4月8日(土) 2006 J2リーグ戦 第8節
草津 0 - 0 仙台 (14:04/群馬陸/2,778人)
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ゲーム終了を告げるホイッスルが鳴り響くと、草津側スタンドから草津の選手たちに向けて一斉に拍手が湧き起こった。仙台に打たれたシュート24本、さらに80分からは10人での戦いを強いられた。「勝ち切るのは難しかったので、勝点1が取れれば良かった」(草津・植木監督)。仙台の猛攻を必死に耐え凌いだ末の勝点1という結果は、草津にとって十分な「報い」と言えるだろう。
ホームに仙台を迎えるにあたって、草津・植木監督は、奇策とも言える戦術を取り入れた。仙台の攻撃の中心である、ブラジル人トリオに対して、3人のDFによる徹底したマンツーマンを指示。鳥居塚をスイーパーに据えた変則「4‐4‐2」のフォーメーションで勝負に出た。
草津は前線に2トップの高田、佐藤とトップ下の島田を残して、7人は守備に重点を置く。一方の仙台も、ブラジル人トリオが草津陣営に切り込み、中盤以降はバランスを取る。両チームともきっちりと守って前につなぐという類似した戦術だったが、前線のパワーバランスからも仙台が押し込むことは目に見えていた。
仙台のボルジェス、ロペスは序盤から草津のタイトなマークを振り切るようにしてアタックを仕掛ける。草津は、奪ったボールをシンプルに展開しカウンターを狙うが、次第にゲームは仙台ペースに。25分すぎには、草津がブラジル人のマークに追われてバランスを崩したスペースに梁、熊林、そして、両サイドバックも飛び出し、猛攻撃。「中盤にスペースがあったので積極的に行った」(梁)。
草津は、島田がフリーでボールを持つシーンもあったが、「前に人数がいなくてパスのコースが限られてしまった」(島田)というように攻め手を欠いて、前半を終えた。
後半は、さらに仙台の勢いが増す。54分に熊林のシュートがポストを叩けば、60分過ぎからは仙台の一方的な展開。ボルジェス、ロペスらが立て続けにシュートを放つ。しかし、草津は「守備陣がコースを限定してくれていたので守りきれた」というGK高木の好守で度重なるピンチを凌ぐ。80分には、ロペスをマークしていた尾本が2枚目のイエローカードで退場。戦況的優位に加えて、数的優位に立った仙台は、その後も草津を攻め立てるが最後までゴールを割ることができずに無念のスコアレスドローとなった。
勝ち星を逃した仙台は、ブラジル人トリオと他選手との連係に課題を残した。試合後に、熊林が「前線がキープしているときに、フリーな選手がもっと動いてボールをもらわなければいけなかった」と振り返った通り、工夫が必要だった。また、ボルジェスが「開幕の徳島戦に比べて、自分たちへのマークの仕方が激しくなってきている。これが日本のマークだったら、慣れなければいけない」と話したが、今後はマークへの対応が求められるだろう。
戦力の劣るクラブがいかにして上位と戦うか、今節の草津はその戦い方の一つを示したと言える。今は、守備的な戦術に卑屈になる必要は全くない。百戦錬磨の仙台・サンタナ監督が試合後に話したように「これがサッカーだ」。仙台から勝点3を挙げることはできなかったが、仙台の勝点2を「奪う」ことはできた。上位から勝ち点を「奪う」ことがリーグ全体を盛り上げていく。次節は東京V戦。植木監督の采配に再び注目したい。
以上
2006.04.08 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第8節 草津 vs 仙台 レポート】猛攻を見せた仙台、無念のスコアレスドロー。仙台から勝点2を「奪った」草津。(06.04.08)
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