今日の試合でも呼べればいいが、それを呼べないのは非常にむずかしい問題だ」
Q:アメリカ代表の印象は?
「ワールドカップで著しい進歩を遂げている様子は見ていた。アメリカ代表チームは非常にいいチームだということも認識しているし、欧州でも何人かプレーしている。だが(欧州でプレーしている選手は)人数的には日本の方が少し多いし、今年スタートした時点もアメリカのほうが早かった。今年になってノルウェーとの試合をこなしているが、こちらは今年初めての試合だということでそういった違いも前半に出た」
Q: アメリカと韓国が非公開で試合を行っていたことは知っていたか?
「知らなかった。オフィシャルではなかったので知る術もなく、全く知らなかった。韓国がダイナスティカップでデンマークとクロアチアといい試合をしたことは知っていたが。とにかくワールドカップでの目的は、相手を1つでも多く倒していくことだ」
Q:アメリカは本大会で何位になると思うか?
「大変申し訳ございません。日本のことで頭がいっぱいで他の国が何位までいくかまで頭が回りません」
Q:今日の試合展開はどうだったか?
「最初の10〜15分は日本のサッカーができていた時間帯。ただ、芝に滑った選手の数がアメリカよりもかなり多かった。ここ一番のところで足が滑ったことによって相手に優位に展開されてしまっていた。この辺のところが非常に気になった。だが実際にアメリカの勢いはすごかったので、それを2点で抑えられたのは、日本のGKとDFがしっかり体を張って守っていたからだと思う。
あの展開からみればあと2点取られてもおかしくない雰囲気だった。そして後半に入ってまた1点取られて3点目となったわけだが、そのあと出てきた若い選手たちからは絶対23人に残るんだ、ワールドカップに行くんだという気持ちがすごく感じられた。1対1で絶対に負けない、自分のポジションで何をしなければいけないのかを気持ちを入れて見せてくれたのは非常に大きな成果だった」
Q:今年の初戦が敗戦だった影響は?
「自分としては勝とうが負けようが内容だと思う。特に評価できるのは若手というか、これまであまりチャンスがなかった選手がやる気を見せてくれて、それが今までの選手と調和して日本のサッカーができていた。アメリカの選手に対しても非常に多くのチャンスを作り出して、あと2本くらいあればもう1点追加できたような勢いがあった。それが日本本来のサッカーだと思う。そういった起用がテストマッチの大きな意味なので後半は非常によかった」
Q:ワールドカップ本番の日本のグループをどう考える?
「どのグループも非常に拮抗している。下馬評ではブラジルが優勝候補というのもあるが他のグループ同様に拮抗した試合が展開されると思う」
Q:前半ボールをほとんどつなげなかったのはグラウンドの問題だけか?
「まずグラウンドはたしかに滑っていたが、同じ条件で戦っているわけだから、アメリカのよさが出たと思う。グラウンド云々ではないアメリカチームの強さだ。ただ、10分過ぎたところからなんとなく気力が失せてしまっていた。自分としては信じられないような展開。動きも硬くてそこをアメリカに攻めこまれてリズムに乗せてしまった」
Q:ハーフタイムにFWを2枚交代した理由は?
「前半はFWにまったくボールが収まらなかった。相手もある程度パスコースを限定しているし、それを打開しないとシュートまでいけないと考えた。そこで体を張れる巻と相手をかく乱できる佐藤の2人を入れるという手段に出た。佐藤は相手に食ってかかるような、相手に息つかせないようなプレーをした。そういった彼らのがんばりによって展開が違 ってきた」
Q:試したかったという3−6−1の評価は?前半ボールが収まらなかったのは久保の体調と関係があるのか?
「今日の試合ですべてを決めるのはなかなかむずかしい。1トップの久保であるとか小野などはケガでだいぶブランクもあって、久しぶりにチームに戻ってきた。今日、久保がなかなかボールを受けられなかったからシステムが悪かったとは一概にいえない。自分としてはもっともっと試したいと思う。彼の体調が戻ってきたとき、あるいは小野や他の選手も含めて何回か試すことによって、もっとうまく機能を果たすことも十分に考えられる。
実際に久保を生かすための1トップで10分間はいい形だった。それがそのあと崩れてしまった原因を調べる必要はあるが、この試合では3つのシチュエーションを試せた。相手のアメリカの強さもあったが後半の頭から前を2枚にしたこと、そして後半途中から後ろを3枚から4枚に戻したこと。それによって3つのパターンを試みることができた。これをあとで分析することによって結果を求められる試合にいい形で利用できる」
Q:前半からセットプレーで競り負けていることが多かったがどう修正していくのか?
「練習をご覧になっているとわかると思うが、セットプレーではマンツーマンでボールがラインを出るまでしっかりとついている。3点目は中澤がちょっと押されたが、通常はあそこでファウルをとってもらってもおかしくない場面だった。その場面は別として相手につけていない部分というのが1回あった。フリーで入ってこられて触られて逸らされてという形。それは大きな課題だ。うちが練習している状態とはまったく違う。絶対にフリーにしない、入ってきても誰が出ていってもいいからマークについてバランスを崩すのがうちのやり方。でもそれも1回だけということなので、足元の緩さを考えると、頭の中にはしっかりつこうというのがあったと思うので、これは次に生かせるはずだ」
以上













