7月1日(土) 2006 J2リーグ戦 第25節
横浜FC 0 - 0 東京V (19:05/日産ス/11,026人)
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あいにくの雨となった日産スタジアムだが、一万人を超えるサポーターを動員。25.8度という気温、湿度は79%と選手には少々過酷なピッチコンディションの中、キックオフを迎えた。
横浜FCのスタメンは出場停止明けの鄭、右SBに吉武が起用された以外は前節神戸戦と同じメンバー。DFラインにその吉武、鄭、早川、小林、ボランチに山口と吉野、両サイドにはアウグストと内田を配し、ツートップは城、三浦。ベンチにはチームに加入したばかりのFWアレモンやMF滝澤の姿があった。
東京Vは海本、萩村の出場停止もあり、札幌戦からDFライン4人中3人が入れ替わった。右から藤田、チーム復帰後初出場となる一柳、青葉、石川、中盤は菅原が中盤の底、右に久場、左に根占、トップ下には新加入のマルクス。ツートップは平本、バジーリオという布陣。
「負けなければいい」。試合前、両指揮官は同じ言葉を口にしていた。もちろん勝利することが大前提であるのは言うまでもなく、「最悪の場合」や「勝てないならば」という前置きがあってのことだが。
その言葉に沿うように、試合は互いに慎重な出足となった。
守備のバランスを重視する横浜FCの戦いぶりは織り込み済みだが、このところの失点を踏まえてか、東京Vも「どちらかというと今日は守備の意識が高かった(MF廣山)」。前半のシュート数は横浜FCが4本、東京Vは3本。決定的なチャンスでは、10分、内田がヘディングで飛び込んだ場面と、36分の東京V・久場が右サイドからシュートを放った場面の一度ずつくらいか。
注目の東京Vデビュー戦となったマルクスに関しては「彼が入って中盤でタメができるようになった」とラモス監督も評価している通り、そこから攻撃を展開できる兆しはあった。選手達もマルクスを使おうという意図が明確。しかし前線に収まらず、マルクスは前を向いての仕事はできないまま。「指示していた通り、DF陣が平本、バジーリオ、マルクスの3人をほぼ100%止めてくれた」とは高木監督。
一方のラモス監督も試合後、「(新しい顔ぶれの)CBの二人が完璧な仕事をしてくれた」と自分のDF陣を手放しで褒めた。しっかりと中盤からの守備を構築する東京Vに阻まれ、横浜FCもまたいい形で前線にボールが入らない。加えてピッチコンディションの影響か、エリアの手前で自分達のミスからボールを失うことも多かった。
後半に入り、三浦、平本という両FWもシュートを放つなど、共に前線にボールが入る場面は増えだす。更に66分、交代で入った東京V・斎藤が強烈なシュート、68分には横浜FC・鄭がフリーでヘディングシュート、ネットの外側を揺らす。シュートシーンを待っていたスタジアムが沸く回数は徐々に増えてきた。
そしてチャンスの数で勝る横浜FCに流れが傾き始めた71分、コンディションが万全ではない東京V・マルクスがピッチを去った。すると「タメができなくなって、選手に迷いがでた。守りに入ってしまった(ラモス監督)」東京Vを尻目に、試合は一気に横浜FCペースになる。すかさず高木監督は三浦と吉野に替え、アレモンと北村というFWの選手を2人同時に投入、試合を決めにかかった。
それから残り15分少々、東京Vは攻撃面ではノーチャンス、守備に奔走する。横浜FCは当然前へ前へという意識。が、東京V・DF陣の集中は途切れることなく、城やアレモンが繰り返し脅かしにかかるゴールを死守。
「最後の15分、もっといいことができたんじゃないか」と高木監督は反省を口にしたが、結局横浜FCは得点するには至らないまま、試合終了のホイッスルを聞いた。
結果はスコアレスドロー。東京Vにとっては、まずは失点0であったことに意義を見出せた試合、横浜FCにとっては「勝ち点2を失った試合(FW三浦)」と言えど、チームの良さが出なかったわけではない。「まとまった試合をしてしまった」との高木監督のコメントは好適だろう。
いずれにしても「負けなかった」ことで共に最低限の結果を手にした。次節の戦いでこの試合の持つ意味を見つけ出せるはずだ。
以上
2006.07.02 Reported by 高木聖佳
J’s GOALニュース
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