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【J2:第4節 横浜FC vs 山形 レポート】10人の山形が健闘するも、PKの1点を守りきって横浜FC・高木監督が初勝利を飾る。(06.03.22)

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3月21日(火) 2006 J2リーグ戦 第4節
横浜FC 1 - 0 山形 (14:04/三ツ沢/4,203人)
得点者:'36 三浦知良(横浜FC)
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横浜でソメイヨシノの開花の発表があったこの日、三ツ沢のピッチでもようやく桜がほころんだ。
内容を振り返ると手放しに喜ぶことは出来ない課題を残すものの、黒星でスタートした今シーズン。その後、引き分け・引き分けと、固い蕾が少しずつ柔らかくなる兆しを見せてはいたが、やっとその蕾が開いた。

横浜FCは「ここ2試合途中出場して流れを変える動きがあったし、練習からとても良かった(高木監督)」という内田を今季初めてスタメンで起用。対する山形も、高木監督が「すごくスピードのある、攻撃的な選手」と高い警戒を示していた佐々木を、こちらもまた今季初めてスタートからピッチに立たせた。

試合は、横浜FCが吉野・山口から内田・小野とリズム良い展開でチャンスを作る。また山形も、佐々木が臼井と共に攻撃の中心となりゴール前まで持ち込む場面を作るなど攻撃力を見せ付けるものの、横浜FC・山口がその攻撃の芽を摘む。しかし一瞬の隙を突き、ペナルティエリア付近でレアンドロから出たボールはゴール前で完全にフリーだった氏家に抜け、横浜FC・GK菅野との1対1。この山形の決定的な場面を菅野が鋭いタイミングで反応し、横浜FCのピンチを凌いだ。
菅野の気迫溢れるプレーは、この日幾度となく横浜FCの危機を救った。山形・小原は「うちがキーパーと1対1になった場面がとても多かったが、相手GKの出足がとても良かった」と話した。しかし菅野本人は「今日の試合は、もちろん勝たなくてはいけない試合ではあったが、いつもと変わらない気持ちで臨んだ。自分は取れるボールを取っているだけだし、ホントにあれが3cmズレていたら取れていない。運もあると思う」と、いたって謙虚で冷静な姿勢を崩さない。

試合にやや荒れた雰囲気を感じ始めていた前半29分、山形・永井が足を痛め途中交代。そしてその6分後。山形・内山のプレーで得たペナルティエリア左からの絶好のFKのチャンス。三浦が蹴ったボールはゴールマウスを大きく越えて行ったが、その際ペナルティエリア内で内山が鄭を倒し2枚目のイエローカードで退場。横浜FCはこれで得たPKを、三浦がゴール左にキッチリと決め1-0とリードした。
前半35分という早い時間から10人での戦いを強いられてしまう形となった山形であったが、1トップに形を変え最後までバランスを崩さなかった。山形・樋口監督も「1人少ない時間が長い中で、点を取りに行くために普段の倍以上のものを発揮してくれた」と選手たちを称えるように、後半に入っても山形の1人少ないハンディを感じさせないプレーの数々には気迫が溢れていた。「相手が10人になって少し楽になるかなと思ったが、相手の運動量のほうが勝っていた。(横浜FC・菅野)」、「11人で戦っている時から10人になった時のような戦い方が出来ていれば…(山形・臼井)」という言葉が、それを如実に物語っている。

しかし山形は幾度となく作ったチャンスをものにすることが出来ず、横浜FCがPKでの1点を守りきり、高木監督にとって初めての、そして今シーズン初の白星を飾った。試合終了の笛と同時に、横浜FCのスタッフがベンチを飛び出して皆とガッチリと握手を交わしていた姿がとても印象的だった。喜熨斗フィジカルコーチは「なかなか結果が出ないと、やっていることがこれで正しいのかなと不安になってくる。そういう意味で、この勝点3というのは、選手たちにとって、これから戦っていく上での大きな道しるべになるのでは」と安堵の表情を浮かべながら話してくれた。
しかし今日の得点はPK。その状況を城は「打開していかないとチャンスは作れない。PKでの得点だけだったし、今日はよく勝てたな…という試合だった」と冷静に受け止め、チームを率いるキャプテンとしてしっかりと先を見つめている。樋口監督も「トレーニングの中で、シュートの意識・得点の意欲、その部分をもっと高めて取り組みたい」と、今シーズン、誰もゴールネットを揺らしていない状況(水戸戦での得点はオウンゴール)への対策を語った。

今節の試合では、両チームともに課題としていたフィニッシュの部分の不安は払拭出来ずに終わった。
しかし、山形の「結果は出せていないが、やっているサッカーは右肩上がりに良くなっていると思う(山形・小原)」というその手応え、そして横浜FCの白星という結果は、必ずやそれぞれのチームの次に繋がる結果であったに違いない。次は「決定力」という名の桜を咲く日が見たい…という逸る気持ちは抑えられない。桜の季節に、その日が1日も早く訪れることを願って…。


以上

2006.03.21 Reported by 浅野有香
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