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【J2:第12節 鳥栖 vs 山形 レポート】鳥栖のつなぐ意識に好機を逃し続けた山形が屈した一戦。GK浅井の美技とFW新居の執念が鳥栖に勝利を呼び込む。(06.04.29)

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4月29日(土) 2006 J2リーグ戦 第12節
鳥栖 2 - 0 山形 (14:05/鳥栖/6,062人)
得点者:'23 濱田武(鳥栖)、'65 新居辰基(鳥栖)
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第11節に試合がなかった鳥栖、10日ぶりの試合となった。第10節愛媛戦で快勝しただけに、この10日間のコンディショニングとモチベーションを維持するのは大変だったと思われる。松本監督は「この期間の使い方を考えろ」と選手の自覚を促していた。その結果、「山城や濱田に身体のキレが戻り、結果的に1節分空いたことは有効だった」と試合後にコメントした。

前節、仙台相手に23本のシュートを放ちながら、得点をあげることができず3失点で敗れてしまった山形。「同じようなサッカーを標榜している鳥栖との戦いを楽しみにしていた」(山形/樋口監督)はずだったが、結果は今節も無得点で敗れてしまった。

終わってみると、シュート数は互角、CKとFKは山形の方に分があったが、結果は2-0と鳥栖が勝ち点3を獲得した。
結果とは裏腹に鳥栖の選手は一様に反省の弁を口にしていた。実際にどちらに勝利が転がり込んでもおかしくない内容だった。

前半立ち上がりから山形は優勢に試合を進めていた。1分にはレアンドロのセンタリングから財前が、4分には本橋のCKから小原が惜しいシュートを放った。16分には、本橋から高林を経由して佐々木がドリブルで持ち込みシュート。続けて佐々木は19分にも放っている。この間のシュートが1本でも鳥栖ゴールを揺らしていれば、その後の展開は大きく変わっていただろう。好機を逃すと流れが相手に移る事はサッカーではよくあることである。

これを実践して見せたのが前半23分の鳥栖だった。
山形MFのボールをインターセプトした左サイドの山城が、スピードに乗ってペナルティエリアまで進んだ。このスピードに山形DFは右サイドでフリーになった濱田の存在を忘れさせられた。山城の視野にはしっかりと濱田が入っていた。山城は確実に走りこんでくる濱田に合わせてボールを送り、濱田は狙い済ませて山形ゴールを揺らした。
この先制点で、山形は前がかりにならざるを得なくなり、鳥栖は身体を張ってボールを跳ね返し続けることになる。

後半に入り山形は、秋葉を左サイドに入れてサイドからの揺さぶりも攻撃のオプションに加えた。レアンドロの周りを財前は相変わらず自由に動きまわり、永井と佐々木は機を見ては前線に飛び込んでいく。攻撃のバリエーションは増えたが、DFからFWまでが間延びをしてしまい、鳥栖の跳ね返したボールを拾う機会が少なくなっていった。

鳥栖は、このボールを拾ってはDF裏を狙い続ける新居に送り続けた。「調子は良くなかったが、裏を狙い続けた」との言葉どおり新居は執拗に走り続けた。それに応えるがごとく、65分に尹が体制を崩しながらもハーフライン過ぎからパスを通した。ゴールを向いてトップスピードに乗った新居を止めるためには、山形DFは身体を寄せるしかなかった。これで得たPKを新居が落ち着いて左隅に決めて、鳥栖は更なる優位に立った。

山形もあきらめることなく、林を入れて2トップにし、レアンドロに代えて氏原を入れた。82分・83分と氏原のシュートはGKとバーに阻止されてしまい、最後まで追いすがるも鳥栖ゴールネットを揺らすことは出来なかった。

この試合、決定的なチャンスは山形の方が多かった。ポストとバーに跳ね返される不運もあったが、確実にシュートコースに入って、身体で跳ね返したGK浅井の存在が特筆される。
今季、静岡産業大学から加入したばかりだが、その存在は試合を重ねるたびに大きくなっている。第4節の柏戦で初出場を果たし、以後の8試合をフル出場している。試合後のコメントはいつも反省の弁が出るが、これは日々成長の証でもある。その証拠に、彼の出場した試合で先制点をあげると、鳥栖は負け知らずである。
ここに新たな勝利伝説が生まれつつある。

「決める時に決めないと大きな仕返しが来る」とサッカーではよく使われる言葉である。

以上

2006.04.29 Reported by サカクラ ゲン
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