4月8日(土) 2006 J2リーグ戦 第8節
鳥栖 1 - 2 東京V (14:04/鳥栖/8,604人)
得点者:'68 バジーリオ(東京V)、'69 新居辰基(鳥栖)、'81 平本一樹(東京V)
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サッカーにおけるプレーの目的は、ゴールを奪うことである。ゴールを奪うためにボールを動かしながら、得意の形で攻めるのか、相手の弱点を突いて攻めるのか、それぞれの戦術を用いる。最終的に、ボールを相手のゴールまで運んで得点となる。
このボールを運ぶ手段の一つに『パス』がある。今節の鳥栖スタジアムでは、このパスを多用することが得意なチーム同士の対戦となった。鳥栖は、尹を中心としたボトムアップで運び、東京Vは個々の選手のイマジネーションを組み合わせたコンパクトな形で運んでいく。
前節の鳥栖は、アウェイ・仙台戦でボールをつなぎながらもセットプレーで失点し、退場者を出して思う形が作れずに敗れていた。それでも「我々のやろうとしていることを、選手たちは完全にやってくれて・・・」と松本監督は、狙い通りであったと評価した。結果は伴わずとも、意図する形は見えていたわけだ。
一方の東京Vは、守備的な水戸にペースを握られシュート4本に押さえ込まれたが、FW平本へのカウンター1本で勝利を収めている。「とにかく勝てて良かった」とラモス監督の意図とは程遠い内容だった。
狙い通りに戦っても勝てなかった鳥栖と苦戦はしたが目的を達成した東京V、今節も同様の内容となってしまった。
先取点は東京V、途中出場の廣山が左サイドから中央のアナイウソンにつなぎ、最後はバジーリオが狙い済まして鳥栖ゴールの左隅に蹴り込んで生まれた。今季6点目となる彼の技術の高さもさることながら、先取点の布石は後半に入ってから始まっていた。前半に退場者を出して一人少ない東京Vではあったが、ボールを左右に散らすことで鳥栖のプレッシャーをかわしていた。コンパクトなパス回しが身上と思われる東京Vだが、長短を織り交ぜたパスの組み合わせで数的不利を埋めていた。後半開始から左サイドに廣山を右サイドには大野と攻撃的な布陣を引いたことが功を奏した。
鳥栖は先制点を奪われはしたものの、今季鳥栖の得意とする尹から新居へのパスですぐに同点とした。このゴールで新居は今季4得点目。そのうち2得点が尹からのパスである。鳥栖の全得点が5点であることから、尹と新居の関係が如何に鳥栖の得点パターンになっているかを証明する同点弾だった。
その後も、鳥栖は尹を中心にゲームを組み立てようと試みたが、東京Vの中央を固めた守備陣形のため、時折すばらしいパス回しは見せたものの、ゴールより遠い位置でボールをつなぐことを余儀なくされた。
決勝点はそんな中から生まれた。81分に鳥栖のパスを拾った廣山が中央の平本へパスを出す。この時点でボールはまだ東京V陣内だったが、鳥栖ゴールを背に守っているのはDF飯尾とGK浅井の二人だけで、他はボールを追いかける、つまり鳥栖ゴールに向かって守備に帰る体制となっていた。パスを受けた平本は、反転しゴールに向かって走るバジーリオにパス、そのままトップスピードに乗ってゴールに向かう。受けたバジーリオはヒールで平本に返し、GK浅井と1対1のシーンを演出した。これを冷静にゴール左隅に決めて勝ち越した。廣山がボールを出して7タッチ目、実に70mを3人で運んだことになる。つなぐ意識の中に『ゴールを奪う』と言う明確な目的が入っている証拠だろう。
試合が終わって、70分近く数的不利を感じさせない東京Vの上手い試合運びと数的有利を生かしきれなかった鳥栖のまずい試合運びが印象に残ってしまった。これは、選手の意識だけが問題ではない。
退場者が出た瞬間に、攻撃的な永井に代わり根占をボランチに入れ、後半開始からDF柳沢に代え攻撃的な廣山を入れ、久場を入れて大野を左サイドに配置したラモス監督の積極的な選手起用の成果でもある。対して鳥栖は、交代が全て後手を踏んだ観は否めない。
つなぐ意識がどれだけゴールに向いているのか。
ゴールにたどり着くまでにどれだけつなぐのか。
目的を達成するためには、シンプルで簡単な方がミスをする可能性が減るはずである。
サッカーは単純で奥が深い。
以上
2006.04.08 Reported by サカクラ ゲン
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第8節 鳥栖 vs 東京V レポート】パスのつなぎ方にレベルと目的意識の差が見えた。長短を織り交ぜたパスの東京Vが時間をかけたパス回しの鳥栖を破る。(06.04.08)
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