4月2日（日）J1 第6節 京都 vs 福岡（14:00KICK OFF/西京極）
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J1第6節昇格組ダービー。京都にとって昇格チームとの初対戦となる。

　共にまだ勝利がないチーム同士の決戦、ナビスコカップではリーグに備えてメンバー温存を図っていただけにこの試合にかける意気込みは並々ならぬものがあるはずだ。

　京都は斉藤、星あたりが連戦となりそうだが、ボランチ斉藤の疲労がこの試合を大きく左右することになりそうだ。ナビスコカップの川崎F戦でも、サイドに散らす役目をこなした斉藤、柱谷監督もビルドアップの要と考えている。ただ、献身的といえるほどの運動量と守備への意識は大きな疲労を招きかねず、この試合でのパフォーマンスに影響がでるか心配なところだ。

　対する福岡も負傷者が続出している。グラウシオ、田中、布部ら中心が怪我で出場も微妙な状態が続いている。大きな戦力ダウンとなるところだが、GK水谷を中心に粘りのあるディフェンスでここまで4引き分け。勝利に手が届かないが負けないサッカーを展開している。この集中力のあるディフェンスをどう崩すかが京都の攻撃の課題だ。

　京都の攻撃が変わり始めている。アレモンの復帰で1試合平均の得点がアップしているのだ。これまでの攻撃ではターゲットの田原、走りこむパウリーニョという関係だったが、ターゲットの田原へのマークが厳しく、またサイドのフォローが遅いために攻撃が寸断されて形が作れない場合もあった。タイプの違うアレモンが入ることで、パウリーニョ、アレモンの横の関係からお互いがスペースに入りこむ動きをすることで相手の守備をかき回せるようになり攻撃が活性化が実現。ナビスコカップでは川崎Fの守備陣を相手に、アレモンが1得点、1アシストの活躍を見せた。

　しかし、福岡は前年Ｊ2で対戦しておりアレモンの動きは分析済みだろう。しかも、4バックでスペースが狭くなるだけに、アレモン、パウリーニョのコンビがＪ2の時のように福岡ディフェンスを切り崩せるか見ものだ。

　福岡の攻撃は薮田らフォワードとサイドの中村、アレックスが元気だ。特にアレックスは試合途中から前線にポジションを変えるほどの攻撃力があり、要注意だ。Ｊ2時代にもアレックスには決められているだけに京都は福岡のサイド攻撃を食い止めることができるか注目したい。

　全体には攻撃の京都、守備の福岡の様相になりそうだが、京都の守備への信頼が揺らぎかけているだけにこの試合での集中した守備が課題となるだろう。

　リーグ戦も6試合目となり、絶対に勝利が欲しい両チームの対戦。今後の戦いにも影響しかねない一戦は意地がぶつかり合う熱い試合を期待したい。

以上

2006.03.30 Reported by 武田賢宗