6月3日（土）ヤマザキナビスコカップ 横浜FM vs 磐田（19:00KICK OFF/日産ス）
-ゲームサマリーはこちら-
-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
----------
2006年ヤマザキナビスコカップ予選リーグAmazing GOAL投票受付中！【ヤマザキナビスコカップ特設サイト】
----------

ワールドカップ日本代表がドイツとの親善試合を戦った5月31日未明、もう一つの日本代表が日本に帰国した。U-19（19歳以下）日本代表がインドに遠征していたのだ。この日、横浜FMの戸塚トレーニングセンターでは、帰国したばかりのハーフナー・マイクも練習に参加し、ハツラツと汗を流していた。194センチの体躯から高い打点の鋭いヘディング、長いリーチを生かしたキープ、ポストプレー。灼熱のアウェイでタフなゲームをこなしたマイクは、一際たくましさを増して、チームに戻ってきた。
　
日本国中が『W杯狂想曲』に包まれているなか、Jリーグヤマザキナビスコカップは、今週末から決勝トーナメント（準々決勝）に突入。3日は横浜FMがホーム日産スタジアムにジュビロ磐田を迎える。5日後（8日・ヤマハスタジアム）のアウェイを優位に戦うためにも、初戦は落とせない。今年は『アウェイゴール』（2試合の勝利数、得失点差が同じ場合）も適用されるため、両チームとも、ホームゲームは無失点でしのぎたいところだ。
　
3〜5月の序盤戦、横浜FMは迷走との戦いだった。開幕4連勝から急降下、リーグは結局、5勝3分4敗（第12節まで）。しかし、ナビスコカップは快調に走った。見違えるようなチームの主役は、1〜2年目の若手選手たち。小さな体にみなぎる闘志、天野貴史・20歳。抜群のテクニックとパスセンス、狩野健太・20歳。そして、マイク・19歳。彼らのひたむきなプレーに、ベテラン選手も大いに刺激を受けたはずだ。序盤は3連勝だが、後半は1分2敗。勝点10に終わったが、他の2位チームも勝点が伸びず、かろうじて予選突破を果たした。

「ケガ人が戻ってくれば、このチームは間違いなく強いよ」。チームトップの6ゴールをあげ、攻守のキーマンであるMFマグロンは、自信を持って断言する。事実、この2週間で故障者もかなり戻ってきた。4月8日の大宮戦、左ヒザの靭帯を損傷したFWマルケスも、長いリハビリを終えてチーム練習に合流。土曜日の試合では、久々にマルケスの先発起用があるかもしれない。
　
一方の磐田は、予選最終日にしっかり勝点3を積み上げて、横浜FMと同じ勝点10で決勝トーナメント進出を決めた。ベテランFW中山雅史をケガで欠くとはいえ、成長著しいFW前田遼一、MF成岡翔を中心とした、若手主体の布陣で臨む。予選最終日の名古屋戦では、磐田がしたたかにゲームを支配した。MF太田吉彰は右サイドを盛んに駆け上がり、クロスを連発。ボランチの菊地直哉も豊富な運動量で、2列目からの飛び出しにしっかり対応。途中出場で先制点をあげたMF船谷圭祐は、通算3ゴールでヤマザキナビスコカップ得点ランキング3位タイにつける。さらに、オランダワールドユースも経験したGK松井謙弥など、2008年の北京五輪や次のW杯さえ狙えるフレッシュな素材が、力をつけつつある。
　
ワールドカップドイツ大会開幕まで、あとわずか。日本代表の戦いに思いを馳せるのも、悪くはないだろう。だが、国内に目を向ければ、次世代を担う原石がしのぎを削り合う戦いが繰り広げられている。もちろん、W杯を経験したベテランもそこには名を連ねる。横浜FM・中西永輔、松田直樹、磐田・名波浩、服部年浩・・・。若手の躍動感、ベテランの経験値。両者が一体となって、次なるラウンドを巡るホームアンドアウェイのサバイバルに注目だ。フレッシュかつホットなマッチアップを楽しみたい。

2006.06.02 Reported by 近藤泰秀（インサイド）

以上
----------
■特Ｊ！プレイヤー： マルケス選手（横浜FM）
　（選手名をクリック＆投票して、JOMOオールスターサッカーに選出しよう！）
----------