4月8日(土) 2006 J2リーグ戦 第8節
湘南 1 - 1 山形 (13:04/平塚/3,828人)
得点者:'65 アジエル(湘南)、'86 本橋卓巳(山形)
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選手交代が試合を動かした。効果が先に表れたのは湘南である。60分、トップ下に中町公祐が入ると、ビルドアップに変化がもたらされた。「ボールを奪われずに繋げられるのでリズムが生まれた」と上田監督が語ったように、また「タメをつくりたかった」という本人の目論見どおり、中町を介して攻撃に緩急がつく。交代直後にはセンターバックの城定信次から中町を楔にアジエル、佐藤悠介、加藤望と繋ぎ、右サイドバックの須田興輔をゴール前に引き出した。
シフトアップした湘南が先制するのは、交代から僅か5分後だった。中盤右でボールを受けた中町が、すかさず前線左に開いたファビオへロングパスを送る。受けたファビオが山形のファウルを誘いフリーキックを得ると、加藤が蹴り込んだボールにアジエルが頭で合わせ、前節に続くゴールを決めた。
しかし一方の山形も、中町と同じ時間に投入されたMF高橋健二が絡み、幾度かチャンスを演出していた。カウンターから3対3の場面をつくると、右からのクロスに逆サイドの高橋が反応して数的優位を生み出し、シュート性の低いクロスを入れる。原竜太の飛び出しは一歩合わなかったものの、その後も財前宣之ら前線に収めたあとに2列目から飛び出しシュートを放つなど、高橋の動きは湘南の綻びを突いた。
そして後半41分に山形が同点に追いつくのも、後列からの飛び出しによるものだった。右サイドを攻め上がった臼井幸平から、72分に原と交代していた中央のFW氏原良二へクロスが渡る。氏原がトラップで狙った湘南のエアポケットに飛び込んだのは、本橋卓巳だった。「力を抜いてミートすることだけを心がけた」左足を振り抜いた本橋のシュートは、真っ直ぐ湘南ゴールに突き刺さった。
追いつかれての勝点1に、湘南陣営は口惜しさを隠さない。「後半は前半よりも攻守両面に改善が見られたが、2点目を取れるチャンスがあったことも事実。しっかり決めるためにフィニッシュやクロス、シュートの精度を上げていくことが一番の課題」と、上田監督は指摘した。また選手も指揮官同様、決め切る力の必要性を口にした。そしてまた同じことが、山形にも当てはまる。
ただ山形はレアンドロを欠いたが、代わりに起用された原の動き出しに復調の兆しを見る。そのなかで、財前のフィットが今後の鍵を握りそうだ。今日も特に前半、財前に預けたところからサイドの押し上げを図り、ときにボランチを引き出している。相手DFライン付近を浮遊する財前の自由度に周囲が緊密に連動し多彩なポジションチェンジが導き出せれば、守る側にとって厄介な攻撃となるだろう。「手ごたえを掴んでいる」と本橋が語ったように、いまだ未勝利とはいえ決して悲観すべき内容ではない。
チャンスメイクの面では湘南も前半から一定の形を成していた。例えば中町と交代した坂本紘司は前線からの守備に献身し、パスを繋ぎ、ときにシュートを狙うなど自身の持ち味を発揮した。また、特にニヴァウドを中心に加藤や須田が絡み右サイドでつくる展開は、ラインの押し上げを呼ぶとともに、ゴールの匂いを漂わせるに足るものだった。今後はボランチに収めるタイミングから相手陣内でのパスワーク、勝負に持ち込む局面も含め、素早く先手をとる判断力が求められよう。
痛み分けの結果に、よい面と悪い面が両者ともに交錯した。昨シーズンを終えたときに、上田監督が口にした言葉がよみがえる。「昇格を目指す以上、結果を求めるのは当然。しかし、とくにシーズン序盤は内容も重視すべき。その蓄えが終盤、昇格争いを戦い抜く力に繋がる」いまは課題を1つひとつ抽出し、そのたびに修正を施し土台を固めていく。1試合1試合が今後の大切な糧となる。
以上
2006.04.08 Reported by 隈元大吾
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第8節 湘南 vs 山形 レポート】勝点1の裏に潜む課題と収穫。痛み分けの中、湘南、山形ともに、次への糸口を見出す。(06.04.08)
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