7月2日(日)J2 第25節 水戸 vs 仙台(18:00KICK OFF/笠松)
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総勝点30のうち、まだ2試合を残した現時点で、第2クールにおいて上げた勝点18。水戸が目に見えて好調である。その「数字上の要因」は、これまでドロー、あるいは僅差での敗戦に終わっていた試合を、勝利、もしくはドローまで持っていけていることに他ならない。第2クールの敗戦で言えば、3失点を喫した山形戦、及び神戸戦は「まず守備から入る」というゲームプランが破綻しての結果であるため、この際考えないとして、それ以外の試合、つまり4試合の完封を含み、失点を全て1以下に抑えることができた「ゲームプランどおりに運んだ試合」での勝点が、特にここ数節では飛躍的に増加している。
ならばこの数字上の変化をもたらした「ピッチ上の要因」は何か?平たく言うと(1失点以下にさえ抑えておけば、最低でもチームに勝ち点1はもたらすことにつながる)「1ゴール」が獲れるようになったことなのだが、ではこの貴重なゴールを上げているのは誰か?
今回対戦する仙台のサポーターならば(前回対決でも先制点を直接FKで決めてきた)「DFの吉本か?」と考えるかもしれないが、あいにく吉本は負傷によって離脱中。水戸の勝点を押し上げるゴールを決めているのは、現在10得点でJ2得点ランク2位タイ、水戸が誇る俊足FW、アンデルソンである。14節札幌戦でのハットトリックを皮切りに、第2クールに入って8ゴールを荒稼ぎ。さらに必見なのは、彼が第2クールにおいてゴールを決めた6試合中、水戸は5試合で勝利を飾っている。
全ての試合を90分見たわけではないのであくまで推測だが、上記の一致は決して偶然ではない気がする。というのも水戸は、今更書くまでもなく「相手を苦しめる密集ディフェンス」が売りのチーム。開幕前こそ、こうしたサッカーからの脱却が叫ばれた時期もあったが、J1、J2問わず、Jの監督の中でも「リアリスティック監督部門」があれば最上位にランクされるであろう前田監督は、やはりこの道を選んできた。
「堅守○○」と来たら、○○にスムーズに入る単語といえば、そう「速攻」。そして相手の裏を突く一瞬のスピードを持つアンデルソンのゴールラッシュが始まったことを踏まえると、水戸躍進の要因は、本来持っていた守備のベースに、こうしたサッカーで点を取る上ではこれ以上ない資質を持つアンデルソンのアタックがピタリと嵌ったから・・・この公式が見えてくる。他チームに恐れられる守備を長年にわたり構築してきた前田監督に、ついに収穫の時がやってきたのか。
水戸が今節、仙台に勝利するためには、撃ち合いのシチュエーションだけは避けたい。ロペスを中心とした仙台の攻撃をしっかり受け止め、仙台が前がかりになった瞬間を逃さず、アンデルソンの一発でしとめる。勝利、もしくは最低でも勝ち点1を奪うためには、これが理想であり、また数少ない方法であろう。
水戸は第2クールで、2位の横浜からは、相手の無敗記録を止める勝利を奪い、柏と対決した前節では、終了間際、桑原の値千金のゴールでドローに持ち込んだ。現在3位であり、J2最多得点チームでもある仙台との対決は、チームが長年培ってきた守備を勝点に結びつけるという「水戸の勝利の方程式」が真に確立したのかを示す、試金石となるやもしれぬ一戦である。
笠松に乗り込む仙台は、決して万全な状況ではない。ブラジルトリオの一角、前回対決でも1ゴール1アシストと大活躍だったチアゴ ネーヴィスが、前節山形戦で患った左足内転筋痛を再発させ、今週は多くの時間を別メニューで過ごしている。さらにチーム全体の問題として、ここ数節を見て感じられるのは「チームとして、悪い流れを変えられない」という悪癖。第23節愛媛戦こそ、途中投入の萬代による終了3分前の決勝ゴールで事なきを得たが、この試合でも実際、愛媛にペースを握られた後半はかなり厳しい内容であったし、悪い流れのままズルズルと時間を過ごしてしまう部分は、特に第2クールの後半戦あたりから、とても気になる部分である。「水戸のペース」に飲み込まれないためにも、相手の出鼻をくじく、試合立ち上がりでのゴールが仙台は欲しい。
最後に。試合を控えた前田監督は今、第1クールでの同対決を強く思い出しているかもしれない。メンバー表でこそ、いつものように4バック風に名前を書き連ねておきながら、いざ試合が始まると、これまで全くトライしたことのない3バックに、ロペスとチアゴ ネーヴィスへの厳しいマンマークを課した2ボランチを擁した変則フォーメーションで仙台に相対し、仙台攻撃陣にしばしの混乱を強いた第12節である。仙台・ジョエル サンタナ監督が「11節まで、同じ形で戦っていた相手チームが、驚くことに今日(第12節)、形を変えてプレーしてきた」と感嘆したこうした奇策を、前田監督が弄してくるのか。「強力攻撃陣に対する守り」が、仙台から勝点をもぎ取る鍵であることを思えば、守備でのスペシャルな戦術は十分ありえる。
私は気持ちこそ仙台側の人間である。だが一人の「サッカー好き」として「驚き」を求めたならば、今回前田監督が何をして来るかが、私はひそかに楽しみでならない。
以上
2006.07.01 Reported by 佐々木聡
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第25節 水戸 vs 仙台 プレビュー】「守備を勝点につなげる術」を手にした水戸、J2最多得点の仙台に「己の形」で勝利できれば勢いは本物。日曜夜の一戦はいかに?インターネットライブもお楽しみに。(06.07.02)
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